理系の就職事情について 学部選びから主な就職先について解説

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理系への進学を検討している皆さんにとって、卒業後にどのような仕事に就けるのかは、学部選びを左右する重要なポイントではないでしょうか。
一言で理系といっても、基礎科学から医療、情報技術までその領域は幅広く、身につけた専門性を活かせる業界や職種も多種多様です。
本記事では、理系を代表する主要な学部を取り上げ、卒業生たちがどのような業界や職種で活躍しているのか、キャリア形成の傾向を分かりやすくお伝えします。
将来の進路を考えるヒントとして、ぜひお役立てください。

理系の主な就職先業界・職種

ここでは、理系の主な9つの学部を取り上げながら、卒業生が実際にどのような業界・職種へと進んでいるのかを紹介します。

  • 理学部

    理学部は、数学や物理学、化学、生物学といった自然科学の基礎的な原理を追求する学部です。高度な専門性を身につけるため、大学院への進学率が他学部に比べて非常に高い傾向があります。
    就職先として特に多いのは「情報通信業」や「製造業(メーカー)」です。論理的思考力やデータ解析スキルが高く評価され、ITエンジニアやデータサイエンティストとして活躍するケースが増加しています。
    化学・生物系の専攻であれば、化学メーカーや食品メーカーでの「研究・開発職」に就くことも一般的です。また専門知識を活かし、中学・高校の教員(理科・数学)や気象庁職員などの公務員になる道も定番です。

  • 工学部

    工学部は、科学技術を実社会に応用する技術を学ぶ学部であり、基幹産業を中心に企業からの求人が非常に多いのが特徴です。専攻によって異なりますが、全体として「製造業(メーカー)」「IT・情報通信業」「建設業」が主な就職先となります。
    職種としては、自動車や家電、精密機械などを生み出す「設計・開発エンジニア」や、工場で製品を効率的かつ安全につくるための「生産技術職」が代表的です。
    また現代はあらゆる産業でデジタル化が不可欠であり、情報系以外の学科からシステムエンジニア(SE)としてIT業界へ進むケースも多数あります。さらに、技術系公務員として公共インフラの維持管理に携わる方も多く存在します。

  • 農学部

    農学部は、食料生産やバイオテクノロジー、環境保全など、生命と環境に関わる幅広い領域を対象とします。そのため、就職先は「食品・飲料メーカー」や「化学・化粧品メーカー」が上位に挙がりやすい傾向があります。これらの企業で新しい食品の開発、農薬の研究、品質管理といった職種に就くのが王道です。
    また、公務員を目指す学生が多いことも特徴です。農林水産省などの国家公務員をはじめ、各都道府県の農業職・林業職・水産職といった地方公務員として、地域の一次産業の振興や環境保全を担います。
    近年は農業分野のデータ活用(スマート農業)の影響で、IT業界や環境コンサルタントへ進む人も増加しています。

  • 情報学部

    情報学部は、コンピュータサイエンスやAI(人工知能)などの先端技術を体系的に学ぶ学部です。社会全体でDX(デジタルトランスフォーメーション:デジタル技術による業務やビジネスの変革)が推進されている現在、情報学部生の需要は極めて高く、就職率や求人倍率は全学部の中でトップクラスを誇ります。
    主な就職先は、企業向けシステムを開発するSIer(システムインテグレーター)やソフトウェア開発会社、通信キャリアなどの「情報通信業」です。職種としては「システムエンジニア(SE)」や「プログラマー」、膨大なデータを分析する「データサイエンティスト」などが挙げられます。
    IT企業に限らず、金融機関や自動車メーカーなどあらゆる業界の「社内SE(自社システムの担当者)」として就職するケースも多く、活躍の場は広いです。

  • 医学部

    医学部は、人命を救う医師を養成するための6年制の学部です。卒業生の進路は非常に明確であり、医師国家試験に合格した後、ほぼ全員が「臨床研修医」として医療現場に立ちます。
    2年間の初期臨床研修を終えた後は、大学病院や地域のクリニックなどで内科医や外科医といった「臨床医(患者を直接診察・治療する医師)」としてキャリアを積むのが一般的です。
    一方で、患者の診察ではなくウイルス学や解剖学などの探求に専念し、新薬や治療法の土台づくりに貢献する「研究医」の道を選ぶ人もいます。さらに、厚生労働省などに所属し、国レベルでの医療政策の立案に携わる「医系技官(国家公務員)」という行政的なキャリアも存在します。

  • 看護学部

    看護学部は、高度な医療知識と看護技術を持った専門職を育成する学部です。卒業生の多くは看護師国家試験を受験し、免許取得後は主に大学病院や総合病院などの「医療機関」へ就職します。
    病棟勤務から始まり、経験を積んだ後に専門看護師や認定看護師といった資格を取得し、特定分野のスペシャリストとなる道も開かれています。
    また、所定のカリキュラムを経て保健師の国家資格を同時に取得した場合、自治体の保健所などで地域住民の健康管理を行う「行政保健師(公務員)」や、企業の医務室で働く「産業保健師」として活躍するケースも。養護教諭(保健室の先生)の免許を取得して、学校現場に就職する卒業生も一定数存在します。

  • 歯学部

    歯学部は、口腔の健康を守る歯科医師を養成する6年制の学部です。医学部と同様に、卒業後は歯科医師国家試験を受験し、合格後は1年以上の「臨床研修」を受けることが義務づけられています。
    研修終了後は、大学の附属病院や一般の歯科医院に「勤務医」として就職するのが一般的です。そこで数年間臨床経験を積み、治療技術や医院経営のノウハウを身につけた後に、自らの歯科医院を独立開業するケースが非常に多いです。
    このほか、口腔がんや新たな歯科材料などの研究開発に携わる「研究者」として大学に残る道や、国や自治体で公衆衛生行政に関わる「歯科医系技官(公務員)」になる道もあります。

  • 薬学部

    薬学部には、主に薬剤師養成を目的とする6年制と、研究者養成を中心とする4年制があり、就職先の傾向が異なります。
    6年制の卒業生は薬剤師国家試験を受験し、調剤薬局やドラッグストア、病院で「薬剤師」として働くのが王道です。特に病院薬剤師は、チーム医療の一員として治療方針に深く関わるため、高い専門性が求められます。
    一方で、4年制の卒業生や企業志望の学生の多くは「製薬企業」へ就職します。職種としては、新薬をつくり出す「研究職」、臨床試験(治験)を管理する「開発職(CRA)」、自社の医薬品の有効性や安全性を医師に提供する「医薬情報担当者(MR)」などが挙げられます。

  • 獣医学部

    獣医学部は、動物の病気の治療や公衆衛生に関する専門知識を学ぶ6年制の学部です。獣医師国家試験合格後の進路は、大きく「臨床」と「公務員・企業」に分かれます。
    もっともよく知られるのが、ペットを診察する「小動物臨床獣医師」として、まちの動物病院に就職する道です。また、牛や豚などの家畜を対象とする「産業動物臨床獣医師」として農業共済組合(NOSAI)などに所属し、日本の畜産業を支える人もいます。
    一方で、非常に多くを占めるのが公務員としての就職です。各都道府県などの「地方公務員(獣医職)」として採用され、保健所での狂犬病予防や動物愛護、食肉衛生検査所での食肉の安全確保など、人々の健康と直結する公衆衛生分野で、社会を陰から支えています。

理系の就職事情

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理系学部の学生には、特有の就職事情があります。ここでは、就職率から理系ならではの職種、大学院進学という選択肢まで、分かりやすく解説します。

  • 理系の就職率

    文部科学省などが例年実施している調査データによれば、理系学部(理学や工学、農学、情報など)の就職率や進路決定率は、文系学部を含む全学部の平均値と比較して高い傾向にあります。特に工学部や情報学部などは、毎年90%を大きく超える高い進路決定率を維持している状況です。
    この就職状況の背景には、理系学生が大学での実験や研究を通じて培う「論理的思考力」や、数値を客観的に扱う「データ分析能力」が、業界を問わず高く評価されている事実があります。
    現代はあらゆる産業でデジタル技術の活用が急務とされており、専門的な理系バックグラウンドを持つ人材は、社会全体から常に必要とされているのです。

  • 理系特有の業界・職種

    理系の就職先には、専門知識を持たない学生からはアプローチが難しい理系特有の業界や職種が数多く存在します。代表的な業界として挙げられるのは、自動車、電子機器、化学材料、食品などを製造する「メーカー(製造業)」や、AI・システム開発を担う「IT・情報通信業」、インフラをつくる「建設業」などです。
    具体的な職種としては、新しい技術や新製品の種を生み出す「研究・開発職(R&D)」をはじめ、製品の設計図を描く「設計職」、工場で製品を安全かつ効率的に量産する仕組みをつくる「生産技術職」、情報技術のプロである「データサイエンティスト」などがあります。
    大学で学んだ専門分野を、直接的に社会のモノづくりやシステム構築に活かせるのが大きな魅力です。

  • 大学院進学という選択肢

    理系学生のキャリアパスを語る上で欠かせないのが、大学院への進学です。
    文部科学省の「学校基本調査」によれば、文系学部の大学院進学率が一桁台にとどまるのに対し、理系分野(特に理学・工学など)ではおよそ35~45%の学生が大学院へ進学しています。国立大学の理系学部に絞ると、進学率が70~80%を超えるケースも珍しくありません。
    大学を卒業後、さらに2年以上の期間をかけて専門的な研究に没頭することで、より高度な課題解決能力が養われます。
    大手メーカーの「研究開発職」などでは、採用の応募条件を「大学院修士課程修了以上」に限定している企業も多いため、より専門性の高い職業を目指す場合には、大学院進学が極めて有力な選択肢となるでしょう。

    出典:学校基本調査e-Stat 政府統計の総合窓口

立正大学 データサイエンス学部について

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現代社会において、膨大なデータから新たな価値を生み出す「データサイエンス」のスキルは、あらゆる業界で求められています。
ここでは、2021年4月に開設された立正大学 データサイエンス学部について、カリキュラムや特色、卒業生の実際の就職状況について詳しく解説します。

  • カリキュラム・特色

    立正大学 データサイエンス学部の最大の特色は、データの扱いに欠かせない「数理的な基盤」と、それを社会でどう活かすかという「価値創造(応用力)」を、文系・理系問わず体系的に学べる点にあります。 つまり、数学に苦手意識がある学生でも段階的にステップアップでき、実践的なスキルを身につけられる仕組みを整えているということです。 1年次には、高校からのスムーズな接続を意識した基礎科目を中心に学び、数学や統計学、プログラミングといったデータサイエンスの土台をしっかりと固めます。 2年次以降は、AI(人工知能)や機械学習などを深く学ぶ「データサイエンス基礎・発展科目」と、実際の社会課題へのアプローチを学ぶ「価値創造基礎・発展科目」の2本柱から、自身の興味に合わせて科目を選択します。特に価値創造の分野では、「ビジネス」「観光」「スポーツ」「気象」といった多彩な領域が用意されており、データ分析をどのように実社会の課題解決に役立てるのかを実践的に学べるのが魅力です。 また、入学者全員にノートパソコンが貸与されるほか、1・2年次における少人数制の「ルーム制度」によるきめ細かなサポート体制も充実しています。 さらに、スポーツデータを取得する計測機器や、複数台の産業用・講習用のドローンを保有しているほか、統計ミクロデータ・オンサイト施設も備えており、実際のデータ収集を通じたリアルな学びを体験できる環境を用意しています。

  • データサイエンス学部の就職データ

    就職先としては、大手IT企業、各種システム開発会社が挙げられます。大学で学んだプログラミングやデータ解析のスキルを直接的に活かせる領域です。
    一方で、製造業、各種信用金庫などの金融機関、さらには観光・サービス業など、IT業界以外の企業へ進む卒業生も多数存在します。
    あらゆる業界でDXが推進されている現在、データを正しく読み解き、論理的な裏づけをもって事業の改善に活かせる人材は、企業規模や業種を問わず強く求められています。
    さらに、民間企業への就職にとどまらず、警視庁や市役所・町役場といった公務員の道に進む方もいれば、より高度な専門性を極めるために他大学の大学院のデータサイエンス系専攻へ進学する方も少なくありません。卒業後のキャリアパスは非常に幅広いです。

まとめ

この記事では、理系の主な就職先について、各学部の特徴や現在の就職事情を交えて解説しました。
大学の実験や日々の研究活動で養われる「論理的に物事を考える力」や「客観的なデータ分析力」は、研究者やエンジニアといった専門職に限らず、ビジネスの最前線で強力な武器となります。
特に「データサイエンス」の分野で将来活躍したいという高校生の方は、ぜひ立正大学 データサイエンス学部への進学もご検討ください。
数学に苦手意識のある文系の学生さんでも安心して学べるよう、手厚い学修サポートを用意しております。



「データサイエンスを学ぶなら」
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データサイエンス学部は、データサイエンスの様々な分野での実績を持つ教授陣による講義と、実際にデータを用いてビジネス・モデルを展開している企業や組織との連携によるインターンシップやフィールドワークといった実践的な学びによる「文理融合型」のカリキュラムで、データサイエンスを広く実社会に応用し、ビジネスをはじめとした社会のあらゆる現場で新たな価値を生み出す即戦力となるデータサイエンティストを養成します。

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