研究活動の推進とその社会還元に関しては、4回の公開授業ならびに仏教文化公開講座を開催した。
全学的なFD研修会等に積極的に参加し、また本学部独自のFD研修会を開催して全教員が参加した。
教員各自が本年度の研究教育活動をふりかえり「学部教員FD報告書」を全員が提出した。
教員各自が授業改善のためのアンケートの結果をふまえて授業の方法や内容を反省し向上を図った。
学部内では、平成30度より開始した「基礎ゼミナール」に関して、それ以前からFD講演会、講義相互参観、大学生基礎力レポートなどの活動により準備を進めた。今年度は「基礎ゼミナール実施報告」を行い、授業を実施した結果について、学科を超えた教員・学生の交流や学びを中心に、知見を深めることができた。
学外に対しては、推薦入学試験による入学者に対する入学前教育や立正大学文学部学術叢書刊行などにより、本学部の教育、研究に対する姿勢や質の高さをアピールすることができた。
今年度は計 2回のFD研修会を開催した。詳細は『2021年度経済学部FD研修活動報告書』を参照されたい。第1回の研修会では、「立正大学経済学部就活サポート活動の概要」というテーマで学部の就職活動サポート体制について意見交換を行った。第2回の研修会では、経済学部生の就職活動の近況うを鑑みて、学部としてどのようにサポートしていくかについて意見交換した、各研修会においては、ほとんどの専任教員が出席した。
社会環境が大きく変わる中、今後の大学教育のあり方について、引き続き検討をしていくため、学部主催のFD研修会を開催する。本年度においても、オンライン授業が引き続き実施される中、この授業形態のもつメリット、デメリットについて考える機会を持ちたい。
経緯としては、対面授業の実施が困難であったことから、オンライン授業が取り入れられたが、オンラインでの授業には、対面授業にない特質もあり、活用の仕方によっては、授業効果が向上する可能性がある。
資格関連科目についても、オンラインでの実施が学生にポジティブな効果をもたらす可能性がある旨を知ることができた。
今後の授業形態について多面的に考える必要性が理解された。
初年次教育の成果指標である法学検定試験ベーシックと日本語検定試験3級の受験を実施し、法学検定試験ベーシック合格者数は団体受験では全国2位となり、日本語検定試験3級の総合得点率は大学高専平均68.3%を3.6ポイント上回っていることから、充実した初年次教育が行われていると言える。
第1回法学部FD研修会において、「初年次教育としての未成年者の飲酒」として所属教員間で初年次教育の一環として未成年者の飲酒問題を取り上げ意見交換を行った。
社労士会熊谷支部や東京都行政書士会とは共同研究会・研修会や実務演習への協力を継続することができ、産官学連携による研究の推進と実務教育の実施を行うことができた。
法制研究所・法学部共催の公開シンポジウム、法制研究所主催のスタッフセミナーのオンラインによる開催を通じて、コロナ禍においても所属教員の研究促進と研究発表の機会を確保することができた。
ベネッセGPS-Academicは、実施後の教員による研修(共有)が重要であり、今後もその研修を学修支援・指導、学生募集やカリキュラム評価に生かす方策について活用したい。
近年多岐にわたる学生支援について理解を深めるため、専任教員と非常勤講師が障害学生支援室コーディネーターによる講演「支援を必要とする学生への配慮について」を聞く機会を得たことには収穫があった。今後も非常勤講師のFD機会を設定する必要性が認識された。
研究FDでは、本学部研究所の資源を生かし、共催とすることで充実した機会を得ることができ、研究活動の推進に資することができた。
LGBTQの学生に対しての理解と配慮する点について、学部教員で理解を深めることができて、有意義な研修会となった。
学生の授業に対するニーズと態度を把握するための基礎的データを収集し分析するとともに、その結果を学部教員と共有することで授業改善につなげる。
2020年度はコロナ禍により全ての授業が急遽オンラインとなり、大学教員は授業のあり方について試行錯誤した1年であった。心理学部FD委員会では、学生側の懸念やニーズを把握するために前期終了後に学生にアンケートを実施した。学生からの要望や不満を把握できたため、課題提出の方法や量について学部内で調整することができ、オンライン授業に不安をもつ学生への対応方法等について意見交換し、授業内容・方法の改善と向上につなげることができた。
学部教育のあり方や方向性、教育能力を高めるための実践的方法、現状の問題認識などについて議論、または情報共有を行うための研修会を学部主催で開催し、授業改善および向上につなげる。
学部創設1年目、かつ新型コロナウイルス感染症が全国で猛威を振るうという特異な1年ではあったものの、当該年度の活動目標に沿った学部主催のFD研修会を行うことができ、「学部教育のあり方や方向性・現状の問題認識(第1回FD研修会)」「教育能力を高めるための実践的方法、現状の問題認識(第2回FD研修会)」について達成することができた。
今年度もコロナ禍によって従前は課外研修に併せて実施してきた研究交流会が中止となった。このため担当教員や大学院生からの情報・意見交換が限定的なものとなった。次年度以降は、研究科独自のアンケートを修了生アンケートの形で実施し、また、加えて、大学院生から随時意見を聴取できるような環境をさらに整備し、研究科における授業や研究指導の向上を引き続き図っていきたい。
近年、入学者に占める留学生の比率が増加していることもあり、修士論文作成指導において、これまでの日本人学生を中心としたものとは異なる工夫が必要になってきている。留学生指導を経験した教員からの意見を参考に知識を共有化し、ベストプラクティスを実現するための場として、FDを実施し、そのキックオフを実現した。
社会福祉学研究科に入学する留学生のニーズに対応した授業展開を行い、授業の活性化を進めていく。また、地域連携を深め、地域の教育現場や福祉現場のニーズを研究科に取り入れ、また研究科の広報を積極的に行い、研究科の活性化につなげる。
社会福祉学研究科の留学生への研究指導の在り方について、蟻塚教授より報告を受け、留学生のニーズと研究指導を行う上での留意点を共有した。FD研修会の開催により、本年の課題を達成できたと考える。
活動目標5項目すべてを滞りなく実施した。研究科FD懇談会(年間3回)には研究科構成員のほぼ全員が参加した。本年度もコロナ禍のなかで学外専門家を招いた2回(7/28、12/1)はオンライン開催としたが、研究推進支援や研究教育活動の地域社会との連携をテーマとして活発な意見交換がみられ、極めて有意義な会合となった。
心理学研究科内の4専攻の特色や課題に対応したFD研修会での学びを通して、本年度の活動目標に向けた、心理学研究科の教員に適切な授業教育内容の改善・向上に寄与する研修が実施され、資質向上が図られた。