立正大学の校名の「立正」とは、鎌倉時代に活躍した宗教家日蓮聖人が39歳のときに執筆した「立正安国論」に由来しています。
本学は、1580年に設立された日蓮宗僧侶の教育機関を淵源とし、430余年という長い伝統を誇る大学です。1872(明治5)年に近代教育機関として開学 し、今日では、学校法人立正大学学園の運営のもとに大学院7研究科と9学部と16学科を擁する総合大学として発展しています。
発祥の地 石碑
立正大学の源流は、教蔵院日生が学徒の教育と日蓮宗学・仏教学の研究を目的として、下総国飯高郷(千葉県匝瑳市飯高)に開設した飯高檀林(いいだかだんりん)に求めることができます。明治期まで教育・研究機関としての重要な役割を果たしてきました。現在でも講堂などの建物が飯高寺として残されています。
小教院は立正大学開校の起点となるものであり、その後大正13年の大学令による立正大学設立を経て、近代的な教育機関としてより一層の充実を図っていくことになりました。
1945年(昭和20年)ポツダム宣言を受諾して終戦。立正大学は空襲により一部を除いて校舎が全焼しました。しかし、新制大学として再発足後、文学部・仏教学部(「人間をキーとした人文科学系」)からスタートし、1950年に経済学部を創設し「社会科学系」への展開、そして第16代学長石橋湛山(第55代内閣総理大臣)の下で、いち早く「総合大学」への道を歩んできました。
人と人で構成される社会・組織を対象とした「社会科学系(経済学部・経営学部、法学部)分野」への展開から、1996年に「人間系の社会福祉学部」を、さらに1998年に我々の足元である地球環境に眼を向けた「地球環境科学部」を創設しました。その後、21世紀に入り『心の時代』を迎え、2002年に、全国初の「臨床心理学科」を有した本学で一番新しい学部である「心理学部」を開設いたしました。
このように本学は『人間、社会、地球、そしてまた人間』という輪郭の中で、『共に生き、共に栄える』といった『人間讃歌』を標榜し、「人間に関する総合大学」へと発展してきました。
熊谷キャンパス予定地
現在の熊谷キャンパス
旧品川キャンパス校舎
現在の品川キャンパス校舎