経済学部の学生におすすめの資格は? 11選をご紹介!

立正大学コラム

2025/07/09

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経済学部は、ビジネスに直接役立つ知識を身に付けられたり、就職率が高かったりと、人気の学部です。
経済学部を志望している方は、「経済学部ではどんな資格を取れるのだろう・・・」と疑問に思っているかもしれません。また、「経済学部に進学した後は、どの資格取得を目指したらいい?」と考えている方もいるでしょう。
そこで、今回は経済学部に進学するなら取得をおすすめしたい資格を紹介します。また、立正大学 経済学部で取得をサポートしている資格についても紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。

経済学部の学生におすすめの資格【実務に役立つ民間資格7選】

初めに、実務に役立つ民間資格を7つ紹介します。民間資格は、後に紹介する国家資格よりも難易度が低いものも多く、比較的取りやすいのが魅力。
難易度も簡単に紹介しますので、まずは民間資格の取得から目指してみてはいかがでしょうか。

  • 日商簿記検定

    日商簿記検定は、日本商工会議所および各地商工会議所が主催する検定試験です。企業の取引を記帳し、経営成績や財政状態を明らかにする「簿記」の技能を証明できる資格です。
    企業の経営や会計に携わることを目指す経済学部の学生に非常におすすめの資格で、難易度が高いほうから1級・2級・3級・簿記初級・原価計算初級の5つの級があります。
    履歴書に書けるのは3級からといわれているので、まずは3級を目指して勉強を始めるとよいでしょう。3級は、合格するために50~100時間程度の勉強時間が必要といわれています。
    受験資格はなく、1級のみ年3回の統一試験を受ける必要がありますが、ほかは各ネット試験会場で随時受験が可能です。

    出典:簿記日本商工会議所・各地商工会議所ホームページ

  • ERE 経済学検定試験

    ERE 経済学検定試験は、国際標準となっている経済学の基礎知識の習得度と、現実経済への応用能力を判定する検定です。合格・不合格ではなく、500点満点中の点数によって、SからDまでのランクが総合評価として出されます。
    B+で「経済学の基本・基礎知識を十分に習得している」、Aで「大学の専門課程程度の知識を習得している」という評価なので、経済学の知識がどの程度身に付いているのか確認することもできます。もちろん、履歴書に書くことで経済学の実力をアピールすることも可能です。
    全国各地にある試験会場で、任意の日時にCBT方式による試験を受けられます。

    出典:ERE 経済学検定試験特定非営利活動法人 日本経済学教育協会ホームページ

  • マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

    マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は、Microsoft Office製品(Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlook)を使うスキルを証明できる資格です。
    MOSは多くの企業で使用されているので、取得しておけば入社後スムーズに業務を進められるようになります。
    MOSは、各ソフトでバージョンごとに試験が用意されており、Excel・Word・Accessには上級レベル(エキスパート)もあります。エキスパートがある場合は、エキスパート取得を目指すとよいでしょう。
    試験は全国一斉試験のほか、全国の試験会場でほぼ毎日開催されています。

    出典:MOS公式サイト—マイクロソフト オフィス スペシャリスト株式会社 オデッセイコミュニケーションズホームページ

  • ビジネス会計検定試験

    ビジネス会計検定試験は、財務諸表の理解力を身に付けられる検定試験です。
    日商簿記検定と似ているように感じられますが、簿記が財務諸表を作成する能力に焦点を当てているのに対し、ビジネス会計検定試験は財務諸表を分析・利用し、安全性や収益性などの企業状況を把握する能力に焦点を当てています。
    そのため、日商簿記検定とビジネス会計検定試験のどちらも取得しておくのがおすすめです。
    難易度が高い順から1級・2級・3級が用意されており、1級は年1回、2級・3級は年2回の試験開催なので、スケジュールを意識して勉強を進めましょう。

    出典:ビジネス会計検定試験大阪商工会議所ホームページ

  • 販売士

    販売士は、商品の販売に必要な知識を身に付けられる検定です。商品知識や販売技術、仕入や在庫管理、従業員の育成、マーケティングなど、販売に関する専門知識を有していることを証明できます。
    3級は売場の販売員向け、2級は売場の管理者向け、1級は店長や経営者クラス向けです。小売の現場で働く方はもちろん、商品の販売に関わる仕事をするすべての方におすすめの検定です。
    全国各地の試験会場で随時受験できる、CBT方式を採用しています。

    出典:販売士日本商工会議所・各地商工会議所ホームページ

  • 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

    日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)は、投資価値の分析・評価を行うスキルや、経済、資本市場や⾦融商品の仕組み、ファイナンス理論など専門的な金融・投資知識があることを証明できる資格です。
    証券アナリストを目指す方向けの資格ではありますが、金融・投資のプロとして、さまざまな分野で活躍できます。
    中でも銀行や証券会社、保険会社へ就職したいと考えている方におすすめです。

    出典:CMA資格公益社団法人 日本証券アナリスト協会ホームページ

  • TOEIC

    TOEICは、英語コミュニケーション能力を示す国際的な基準です。合格・不合格ではなく、満点中何点取れたかで、その数字がそのまま自身の英語力の数値として証明できます。
    今や、どの業界の、どの職種に就職するにしても、英語力は必要なものとして考えられるようになってきています。TOEICである程度の点数を取ることで、就職活動で有利になるのはもちろん、勉強の過程で身に付いた英語力がビジネスで役立つでしょう。
    TOEICにも試験の種類はさまざまありますが、特におすすめなのは「TOEIC Listening & Reading Test」です。リスニングとリーディングの技能を問われ、990満点中5点刻みで点数が付きます。
    目安として、600点以上取ると就職活動に有利になるといわれています。TOEICは月に約1回開催され、何度でも受けられるので、気軽に挑戦してみてください。

    出典:TOEIC Program一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会ホームページ

経済学部の学生におすすめの資格【信頼性の高い国家資格4選】

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次は、経済学部の学生におすすめの国家資格を見ていきましょう。

  • 公認会計士

    公認会計士は、会計のスペシャリストです。
    一般企業では組織内会計士として、経理業務やIR業務に携われるほか、開業したり監査法人に就職したりすれば独占業務である「監査」を行えます。
    また、経営に対するコンサルティング業務や、税理士登録をすれば税理士としての業務も行えるなど、さまざまな企業を顧客として幅広い活躍の場がある仕事です。
    公認会計士になるには、公認会計士試験に合格した上で、監査法人での業務補助と実務補習所での実務補習を3年実施する必要があります。
    公認会計士になるには長い道のりが必要ですが、試験は誰でも受験することができ、試験勉強をするだけでも実のある会計知識を身に付けられるので、経済学部の学生におすすめの資格です。

    出典:公認会計士とは日本公認会計士協会ホームページ

  • ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)

    ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)は、ファイナンシャル・プランナーの国家資格です。
    主に個人のお客さまを対象に、年金や税金、相続、保険、住宅ローンなどの知識を駆使し、豊かな人生を送れるよう資産計画をサポートします。
    FP技能検定は難易度が低いほうから3級・2級・1級がありますが、3級には受験資格は特にありません。一方で、2級は「3級を持っていること」、1級は「2級を持っており、1年以上の実務経験があること」などが受験資格として求められるので、まずは3級の取得を目指しましょう。
    ファイナンシャル・プランナー自体は無資格でもなれますが、信頼性を高めるため、また家計の知識を正しく身に付けるため、取得がおすすめです。

    出典:FP技能検定特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会ホームページ

  • 中小企業診断士

    中小企業診断士は、中小企業の経営課題を診断したり、解決したりすることで、中小企業の経営をサポートするスペシャリストです。
    経営への深い知識を有することを証明できるので、一般企業はもちろん、経営コンサルティング会社や金融機関、商工会議所や中小企業基盤整備機構といった公共機関への就職に有利になります。
    中小企業診断士になるには、1次試験と2次試験に合格した後、15日間の実務補習を修了することで、中小企業診断士として登録できるようになります。
    経営戦略には、企業の財政状態を踏まえた上での判断が必要不可欠。企業の会計に携わりたいと考えている経済学部の学生におすすめの資格です。

    出典:中小企業診断士試験一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会ホームページ

  • 宅地建物取引士

    宅地建物取引士は、不動産取引の専門家です。特に、不動産取引での重要事項の説明や契約書の記名は、宅地建物取引士の独占業務となっています。
    「不動産業界で働きたい場合にしか役立たないのでは?」と思うかもしれませんが、宅地建物取引士の試験では法律の知識を問われる問題も多くあり、金融業界や保険業界でも必要とされる資格です。
    宅地建物取引士になるには、試験への合格に加え、2年以上の実務経験、あるいは登録実務講習の受講が必要です。早期に勉強をスタートすれば、大学在学中に取得することも可能なので、特に不動産業界や金融業界、保険業界への就職を志している方は取得を目指してみてはいかがでしょうか?

    出典:宅建試験一般財団法人不動産適正取引推進機構ホームページ

立正大学 経済学部について

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立正大学には経済学部があります。ここでは、立正大学 経済学部の特徴と、経済学部の3コースそれぞれで取得支援を行っている資格を紹介します。

  • 3コース制

    立正大学 経済学部では、学生それぞれの興味や進路に合わせて、1年次から3つのコースに分かれて学修を行います。ここでは、それぞれのコースの特徴を見ていきましょう。

    • 経済学コース
      経済学コースのカリキュラムは、幅広い経済学の世界を網羅したものとなっています。
      さまざまな職業分野を目指す学生のニーズに対応できる履修モデルなので、「進路をこれから決めていきたい」という学生にとって第一に選択肢に入るコースといえるでしょう。
      また、公務員試験に出題されるミクロ経済学やマクロ経済学、財政学、経済政策論の知識も身に付くため、公務員志望の学生にもおすすめです。
      1年次には経済学の基礎を、2年次には経済学的思考の土台となる専門科目を学びます。
      そして、3・4年次には環境経済学や都市経済学、開発経済学、労働経済学など、経済学の諸分野について専門的に学んでいきます。
      ほかのコースも同じですが、立正大学 経済学部では2年次からゼミナールが開始。3年次にはグループでの論文作成、4年次には希望者のみ卒業論文に取りかかることができます。
      現実の経済を実践的に学ぶために「まちづくり」の現場に出かけて調査を行う人気授業「経済フィールドワーク」が開講されているのは、経済学コースならではです。
      • 「経済フィールドワーク」をもっと知りたい方は こちら
      • 経済学コース以外でも「学生課外学習プログラム」で現場の経済を学べます!詳しくは こちら
    • 国際コース
      国際コースは、実践的英語力と経済学の知識を身に付けることで、国際的な視野で物事を捉えて行動できる人材を目指せるコースです。
      将来、グローバルな領域で活躍していきたい学生におすすめのコースとなっています。
      実践的英語力を伸ばす科目が充実しているほか、2年次の夏休みには希望者全員がアメリカやカナダへの短期留学(海外語学研修)プログラムに参加できるのが特徴です。
      1年次には英語と経済学の基礎力を身に付け、2年次には将来のビジネスシーンを想定した実践的英語力と経済学的思考の土台を築いていきます。
      3・4年次には「英語特別プログラム」の集大成として、国際ビジネス人に必要な実践的英語力と「経済を見通す目」を完成させます。
    • 金融コース
      金融コースでは、「金融・財務に対する深い理解」「金融・財務に直結した資格取得」の2つを軸にしたカリキュラムが展開されています。
      金融機関や一般企業の財務担当への就職を目指す方におすすめのコースです。
      日商簿記検定やファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)といった金融・財務に直結した資格取得を強力にバックアップする授業や課外講座が数多く開講されているのが魅力です。
      1年次には「簿記」「財務諸表」など、金融を理解する上で必須となる基礎科目を学びます。
      また、日商簿記2級の取得を支援する課外講座も実施。2年次以降には、学生それぞれが目指す進路や職種に合わせた専門的な内容を学びながら、「ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)」「宅地建物取引士」など、より上位級の金融・財務関連の資格取得を目指せます。
      資格取得を支援するカリキュラムが特徴の金融コースですが、3年次以降は公務員試験対策用の課外講座を通して、公務員への道をサポートしてもらえるのも魅力です。
  • 資格取得支援

    立正大学 経済学部の3コースそれぞれで、取得を支援している資格と、支援を実施している講義をご紹介します。

    • 経済学コース
      経済学コースで取得を支援しているのは、「ERE 経済学検定試験」です。
      上記で詳しく紹介していますが、国際標準となっている経済学の基礎知識の習得度と、現実経済への応用能力を判定する試験であり、判定は得点・ランクとして出されます。支援を実施している講義は以下になります。
      • 中級ミクロ経済学
      • 中級マクロ経済学
    • 国際コース
      国際コースで取得を支援しているのは、TOEICです。国際的な英語の試験で、取得した点数によって自分の英語力を証明できます。
      支援を実施している講義は以下になります。
      • 英語リーディング
      • 英語リスニング
      • TOEIC講座
    • 金融コース
      金融コースで取得を支援しているのは以下になります。
      • 日商簿記検定3級
      • 日商簿記検定2級
      • ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)3級
      • ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)2級
      • 宅地建物取引士


        企業の会計や個人の財産に関わる主要な資格の取得を目指せます。支援を実施している講義は、以下になります。
      • 実践簿記1・2
      • 日商簿記検定講座
      • FP講座
      • 宅建講座

まとめ

経済学部生におすすめの資格や、立正大学 経済学部で取得を支援している資格を紹介しました。
日商簿記検定やファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)など、知名度の高い資格や国家資格は特におすすめです。
立正大学 経済学部は、経済学コース・国際コース・金融コースそれぞれで、学生それぞれの進路に沿った実践的なカリキュラムを実施しています。
経済学部への進学を考えている方は、ぜひ以下から立正大学 経済学部についても調べてみてくださいね。