【11/1(土)開催】立正大学 環境科学研究所「凍った大地が語る未来 〜気候変動と私たちをつなぐ最前線の知恵〜」講演会のお知らせ

イベント

概要

北極やシベリアなどの「凍土(永久凍土)」に覆われた地域は、地球温暖化の影響をいち早く受ける“環境変化の最前線”です。凍った地面が溶けると、自然環境だけでなく、人々の暮らしや地球全体の未来にも大きな影響を与える可能性があります。本講演会では、自然地理学や生態学などの分野から専門家をお招きし、それぞれの視点から「凍った大地が今、何を語っているのか」をわかりやすく紹介します。また、研究者同士が協力し合う「分野融合型研究」の取り組みや、将来の地球環境科学研究について皆さんと共に考える機会とします。

  • 日時: 2025年11月1日(土・大学祭期間中)14:00–16:00
  • 会場: 立正大学 熊谷キャンパス19号館(アカデミックキューブ)A204教室
  • 対象: どなたでもご参加いただけます(参加無料・申込不要)
  • 主催: 立正大学 環境科学研究所

講演者(敬称略)

  1. 飯島 慈裕(東京都立大学 都市環境学部 地理環境学科 教授)

    北極域のシベリアからモンゴルにかけての永久凍土地域を対象に、気候変化と環境変動、そして人々の暮らしへの影響を研究。現地観測やデータ解析に加え、様々な分野の研究者・地元住民と協働し、変化を理解・共有する取り組みを続けている。

  2. 伊勢 武史(京都大学 フィールド科学教育研究センター 准教授)

    ハーバード大学大学院修了(Ph.D. in Biology)。海洋研究開発機構特任研究員、兵庫県立大学准教授を経て現職。人工知能やシミュレーションを用いて、生態系と人間社会の持続可能な関係を探究している。サイエンスコミュニケーションにも積極的に取り組み、一般向け著書も多数。

  3. 齋藤 仁(名古屋大学 環境学研究科 准教授)

    現地調査やドローン観測、GIS・リモートセンシングを駆使して、極域の永久凍土荒廃やアジアモンスーン地域の土砂災害要因を研究。サーモカルストによる地形変化や水文・生態系への波及効果を広域的に評価している。

遠方からの登壇者については、必要に応じてオンライン会議システムを併用します。

プログラム

14:00–14:05 開会挨拶
14:05–14:35 講演①齋藤 仁『高精細な地理空間情報が教えてくれる凍土融解の状況』
14:35–15:05 講演②伊勢 武史『画像認識で把握する生態系の変化』
15:05–15:35 講演③飯島 慈裕『「永久凍土」が融けたらどうなる? 北極周辺で起きている大きな変化』
15:35–15:40 休憩
15:40–15:55 総合質疑応答・パネルディスカッション(モデレーター:永井 裕人/立正大学環境科学研究所)
15:55–16:00 閉会挨拶

問い合わせ先

立正大学地球環境科学部事務室
TEL:048-539-1630
E-mail:geo@ris.ac.jp