本柳ゼミでは消費行動の原因、背景、影響、結果となる消費文化について研究します。
1.消費空間(SHIBUYA 109、ショッピングモール、漫画喫茶)、2.サブカルチャー(オタク、ヒップホップポップ、ファッションなどの下位文化)、3.メディア(SNS、動画共有サービス、プリクラ)、4.ローカリティ(渋谷の地理・歴史、闇市)など、さまざまな視点を切り口としながら、消費文化について研究を進めています。
本柳ゼミの特徴は、アイドルのライブ、コミケ、渋谷109、メイド喫茶など、消費文化の現場へ積極的に足を運び、現場からのリアルな視点で研究を深める姿勢にあります。学術書を読み込むだけでは得られない「生の体験」を重視し、現場の空気を感じることで、理論と実践の架け橋を築いています。したがって、渋谷のスクランブル交差点を渡ったり、スターバックスでコーヒーを飲んだり、街中でグラフィティを見つけたり、つり革につかまりながら中吊り広告を眺めたり、銭湯に入ったりすることも、すべて研究の一部です。このゼミでは、日常生活の中から自ら課題を発見し、問いを立て、その問いを深く掘り下げていくことで、学びの楽しさを体得することができます。
ゼミの研究テーマは消費文化です。消費文化に関連するものであれば、アイドル、2.5次元ミュージカル、K-POP、ヒップホップ、グラフィティ、アニメ聖地巡礼、ゲーム、ファッション、ボーイズラブ、コスプレ、メイクなど、研究テーマを自由に設定できます。まずは消費文化に関する基礎文献を読み、理論を学んでからフィールドへ向かいます。
これまでゼミで行った研究テーマは、「ディズニーオタクの分類とその変化」「推し活におけるアクリルスタンドとぬいぐるみの役割」「女性向け乙女ゲームと育成ゲームの違いについて」「コロナ禍以前と以後の渋谷グラフィティの変遷」などです。ゼミの主な行事は、ゼミ生が案内役となって知られざる渋谷の姿を紹介する「渋谷ツアー」です。毎年開催される渋谷ツアーは、本柳ゼミの恒例行事となっています。
人間には、自分の知らない世界と遭遇した時に、興味をもって一歩踏み出すタイプと、拒絶して一歩後退するタイプの二種類が存在します。本柳ゼミでは、未知の世界に勇気をもって踏み込む「行動力」と、そこで得た経験や価値観を柔軟に受け入れる「包容力」を備えた人材を求めています。
ゼミ生の進路は、大手企業で働く者、公務員になる者、自分の好きなことを仕事に繋げた者、アイドルやミュージシャンとして活躍する者など、さまざまです。卒業生に共通するのは「働くこと」と「推し活」を両立させている人が多いことです。社会人になると、自分の仕事を自分で管理できないと、推し活の時間を確保することができません。そのため、必然的に「仕事ができるオタク」が次々と誕生しています。社会人として成長した卒業生たちと、イベントやライブに行くのが教員として幸せです。
見たもの、聞いたもの、触れたもの。これらを手当たり次第にサンプリングし、自分の中に取り込んで、あなただけの「スタイル」を確立してください。
とにかく本柳先生が謎すぎて面白いです。何を考えているのか全くわかりません。普段何を食べて、休日に何をしているのかも全くわかりません。ポケモンとグラフィティとポテトフライが好きなことまでは判明しました。それ以外は謎に包まれています。このゼミに入って、私たちと一緒に本柳先生の謎を解明してくれるコナン君を待っています!