木村ゼミではマーケティング戦略の研究をとおして、企業や市場を見る目を醸成します。私たちのまわりにある商品やサービスが、どのような意図のもと企業から提供され、自分たち消費者はどう意思決定をしてそれを購入するのか。「売れるしくみ」と「買う心理」を中心に解き明かします。
ゼミナールにて取り扱うのは、たまたま「マーケティング」ですが、本来求めている能力は市場の問題を発見し、データを収集し、分析を行い、解決に導くという一連の問題解決能力の向上です。大人数の講義では不可能なこうした能力を習得し、最終的には就職活動や社会に出てからの仕事に活かす場をメンバーのみなさんには提供していきたいと考えています。
木村ゼミでは企業や地方自治体と共同で問題解決型のプロジェクトを中心とした活動を行っています。具体的には大手印刷会社のマーケティング・コンサルテーション部門や官庁のブランディング担当部署と協同で、そこにある問題を発見、分析し、その解決策を提示する活動です。他の大学のゼミナールとのコンペ形式で、報告会を行っています。
ゼミ活動においては普段の講義における受け身の姿勢とは反対に、自分から考えて動くことが要求されます。世のなかの動きをマーケティングの観点から観察し、問題点を見つけ出し、数人のグループで解決策を作り上げます。メンバー間で意見を交換し、解決策を創造、さらにそれを多くの人の前で報告する活動は、今後の就職活動、さらには社会人として仕事をしていくうえで最も役立つ能力のひとつに違いないと思っています。
OBの進路として最も多いのは、ゼミナールでの活動の延長線上で、マーケティング・リサーチやそれをベースとしたマーケティング・コンサルテーションを行う企業での仕事に就くものです。それ以外にも多くの学生が金融、アパレル、一般メーカー、小売企業に就職し活躍しています。