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経営学部の畠山仁友准教授が、ヨーロッパ広告学会の年次大会ICORIA2024で研究発表をしました

更新日時:2024.07.29

 ICORIAはヨーロッパ広告学会(European Advertising Academy)が毎年開催している国際大会です。ヨーロッパ各国だけでなく、アメリカ、香港、韓国などさまざまな国から参加者が集まり、140程度の研究発表が行われます。今年はギリシャのエーゲ海に面した第2の都市テッサロニキで6月27日〜29日にかけて開催されました。畠山准教授は、”Negative Spillover Effect on an Advertised Competitor Brand in the Context of Rival Brands’ IP Trouble”というタイトルで発表をしました。簡単に内容をまとめると、「A社とB社が知的財産権のトラブルで争っているニュース記事の隣にC社の広告が掲載されるとC社に悪影響を及ぼすのか?」を研究したものです。

以下、畠山准教授のコメントです。

 今回の研究は、JSPS科研費(22K01756)の助成を受けて行なった研究です。基調講演が行われる大きな会場で発表が割り当てられたのでとても緊張しました。その一方で、初日の朝9時からのセッションだったので、その後はリラックスして他の研究発表を聞いたり、夕食を食べたりできました。

 海外の学会はおもてなしがすごく、参加費は高いですが、ウェルカムパーティ、ガーラディナー、船でのクルーズ(クロージングパーティ)、昼食、コーヒー休憩まですべて含まれています。今回の会場は大学ではなく、磯崎新さんが設計したコンサートホールで行われたため、基調講演前にフルートとピアノの演奏が行われました。21時に日の入りということもあり、ディナーは20時30分開始と、朝9時から夜23時頃までずーっと学会です。参加する方も体力がいりますが、大会を主催・運営をする人たちはとても大変だろうなと思い、感謝です。

 学会の合間や終了後には、会場やホテル近くを散策してギリシャの遺跡を見たりもしました。ガレリウスの凱旋門、ロトンダ(ガレリウスの霊廟候補)、ホワイトタワー、アリストテレス広場など見てまわりました。遺跡が普通にまちなかにあるので、毎日見ていると、もはやただの石なのか、1500年以上前の遺跡なのかわかりません(笑)電動キックスクーターにも乗って会場から移動してみました。自転車と共有の専用レーンがあるため、気持ちよく海辺を走れました。

 海外学会に行くと、「英語で研究発表する重要さ」がよくわかります。悲しい側面もありますが、日本語で論文を書いても、世界では「無いもの扱い」です。よく考えてみると、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ギリシャ語などヨーロッパの国々も英語が第一言語ではありません。そんな中、みんな努力して英語で論文を書いたり、研究発表しているので、日本人も負けてられないなと思います。