立正大学の経営学研究科を選んだきっかけは、日本の大学在学中に見た立正大学のホームページです。たくさんの大学院の情報を調べる中で、立正大学には150年の長い歴史があり、大学に豊富な資料が整っていること。そして、キャンパスの立地の良さに魅力を感じました。
経営学研究科では、アカデミックコースでマーケティングの研究をしました。私の研究のテーマは「ライブコマースにおけるインフルエンサーが消費者の購買心理に与える影響-社会的臨場感の視点から-」です。
「ライブコマース」は、中国でのオンラインショッピングで急成長しているインターネット上でのライブ配信とEC(エレクトロニック・コマース)を組み合わせた販売方法です。中国では特に若い世代に人気で、ライブ配信の視聴者数は、インターネットユーザーの約75%にのぼります。
この現状から、インフルエンサーが消費者に与える影響について、社会的臨場感の視点から研究したいと思いました。
立正大学には、この分野の研究をしている先生がいたことも、経営学研究科を選んだ理由のひとつです。
入学した当時は、研究で使う統計ソフトの扱い方が全然分からなかったのですが、先生に詳しく教えてもらえました。また先生に借りた本から、研究に必要な多くの知識を得ることができました。
同じコースには8名の学生がいて、そのうちの7名が中国からの留学生でした。とても雰囲気の良いクラスメートたちで、授業以外で一緒に食事に行ったりしたのも良い思い出です。
日本語の勉強についてですが、中国から日本へ来て日本語学校に2年通ったのち、日本の大学で4年間、立正大学の大学院で2年間勉強をしました。大学院での授業は基本的に日本語で行われますし、専門的な単語が増えてくるので、今までよりも難しい日本語を学ぶための勉強や、国際交流課でおこっている行事(外国⼈留学⽣のための⽇本語教室)にも参加していました。
修了後は、中国系の貿易会社に就職しました。中国と日本の間だけではなく、世界中の国と貿易を行う総合商社です。入社したばかりの今は、各国の通関のインボイスなどを扱っています。通関の仕事は書類が複雑で覚えることが多いですが、経営学研究科で学んだことを活かしてがんばります。
経営学研究科は、立正大学の先生や事務室の方たちがとても優しいと思います。よく「最近の研究はどうですか?」と声をかけてくれたり、卒業論文の口頭諮問の前には「大丈夫だよ、心配しないで」と心を落ち着かせる言葉をかけてくれたり、とても心強い存在でした。
立正大学以外からの入学を考えている人も、大学の雰囲気がとても良いので安心して通えると思います。