私たち消費者がスマートフォンなどのICT(情報通信技術)を積極的に使用することで、従来の店舗をはじめとしたリアルな世界のビジネスと、ネットの世界のビジネスとの境界がなくなりはじめています。金森ゼミでは、最先端のICTを学びつつ、それらがビジネスにどのような影響や課題を与えているのかを理論的に考察することを実施しています。
パソコン、スマートフォン、タブレットなどを用いて、現在進行形で進化しているICTツールに触れながら、それらを用いた最新のビジネスについて学びます。理論だけでなく、実際にICTを体感しながら、文献、事例だけでは分からない影響や課題についても学習します。
前半は、主に最新のICTツールに親しみながら、それらの特徴を学びます。また、ここで学んだICTツールを使ったビジネスを消費者として体感し、従来のビジネスがICTなどのテクノロジーによってどう変化しているのかを学びます。
後半は、前半で体感した感覚を大事にしながら各々チームごとに理論や事例研究を通してリサーチやプレゼンテーション力を高めていきます。このチーム研究では、前期で学んだICTツールのひとつであるコラボレーションウェアを用いて情報共有を行いながら進めていきます。
ICTの急速な普及によって、世界は激動の時を迎えています。そのようななかで、ゼミ生には、世の中の変化を敏感に感じ取ろうとする感覚、すなわち好奇心の旺盛さを強く求めています。将来的には、学び得た知識だけでなく、それらを基に深く考え、未来に起こる影響や課題について見通せるようになってほしいと考えています。
ビジネスにおいてICTは、必要不可欠なものとなっており、あらゆる業界構造を変えるほどの影響を与えています。ゼミ生には、情報通信技術を「つくる」視点だけでなく「つかう」視点をもって、ビジネスのあらゆる業界を「つなぐ」存在になってほしいと願っています。