今年度後期、私たち川村ゼミは東京中小企業家同友会の支援を受け、産学連携授業を実施しました。具体的には、東京都品川区大井町にある三和電気株式会社、千葉県四街道市にある株式会社エスエス精機に協力頂き、企業が実際に抱える課題について学生が解決策を提案する実践的な授業を行いました。
学生が検討した課題ですが、「三和電気のインターン参加人数を増やすためのプロモーション」、「三和電気の外国版HPからの問い合わせ件数の獲得」、「エスエス精機の新規問い合わせ件数の獲得」など、非常に難易度が高いものでした。課題ごとに学生を3チームに分け、企業訪問や打ち合わせを重ね、各企業のお力添えを頂きながら、課題解決に向けてグループワークを進めていきました。
9月末に企業訪問・工場見学を行いました。両企業の経営陣から企業が抱える課題を詳細に説明頂きました。解決策の提案を行うため、10月以降に学生たちは真摯にグループワークに取り組み、さらに11月初旬に行われた中間発表会において今後の展望や解決策に関するプレゼンテーションを行いました。中間発表会では両企業の経営陣から意見をもらい、課題ごとに具体的な取り組みを学生主体で進めていきました。1月中旬には最終発表会を開催し、学生が取り組みの成果についてプレゼンテーションを行いました。
特に経営陣から評価が高かった「三和電気のインターン参加人数を増やすためのプロモーション」に関する学生の取り組みを紹介します。三和電気株式会社の「26卒インターンシップのプロモーション」をテーマとして、学生たちは新規インターンシッププログラムの立ち上げを行いました。三和電気株式会社では、これまで自社でインターンシップを開催したことがなく、企業の魅力を十分に発信しきれていない課題を抱えていました。そこで、より多くの学生に三和電気株式会社の魅力を知ってもらうため、インターンシップの参加を促す施策を検討しました。
まず、ターゲットをより幅広い層に設定し、多くの学生に参加を検討して頂けるインターンシップを目指し、企画を進めました。学生がインターンシップ選びで重視するポイントを把握するためにアンケートを実施し、その結果をプログラムに反映させました。さらに、プロモーション活動として、チラシの作成、ホームページによる告知、 SNSを活用した広報を学生主体で行いました。実際に実施したプログラムですが、「 各部署体験インターンシップ」と「面接官体験インターンシップ」です。複数の業務を体験できることに加え、学生が面接官の立場を経験できる新規性の高い内容を含んでいます。
約半年間、このプロジェクトでは所属企業の方々と何度も議論を重ね、取り組みを行いました。今回の産学連携授業を通じて、私たちは多くの学びを得ることができました。三和電気株式会社社長の宮崎様をはじめ、両企業の社員の皆様、そして協力頂いた有識者の方々、多くの支えがあったからこそ、インターンシップを含む様々な取り組みを成功させることができました。心より感謝を申し上げます。私たち川村ゼミの学生は、今回の経験を今後のキャリアや生活に活かしていきたいと思います。