本研究所は、データサイエンスおよび関連分野の研究促進を目的に、以下の事業を推進しています。
現代社会では人々の価値観が多様化し、同一の事実に対して、異なる感じ方、考え方をすることも珍しくありません。それによって、心的葛藤が生じ、ストレスが心身の健康をむしばんでいます。さらに、価値観や物の見方、感じ方においても、従来に比して、年代間の乖離が拡大しております。
それ故に、心理学的アプローチに対する期待は大きく、2002年の心理学部開設と同時に発足した心理学研究所では、心理学に関する幅広い研究・調査、技術開発に取り組み、社会に貢献することを目的とした活動を行って参りました。
研究員の研究領域は、知覚・認知心理学、学習・言語心理学、感情・人格心理学、神経・生理心理学、社会・集団・家族心理学、発達心理学、障害者・障害児心理学、健康・医療心理学、福祉心理学、教育・学校心理学、司法・犯罪心理学、産業・組織心理学、精神医学、実験社会心理学、対人社会心理学、交通心理学、進化心理学、動物心理学、教育学など、広い範囲に及んでおります。
個々人の研究は、社会的課題やニーズに応え、多様な研究が展開されております。特に、共同研究の推進により、研究成果の社会に対する発信が積極的に行われています。研究発表会は、年間4~5回行われておりますが、参加者を大学院生まで拡大し、広く研究成果を共有することを重視しております。研究員の論文発表も、学内研究誌のみならず、学外専門誌に行われています。学部と連携した公開講座の開催、さらにマスメディアを通した社会貢献活動も部分的に行われております。
本研究所は地球環境、地域環境、地域計画、環境計画、環境管理、防災等に係わる諸問題の研究を行い、これら諸問題の解決に貢献することを目的とします。そのために下記の事業を行なっています。
1998年度より活動を開始した社会福祉研究所は、本学部教員の研究発表をはじめとして、学内外の研究者との共同研究の場を提供しています。
研究の成果は、年1回発行の「立正大学社会福祉研究所年報」として刊行され、全国の大学や研究機関に送付しております。
社会福祉研究所は、年間、数回の研究会を開催し、研究員が研究しているテーマについて、講演や情報交換、討論会などを行っています。
さらに2021年より立正大学社会福祉学会との連携を密にすることで研究所所員の研究成果を地域や学生に広く還元することとしています。
社会福祉学部には、社会福祉学科と子ども教育福祉学科があります。この二つの学科の連携を意識しつつ、それぞれの学科のアイデンティティと発展のあり方に焦点を当てて共同研究や討議を進めようと考えてまいりました。そのために、これまで 取り組んできた「人間の捉え方とその研究」を地域に根付かせると共に、広く社会に発信する試みなどを通じて、研究目的のさらなる深化を図ることを心がけております。
立正大学社会福祉研究所紀要リポジトリ
立正大学社会福祉学会
本研究所ではシンポジウムを法学部と共催するほか、スタッフセミナーや市民公開講座を開催しています。また、『法制研究所年報』を発行し、研究所員や学外研究者、大学院生の研究成果の発表の場としています。これらの活動を通じて、研究者同士の学術交流の促進だけでなく、院生や学生、市民に対し、法律や社会への関心を喚起し、社会改革に向けた役割を担っています。
本研究所では、毎年多くの先端的な研究プロジェクトを実施しています。現代的な産業社会・企業経営の問題に対応すべく、産業界との共同研究や海外研究者との共同研究等も積極的に進めてきました。研究所スタッフの研究成果は『立正大学産業経営研究所年報』および『産業経営研究所叢書』を通じて発表され、高い評価を得ています。
区分 | プロジェクト名 | 申請者 |
---|---|---|
共同1 | 産学交流研究プロジェクト -地域創生戦略における産学連携の実態と可能性- |
藤井博義 |
共同2 | 「おもてなし」概念の構築と海外移転についての研究 | 浦野寛子 |
個人1 | 都市再生における非営利組織の役割 -アメリカ・オレゴン州ポートランド市に関する事例研究- |
畢滔滔 |
個人2 | 広告におけるユーモアのリスク研究 | 畠山仁友 |
区分 | プロジェクト名 | 申請者 |
---|---|---|
共同1 | 産学交流研究プロジェクト -地域振興における産学連携の可能性に関する理論的背景と今後の研究課題- |
松村洋平 |
共同2 | 中小企業経営者の理念と行動 | 佐藤一義 |
共同3 | アジア諸都市における日系製造業の創業・海外展開モデルに関する実証研究 | 吉田健太郎 |
個人1 | 都心部都市再開発事業に関する日米比較 | 畢滔滔 |
個人2 | 公共財ゲームにおける協調行動に対する実験的アプローチ | 山本仁志 |
個人3 | 映像コンテンツを利用したツーリズムのサステナビリティに影響を与える要因 | 畠山仁友 |
区分 | プロジェクト名 | 申請者 |
---|---|---|
共同1 | 産学官交流プロジェクト研究 | 松村洋平 吉田健太郎 |
共同2 | 中小企業経営者の理念と行動 | 佐藤一義 |
共同3 | 中小企業の海外展開に関する探索的研究 | 髙橋俊一 |
個人2 | 都市観光による商店街の活性化:その可能性と実施方法に関する研究 | 畢滔滔 |
区分 | プロジェクト名 | 申請者 |
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推進事業1 (共同1) |
産学官交流プロジェクト研究 | 加藤吉則 |
共同2 | 中小企業経営者の理念と行動 | 佐藤一義 |
共同3 | 新興国企業によるブランド買収と市場に与える影響:愛国心・文化的差異を 考慮した国際比較 |
井上淳子 |
個人1 | 学生が地方の物産を東京で普及させ販売する活動を支援するための 「インターンシップ・プログラム」の作成と実施 |
池上和男 |
個人2 | 企業内SNSの導入におけるコミュニケーション活性化の検討 | 山本仁志 |
立正大学経済研究所は、経済学およびその周辺の社会諸科学の研究を推進するという目的をもって設立されたものですが、現在では、立正大学経済学部のカリキュラム改革(1995年度)に応じて、世界経済システム、環境経済システム、情報・言語・文化システム等の幅広い分野の研究をめざしています。
その活動の中心は、共同研究または個人研究の形で進められている研究員の研究活動を助成し、その成果を刊行すること(研究叢書刊行)および講演会開催です。
本研究所は、さまざまな分野の研究者の共同により、複雑多様な変転する時代を、総合的、立体的に把握し、解明してゆくことによって、時代の要請にこたえると同時に、現実の多様さと変動に目を奪われることなく、その根底にある過去や現在の真実を探し求めることによって、将来の試練にたえうる成果を世に送りだすことをめざしています。
本研究所の創立は昭和34(1959)年のことで、すでに40年以上を閲していることになる。創立当時は、まことに微々たる予算しかなく、決して満足とはいえない今日から見ても、隔世の感がある。
そのことは、発行機関誌の規模によく現れている。その『立正大学人文科学研究所年報』が創刊されたのは、昭和39年3月のことであるが、僅かに26頁にすぎず、同年6月発行の第2号も28頁という数字に止まる。第5号(昭和42年)においても、ようやく40頁を数えるという状況であった。いま掲載報告のテーマ数を見ると、ほぼ文学部の全構成学科・課程にわたって多彩な様相をすでに示しているので、しわ寄せは執筆原稿の枚数に向けられていたことになる。
ようやく内容の充実が見られるようになったのは、第6号(昭和42年)からであって、頁数一挙に110頁に増え、現在の平均140頁に比べても遜色ないものになった。最近、特に喜ばしいことは、論文掲載の希望が殺到していることであって、原稿集めにかなりの苦労があったらしい過去とは、これまた大いに異なるところである。
40年の歴史の中で、熱心な提案が幾つもあり、その実現に努力した結果が、ともあれ現在の運営の仕方なのであり、かつまた多くの学際的共同研究の成果に誇るべきものがあることもふまえて、各学科諸専攻の綜合学部である文学部の底力を発揮する方途を見出したいものである。
研究所という機関の性質上、劇的な出来事というものは何もないが、平成4年度に『年報』の第30号を送り出し、過去の論文題目一覧を掲げた。通観してみると感慨なきにしもあらずである。執筆の諸先生の中には居を他界に遷した方々もあり、また定年御退職の先生方もあり、おひとりおひとりの個性あふれる言動が目に浮かぶ。
法華経文化研究所は、1966年に法華経およびそれに関連する文化の基礎的研究を行い、学術の進歩に寄与し、世界文化に貢献することを目的として設立された研究所です。 多くの経典のなかでも特に重要な法華経の研究は、設立当初より研究所で行なわれ、漢文はもとよりインドやシルクロードなどのアジア諸地域で発見されたサンスクリット語や、チベット語等の写本の研究では世界的に最も有名な研究所の一つです。長年の研究の成果は『梵文法華経写本集成』全12巻・『法華経関係稀覯資料集成データベース』として刊行され、世界で高い評価を得ています。現在ではインド、チベット、中国、朝鮮半島、シルクロードといったアジア全域の仏教の研究を総括して行なっており、アジア諸国はもちろんヨーロッパやアメリカの大学や研究機関などと、常に情報交換や資料提供を行なっている国際的な研究所です。
仏教学部教員を中心に大学内外の幅広い研究陣を擁する本研究所は、日蓮聖人および日蓮教団に関わる教義や歴史を総合的に研究しています。日蓮聖人研究の基本文献である『昭和定本日蓮聖人遺文』『日蓮聖人遺文辞典』の編纂をはじめその活動は学界で高い評価を得ています。所員による研究会の他、若手研究者養成のため、日蓮宗宗務院の助成を得て、宗費研究員・宗費研究生制度が設けられ、研究生研究会も行われています。その研究成果は機関誌『日蓮教学研究所紀要』に発表されています。また建学の精神の浸透を目的として広く学内外から講師を招き、公開講座として「仏教講座」を開催しています。