臨床心理学科のカリキュラム
● 心理支援を実践するための知識・技能
まず「心理学の基礎科目」で心理学全般の基礎的知識を、「心理支援の知識・技能科目」でカウンセリングの基本的な知識・技能を学びます。
こうした基本的な知識を修得した上で、心理職が活躍する現場で行われている心理支援の実際や求められる知識・技能を「心理支援の実践領域科目」で学びます。最終的には、こうした知識や技能を日常生活のメンタルヘルスの維持・促進に活かすことを目指す「メンタルヘルス・プロモーション科目」、専門職として対人支援の現場で活かすことを目指す「心理支援・専門職養成科目」を通してより実践的な知識・技能を身につけていきます。
● 心を科学的に研究をするための知識・技能
文書作成・表計算ソフトの使い方、論文検索の方法等、心を科学的に研究するために必要な知識・技能である「アカデミック・スキル」を4年間かけて積み上げていきます。卒業論文では、身につけたスキルを使って実際に研究に取り組みます。
1年
高校生までは、心理学を学ぶ機会はあまりないと思います。
まずは、「心理学概論」「心理学統計法」「臨床心理学概論」といった、心理学の基礎を1年間学びます。
4年間の学びの“基礎トレーニング段階”です!
2年
臨床心理学の学びが深化します。
「心理療法とカウンセリング」「心理的アセスメント(心的能力や心理状態を治療のために把握する)」など、心理支援に必要な理論、観点、技法等々を学びます。
専門領域の講義も、「精神医学」「認知行動療法」「スクールカウンセリング」など、1年次よりも専門レベルが高くなり、開講授業数も増えます。
3年
1~2年生では知識の学修が中心でしたが、「 臨床心理学演習(ゼミナール)」では、卒業研究につながる“自分が知りたい”ものを探求していきます。 「心理学に興味をもったきっかけ」をテーマに掘り下げてゆく学生さんも多いです。
「カウンセリング演習」「心理演習」では、学修したアセスメントや心理支援の技法について、実際の相談場面を模したロールプレイング(役割演技)で身につくように経験していきます。
4年
心理支援にまつわる知識や技能を社会で応用する力を養ってきた学びの集大成として、3年次より一層深く研究をすすめ、卒業論文執筆に取り組みます。
卒業論文執筆と並行して、より深い学びを目指す・対人援助の専門職を目指す・心理学に関わりは無いけれど人とのコミュニケーションが強く求められる仕事を目指す、といった今後の人生を見極めていきます。
卒後
4年間で身につけた力は、大学院進学・法務省職員など、心理の資格をとってカウンセラーを目指す人にはもちろん、資格はとらなくても児童相談所・就労支援職員といった心理的支援の現場でも活かすことができます。
また、一般企業の人事職・損害保険会社の事故受付対応など、人と関わることが多い仕事で周囲を支援していくことにも役立てることができます。
心理学の基礎 |
心理支援の |
心理支援の実践領域 |
メンタルヘルス・ |
心理支援 |
アカデミックスキル |
|
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1年~ |
●心理学概論 |
【基礎】 |
【子ども・学校】 |
動機づけの心理学 |
●公認心理師の職責 |
●心理学統計法 |
2年~ |
●神経・生理心理学 |
【基礎】 |
【医療】 |
キャリアとライフ |
●心理学実験 |
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3年~ |
臨床心理学の実践 |
●関係行政論 |
臨床心理学演習 |
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4年~ |
●心理実習 |
卒業論文・ |
時限 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
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1時限 |
Strategic English |
哲学入門 |
感情・人格心理学 |
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2時限 |
臨床心理学概論 |
法学入門 |
|||
3時限 |
English for |
社会学概説 |
|||
4時限 |
青年期の心理学 |
心理学基礎演習 |
学習・言語心理学 |
||
5時限 |
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オンライン授業 |
学修の基礎Ⅰ |
心理学統計法Ⅰ |
心理学概論 |
時限 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
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1時限 |
Academic English |
||||
2時限 |
多様性の |
健康・医療心理学 |
心理療法と |
||
3時限 |
スクールカウンセリング |
障害者・障害児心理学 |
|||
4時限 |
精神疾患とその治療 |
心理学情報処理Ⅰ |
キャリアとライフ |
深層心理学 |
|
5時限 |
心理学実験Ⅰ |
福祉心理学 |