心理学とは 概要と学ぶ魅力をご紹介

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心理学とは、一言でいえば「心を深く理解することで、よりよい社会をつくることを目指す学問」です。
人間の心について理解すること、心に関する知識は、日常生活のあらゆる場面で役に立ちます。心理学と聞いて、興味を感じる人、学んでみたいと思う方は多いのではないでしょうか。
今回は、心理学とは何か、心理学を学ぶ魅力は何なのかを詳しくご紹介します。

心理学とは?

心理学は、心のメカニズムを科学的に解明する学問です。

心理学には、人の心を理解することで人の役に立ったり、よりよい社会をつくったりすることに生かすという意義があります。
一口に心理学といっても、さまざまな種類があります。その種類によって、研究の対象や活用できる場面が異なるのです。
心理学は、大きく「基礎心理学」と「応用心理学」の2つに分けられます。基礎心理学はすべての人間が持つ心の仕組みを理論的に解明する心理学で、応用心理学は基礎心理学を実際の人間社会のさまざまな場面に活用する心理学です。
例えば基礎心理学には、心の動きが脳や体の状態(心拍数など)に及ぼす影響を研究する「生理心理学(生物心理学)」、人間の記憶や思考のメカニズムを解明する「認知心理学」などがあります。
一方の応用心理学には、心の病気を治療・予防することを目的とした「臨床心理学」、犯罪や犯罪者の心理について研究する「犯罪心理学」などがあります。

心理学の魅力

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さまざまな種類がある心理学ですが、魅力も非常にたくさんあります。
ここからは、具体的な心理テクニックも紹介しながら心理学の魅力を解説します。

  • よい人間関係を築けるようになる

    心理学について学ぶことで、よい人間関係を築くのに役立ちます。

    「どうすれば相手に好印象を持ってもらえるのか」「どうすれば相手の気持ちを理解できるのか」などと考えたことはありませんか?
    心理学では心のメカニズムを科学的に解明するので、それらの答えも見つけることができるでしょう。
    よい人間関係を築くための心理テクニックとして、例えば「ミラーリング効果」や「メラビアンの法則」があります。
    ミラーリング効果とは、自分と同じ動作をする人に好印象を抱きやすいという法則です。あからさまにマネをするのではなく、話すスピードを合わせたり、笑顔の相手には笑顔を返したりと、さりげなく相手に合わせるのがポイントです。
    メラビアンの法則とは、人と人がコミュニケーションをとる際、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で相手に影響を与えるという法則のことです。人と話すときは、表情や声色に気を遣うと好印象を持ってもらいやすいといえます。
    この2つは有名な心理テクニックですが、心理学について学ぶことで、これらのメカニズムやほかの心理テクニックを知ることができ、よい人間関係を築くのに役立ちます。

  • 自分の心と向き合える

    心理学について学ぶことで、自分の心と上手に向き合いやすくなります。

    例えば、自分のしたいことや本音を理解することや、ストレスを十分発散させることも、自分の心と上手に向き合うということです。
    心理学の知識に、「マズローの欲求5段階説」があります。
    人間の欲求には「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」があり、これらの欲求はピラミッド型の階層になっています。低い階層の欲求が満たされることで上位の欲求が芽生えてくるというものです。
    自己実現欲求は「自分らしく生きていたい」という欲求で、この欲求を満たすにはほかのすべての欲求を満たす必要があります。
    自分の心と上手に向き合うことで、「自分が何を実現したいのか」が分かり、そのためにどのように行動していけばよいか道筋を考えることができます。
    最終的には、自己実現欲求を満たすことで幸福度が上がります。自分の心と上手に向き合えれば、自らの幸福を追求できるのです。

  • 悩んでいる人の力になれる

    心理学について学ぶことで、悩んでいる人の力になれます。
    もし親しい友人が悩んでいたら、力になってあげたいと思うでしょう。そこで求められるのが、相手の悩みや本音を引き出し、問題解決につなげる力です。
    カウンセリングで大切なのが、傾聴や共感です。相手の話を聞いているときに、自分の話を挟んだりせず、適度なあいづちをすること。相手の立場に寄り添って共感すること。こうすることで、相手が話しやすい環境をつくり出せます。
    また、相手の表情や話し方から感情が分かるほか、時折質問を挟むことで相手の頭に浮かんでいなかった本音も引き出せるかもしれません。
    心理学を学ぶことで、悩んでいる人の感情を的確に理解したり、本音を聞き出したりして問題解決につなげやすくなります。

  • 資格や職業の幅が広がる

    特に、大学の心理学部を専攻することで、取得できるようになる資格があります。
    例えば、心理学の代表的な資格である公認心理師や臨床心理士は、大学や大学院で心理学の科目を履修することで受験資格を得られます。
    公認心理師や臨床心理士の資格を有していれば、心理カウンセラーやスクールカウンセラーなどの心理専門職として、心に悩みや問題を抱えた人の相談を受け、解決に導く職業に就けます。
    ほかにも、法務技官や家庭裁判所調査員といった公務員職は、特に資格は必要ないものの心理学の知識が求められる職業です。
    心理学の知識や心理学部への進学は、資格や職業の幅を広げます。

  • 仕事に生かせる

    心理学の知識や技術は、さまざまな仕事で役に立ちます。
    人間が関わる仕事なら必ずどこかで役に立つので、すべての仕事で生かせるといっても過言ではないでしょう。
    例えば、接客業や営業職は、お客様からの印象が売上につながりやすいです。お客様の話に傾聴し、課題を的確に把握し、それを解決できる答えを提示できれば、お客様に満足してもらえると同時に信頼してもらえるでしょう。
    ほかにも、学校で働く教師は、大人への成長過程にある子どもやその保護者と関わるため、心理学の知識や技術が大いに生きる仕事です。いじめや不登校といった問題が起きる可能性もありますが、子どもや保護者の相談を受け、適切に対応できれば、そういった問題も事前に防ぎやすいでしょう。
    また、直接人と関わるイメージがない企画・マーケティング職といった仕事も、人の心理を理解することで売れる商品づくりや「買いたい」と思わせる広告づくりにつながるため、心理学を生かせる仕事です。
    このように、心理学の知識や技術はさまざまな仕事に役立ち、売上アップやお客様満足度向上、よい人間関係の構築、問題の発生予防や解決につながります。

立正大学 心理学部について

「自分や他人の性格を知りたい」、「人間関係をもっとうまく築きたい」、「悩みを抱えた人の助けになりたい」、「ストレスに負けないように生活したい」などは、だれもが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。このようなみなさんの身近にある疑問について、心のしくみや働きを理解し、生活に役立てていく学問が心理学です。
立正大学 心理学部は、2002年に首都圏初の心理学部として誕生し、これまでに多くの人材を育成してきた歴史と伝統があります。立正大学心理学部には、悩みや問題を抱える人を支援するための専門的な知識や技能を学ぶ「臨床心理学科」と、人間関係や社会の背景にある心の法則について研究する「対人・社会心理学科」の二つの学科があります。

  • 臨床心理学科

    「実践的な心の支援を学び、人の心に寄り添うスペシャリストをめざします。」
    人々の悩みやストレスはますます複雑化しています。心に悩みを抱えた人をカウンセリングや心理療法によって援助する学問である「臨床心理学」を軸とする本学科には、基本的な知識から専門的な技法までを幅広く学習できるカリキュラムが用意されています。教育や医療、福祉をはじめとした幅広い分野で、実践的に支援する力を生かし活躍できる人材を育成します。

    • 学びの特徴
      1. 資格をもつ教員による専門性の高い指導
        公認心理師や臨床心理士として活躍する教員が現場での豊富な経験を生かして、臨床心理学の知識と技術を多角的・専門的に指導します。
      2. 多様な実践領域科目で資格取得や進路を支援
        公認心理師や臨床心理士等の専門職はもちろん、一般職にも生かせる心理支援の実践やメンタルヘルスの維持に関する科目を用意しています。
      3. 現場で使える実践力を演習や実験で育む
        演習や実験授業等を豊富に用意。心の測定・実験等を体験しながら学ぶことで、「心を見つめる力」「支える力」を身につけていきます。
    • 学びの領域
      • メンタルヘルス・プロモーション
        日常のメンタルヘルスの維持・促進に役立つ知識・技能を修得します。
      • 心理支援の実践領域
        心理支援の実際や現場で求められる知識・技能を知ることができます。
      • 心理支援専門職養成
        心理支援の専門職になるために必要な、より実践的な知識・技能を身につけます。
      • アカデミック・スキル
        心を科学的に研究するために必要な基本的知識や技能の修得をめざします。
      • 心理支援の知識・技能
        カウンセリングの基盤となる、心を理解し支援するための基本的な理論・方法を学びます。
      • 心理学の基礎
        心理学の歴史から認知や集団心理、心の発達など、心理学全般の基礎知識を修得。

  • 対人・社会心理学科

    「自分と他者を理解する力」「人づきあいを円滑にする力」「社会を動かす力」
    自分や他者の行動について不思議に感じたり、その理由を知りたいと考えたことはないでしょうか。対人・社会心理学科は、人間関係や社会現象の背景にある「こころ」の法則を研究する全国初の学科です。各分野のエキスパートによる少人数教育によって、日常生活や社会生活で生じるリアルな問題解決に活かせる心理学を学び、幅広い分野で応用できる3つの力を養います。

    • 学びの特徴
      1. コミュニケーションをデザインする学び
        人と人、人と社会との関係を心理学的に研究する全国初の学科。日常・社会生活での対人関係やコミュニケーションに生かせる心理学を学びます。
      2. 統計・調査・実験と対人のスキルを修得
        調査・実験からデータを収集し分析するアカデミックスキルや、円滑な人間関係、チームワーク等を引き出す実践的な対人スキルを修得します。
      3. 研究手法を実社会に応用「アクションリサーチ科目」
        実社会から課題を抽出し、対人・社会心理学の知見や理論がどう応用できるかを考え提案する新科目。社会での実践力を身につけます。
    • 学びの領域
      • 自分と他社を理解する力
        自己が社会的に成立していることを理解し、自己を健康に保つための力を身につけます。パーソナリティ心理学や発達社会心理学で自己理解を深め、ジェンダー心理学やスポーツ心理学、ビジネス心理学などで、人の性質や状況ごとの心理について学びます。
      • 人付き合いを円滑にする力
        人間関係やコミュニケーションの仕組みを理解し、良好に維持するための力を修得します。外見や恋愛、対人感情など、日常的な人間関係から生まれる事象から、社会や異文化など幅広く人間関係・コミュニケーションにおける心理について学んでいきます。
      • 社会を動かす力
        状況や環境が個人に与える仕組みを理解し、それらの力を効果的に活用するための方法・スキルを学びます。家族や社会といった集団の心理、また消費者や産業・企業、マーケティングといった経済活動、メディアや社会問題に関する心理について深めていきます。

まとめ

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心理学を学ぶことには、魅力がたくさんあります。
よい人間関係を築ける、自分の心としっかりと向き合えるなど自分のためになるだけでなく、人の役に立つ学問です。心理専門職も数多くあるほか、仕事のさまざまな場面に生かせます。
心理学を専門的に学ぶなら、大学の心理学部に進学するのがおすすめです。
立正大学心理学部には、「臨床心理学科」と「対人・社会心理学科」の2つの学科があります。
臨床心理学科では人を心理面で支援する知識や技術を、対人・社会心理学科では対人コミュニケーション能力を身に付けられます。
今回ご紹介した心理学を学ぶ魅力を参考に、心理学を学んでどのように生かしたいか考えてみましょう。
心理学部に進学しようか悩んだら、以下の立正大学心理学部ホームページもぜひ見てみてください。

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「こころを理解しつながる。」立正大学心理学部は首都圏初の心理学部として、多くの「こころの専門家」を送り出してきました。価値観や生き方が多様化する現代社会の課題に幅広く適用できる力を、2つの応用領域から学んでいきます。

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