The Real Rissho Online Interview
立正大学では、新型コロナウイルス感染症拡大の状況に鑑み、本年度1期は原則オンライン授業とし、2期は一部の少人数科目について対面授業を実施していますが、原則オンライン授業が継続しています。
そこで、今年度から立正生となった後藤里歩さんに、大学生活への期待に胸をふくらませて入学してから今までの気持ちの変化やオンラインでの授業を中心とした一日のスケジュール、リフレッシュの仕方など、特別な年に入学した一年生の日常について話してもらいました。
入学が決まってから、高校までとは違う環境で学ぶこと、新しい友だちと出会って一緒に学んだり遊んだりすること、そしてアルバイトを始めることなど、学習面でも生活面でも期待に胸をふくらませて、4月からのキャンパスライフを楽しみにして上京しました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で4月は授業だけではなく入学式も中止になってしまい、入学してからも大学生になったという実感はまったくありませんでした。
5月にオンライン授業が始まるまで、一人暮らしをしていても不安しかありませんでした。入学したばかりで気軽に相談できる同級生もいなかったため、試行錯誤を重ねて何とか履修登録をするところまではできたのですが、機械音痴でパソコンを普段から使っていなかったので、しっかりと授業を受けられるか心配だったのです。
授業開始前からポータルサイトに掲示されていた「オンライン授業の手引き」を何度も読み返していましたし、授業が始まっても不安や緊張などさまざまな気持ちが入り混じり、頭の中がゴチャゴチャになっていました。
それでも、5月下旬には気持ちと頭の整理ができるようになり、冷静に授業を受けられるようになりました。実際にオンライン授業が生活の一部として馴染んだのは7月になってからでした。
対面型の授業と同じようなクオリティの授業を受けられるか心配だったので、大学の授業が始まってから、オンデマンド型、資料配付型の授業が多いことに戸惑いました。
8月になってやっと「学修の基礎」でのZoomを使った交流会、9月には延期されていた「新入生オリエンテーション」が行われましたが、オンライン授業が始まった当初は一度も会ったことも話したこともない人たちと授業を受けることも不安でした。
最初のうちは、オンライン授業にメリットはないと思っていましたが、現在は思っていたよりも満足しています。
オンライン授業のメリットは、自分のペースで学習できる点と時間やタイミングの融通が利く点です。自由に使える時間が多く取れるので、勉強と休憩のメリハリを自分で考えてつけることができ、習い事やバイトなどプライベートな時間を充実させられると思います。そして、何より自宅でリラックスして受けられるところも良い点です。
オンライン授業の中で特に良かったのは、中国語の授業です。リアルタイム授業で先生に当てられて、対面授業と同じような感覚で授業を受けられました。テストもあり、学習した分が結果につながることが目に見えるのも良いと思いました。
マーケティングの授業では、リアルタイム授業の中でチャットで発言することがあり、ほかの人の意見などを実際に聞くことができておもしろかったです。
不満な点は、通信環境の影響を受けてしまう点と人との関わりが少なくなってしまう点です。実際に、授業の途中でWi-Fiの接続が切れてしまったり、パソコンのエラーで課題が提出できていなかったりしたことがありました。
オンライン授業にもメリットがあり、入学当初よりも満足していますが、だからと言って、大学生活のすべてがオンライン化することはあまりよくないと思います。私自身、オンライン授業を受けて、あらためて人との関わりが必要であると感じました。一人暮らしの部屋で一人で授業を受けるのは寂しさや孤独感を感じるので、やはりキャンパスで同じ大学の学生と一緒に授業を受けられた方が良いと思います。今は特にサークルなどに参加していないのですが、サークル活動をリモートでやるのはやっぱり嫌です(笑)。
なので、来年度から始まる対面授業に期待しています。経営学部では2年生になるとゼミも始まるので、これから関わっていく方々と実際に会って話したり、いろいろな活動をしたいと思います。たくさんの人と関わりをもてる対面授業を今から楽しみにしています。