人文学では何を学ぶ?人気就職先や立正大学文学部についてもご紹介

2025/05/26

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文系の学部への進学を希望する方なら、大学探しの中で「人文学部」「文学部」という学部を見ることは多いのではないでしょうか?
しかし、「人文学部」「文学部」で、実際に何を学ぶのか、ピンと来ていない方もいるかもしれません。
今回は、人文学とは何か、人文学では何を学ぶのかを解説します。
人文学部生や文学部生に人気の就職先や、立正大学 文学部の学科も紹介するので、人文学部や文学部に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

人文学とは

人文学は、「人間」に焦点を当てた学問です。
学問とは、「人文科学」「社会科学」「自然科学」の大きく3つに分かれますが、人文学では「人文科学」を学びます。
人文科学は、「人間とは何か」をテーマに、言語や思想、歴史など、人間が生み出し築きあげてきた文化や、人間の営みを探究する学問です。
具体的にいうと、文学や哲学、歴史学、社会学、心理学、芸術学などを学びます。
対して、社会科学では法学や経済学、自然科学では数学や物理、農学などを扱います。
自然科学が理系の学問、社会科学が文系と理系の中間に位置する学問とすると、人文科学は文系の学問といえるでしょう。
大学には、よく「人文学部」や「文学部」が設置されており、何が違うのか疑問に思っている方もいるかもしれません。
実は、人文学部と文学部はどちらも人文科学を学ぶ学部で、特に差はないのです。
したがって、人文学部と文学部どちらにも、「文学科」「哲学科」「史学科」などの学科が設置されていることが多く、人文学部か文学部かで進路に迷う必要はありません。

立正大学 文学部の4つの学科

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立正大学には、文学部があります。
文学部には4つの学科があるため、ここではそれぞれの特徴や学べることについて紹介します。

  • 哲学科

    哲学科では、「西洋の哲学」「日本や東洋の哲学」「倫理学」「哲学を自分の問題に応用」という4つの領域から、古今東西の哲学を学びます。
    「人間とは何か」という問いに取り組むべく、哲学の古典を読むことはもちろん、現代の諸問題の解決策を探る授業にも参加できます。
    以下は開講科目の一例です。

    • 哲学とは何か:哲学や思想の背景にある歴史的経験について学びます。
    • 日本思想史:日本思想の流れや、その特殊性と普遍性を理解します。
    • 基礎演習(魔術的イメージの現象学):現象学の方法を用いて、私たちの生活の中にある魔術(先入見)を解き明かします。

  • 史学科

    史学科では、「日本史」「東洋史」「西洋史」「考古学」の4つの領域で、調査・研究の技術を学びます。
    2年次からは、この4つの領域の中から専攻分野を決め、それぞれの演習(ゼミ)で専門的に学びを深められます。
    以下は開講科目の一例です。

    • 研究法:上記4つ各分野を研究するための基礎的な考え方や方法論を学びます。
    • 特講:担当教員が自らの専門分野をこれまでの研究成果を踏まえて講義します。
    • 古文書学:古文書を正確に理解するために、古文書の様式や形態、機能を学びます。

  • 社会学科

    社会学科では、「メディア・ジャーナリズム」「都市・地域・犯罪」「環境・家族」「宗教・社会心理」など、多角的な視野で社会を分析する技術を学びます。
    問題の根本を見抜き、社会の本質を見通す力を養える学科です。
    以下は開講科目の一例です。

    • 社会学の成立と展開:社会学の歴史から、社会学がどのような学問なのかを理解します。
    • ジャーナリズム論:映像視聴を通して、社会を見る目・映像を読み解く目を養います。
    • 環境社会学:環境問題の実態と特徴を把握した上で、環境問題を捉える社会学的な視点を身に付けていきます。

  • 文学科

    立正大学 文学部 文学科は、さらに「日本語日本文学専攻コース」と「英語英米文学専攻コース」の2コースに分かれています。
    その名のとおり、日本語日本文学専攻コースでは日本文学に、英語英米文学専攻コースでは英語圏の文学にアプローチして研究を進めます。
    それぞれの特徴や学べることを見ていきましょう。

    • 日本語日本文学専攻コース
      文学科 日本語日本文学専攻コースでは、日本の「言葉」「詩歌」「物語」「日本列島の文学」および日本と関わりの深い「東アジア文化」の5つの柱で、さまざまな講義を受けられます。
      以下は開講科目の一例です。
      • 日本語学概論1・2:日本語の言語としての仕組みや、音声学、語彙論、文法論について学びます。
      • 書物の基礎1・2:書誌学の基本や出版文化を学ぶことに加えて、変体仮名やくずし字の読み方も知ることができます。
    • 英語英米文学専攻コース
      文学科 英語英米文学専攻コースでは、英語の音や形、意味などを専門的に学ぶ「英語学」と、幅広い視野と異文化理解を養う「英米文学・文化研究」の2つの領域で学びを深められるのが特徴です。
      以下は開講科目の一例です。
      • Public Speaking 1・2:英語スピーチの練習をする授業で、簡単な自己紹介から、効果的な身振りやアイコンタクト、ヴィジュアル資料の使い方まで指導してもらえます。
      • 英語圏の演劇1・2:イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの作品を中心に、セリフを注意深く読んだり、上演の映像を見たりします。

人文学部・文学部の就職先

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よく「就活に不利」と言われる人文学部・文学部ですが、決してそのようなことはありません。
経済学部や経営学など、就職率が高い学部と比較しても、その差はわずか数%です。
学んだことが実務に直結しにくいところはありますが、実際には就活で不利になることはほとんどないといえるでしょう。
人文学部・文学部の就職先は多岐にわたり、特に営業職や企画職においてはどの業界でも求められやすいです。
そこで、ここでは人文学部生・文学部生に特に人気の就職先業界を紹介します。

  • 出版業界

    書籍やマンガ、雑誌などの出版物に関わり、文章を読んだり書いたりする能力を存分に発揮できる出版業界は人文学部生・文学部生に人気の就職先です。
    出版業界での職種は編集だけでなく、事務や営業、マーケティングなど、出版物が売れるのをサポートする職種も豊富にあります。

  • 広告業界

    商品やサービスを多くの人に知ってもらい、買ってもらうための広告制作に携われる広告業界では、人文学部や文学部で培った「人間」についての知識が生きます。
    文章力や表現力はもちろん、消費者の心を奪う魅力的な広告づくりが求められ、文学や思想、歴史など、人間の営みに多く触れてきた人文学部生・文学部生は有利といえるでしょう。

  • 教師

    自らの知識や経験を次の世代に受け継いでいく教師も、人気の就職先です。
    公立・私立のどちらの学校に就職するにしても、教師になるには大学で教職課程を履修する必要があります。
    特に、人文学部生や文学部生は「人間」を対象に研究を行ってきたため、児童や生徒の心に寄り添いながらの教育をしやすいでしょう。

まとめ

人文学とは「人間」に焦点を当てた学問で、人間の営みや築きあげてきた文化、人間とは何かということを研究し、考えます。
大学の人文学部や文学部では、文学や哲学、歴史学、社会学などを学べることが多いです。
立正大学 文学部は哲学科・史学科・社会学科・文学科(日本語日本文学専攻コース・英語英米文学専攻コース)の4つの学科を有しています。
就職講座やセミナー、模擬試験のほか、豊富な資格課程など就職活動支援も充実しています。
人文学部や文学部への進学を考えている方は、ぜひ立正大学 文学部についても調べてみてくださいね。