臨床心理学科で学ぶ
悩みは誰もが抱えうるものであり、時には一人で解決するのは難しいものです。臨床心理学は、心の悩みを理解し、心理的な支援を行うための土台となる学問です。
臨床心理学科では、心をみつめるための基本的な知識や、人を支えるための姿勢を身につけます。
心の問題は、無意識に抑え込まれた気持ちが影響しているとする立場もあれば、過去の経験における誤った学習によるとする立場もあります。さまざまな立場における心の問題が生じるメカニズムやカウンセリングの技法について学びます。
子どもにとっての「遊び」は、大人にとっての「言葉」です。子どもは遊びを通して気持ちを発散したり、想いを表現します。そのため、子どものカウンセリングはおもちゃなどをそろえたお部屋で行われます。子ども、大人、高齢者など、対象に合わせた支援の方法を学びます。
病院や学校、企業、少年鑑別所など、支援の現場によって求められる心理職の仕事は変わってきます。まずはいろいろな分野を知り、自分が働きたい現場を探していきましょう。
臨床心理学科で学ぶことは、「心理支援を実践するための知識・技能」「心を科学的に研究をするための知識・技能」の大きく2つに分けられます。この2つを、基礎から実践へと学びを積み上げていけるようにカリキュラムが構成されています。
特に、1年次から心理支援に関する基礎知識の学習がスタート、心理支援の知識や技能を4年間しっかり学べることが特徴です。
演習や実験授業など、実際の体験を通して学ぶ授業を多く用意しています。心の測定・実験などを、体験しながら学ぶことで、現場で役立つ知識や技能を身につけられます。
心理実習・心理演習履修者定員は国内最大規模の90名を想定しています。その他資格を目指さない学生も同様の訓練をカウンセリング演習で受けることができます。このような環境を用意できるのは,さまざまな分野で公認心理師・臨床心理士として活躍する教員が数多く在籍しており、現場経験に基づく指導ができるからです。
臨床心理学科では、心理支援専門職はもちろん、それ以外の一般就職にも活かせる心理支援実践領域科目、メンタルヘルス・プロモーション科目も充実。一般企業の人事、対人援助職全般に学びを活かすことができます。
◯ 心理の資格をとって専門職を目指す人は、大学院進学・法務省職員など
◯ 資格は取らなくても、心理的支援を仕事にしたい人は、児童相談所・就労支援職員など
◯ 人と関わりの多い仕事で周囲を支援していきたい人は、 一般企業の人事・損害保険会社の受付対応など