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臨床心理学科:2024年度卒:松井瞳:ヤングケアラー経験が肯定的経験・否定的経験に位置づけられる要因の検討

目次

自己紹介

 はじめまして!立正大学大学院 心理学研究科 臨床心理学専攻の松井瞳と申します❣学部時代は永井ゼミに所属していましたが、大学院の修士課程では徳丸ゼミでお世話になっています。修士から徳丸先生のゼミになった理由としてはヤングケアラーについて研究したくて、私のテーマが教育領域よりも家族関係など福祉よりだったのもあり徳丸ゼミを希望しました😊


研究テーマ

 皆様「ヤングケアラー」という言葉はご存知でしょうか?

 ヤングケアラーとは、「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」のことで、子ども・若者育成支援推進法において定められています。また、家事や介護だけではなくアルコール使用・薬物使用・ギャンブル依存などの問題を抱える家族の対応や家計を支えるために労働をするといったことも含まれています。

 大学のときも大学院に進学しても私は一貫してこのテーマで研究しています。(なぜヤングケアラーに興味を持ったのかは後で説明します!)ただ、大学院では「ヤングケアラー」という言葉は使用せず、グレーゾーンの人々や自覚がない人に対しても聞けるように試行錯誤しているところです・・・!


卒論概要

 私の卒業論文はヤングケアラー経験があった方にインタビュー調査を行いました🎤
 題目は“ヤングケアラー経験が肯定的経験・否定的経験に位置づけられる要因の検討”です。ヤングケアラーに関する先行研究では、提出物が出せなかったり、不登校になってしまったりする学業への困難さや、ケア役割が過度になることで主観的健康度が低くなるといった様々な課題が指摘されています。
 しかしながら、ヤングケアラーとしての経験が肯定的な経験に位置付けられている人がいる、ということが先行研究でわかりました。そのため、“なぜその経験への位置づけが違うのか”という点に着目し、インタビュー調査を通してその要因を探る研究を行いました。


私の大学生活

 突然ではありますが、私がどんな人物なのかを知ってもらうために少し私自身の大学生活についてもお話ししていきたいと思います!
 学部の時からとにかく提出物をギリギリに提出する生活をしていました💦💦1年生の時はオンライン授業が中心だったのもあり、英語の授業だけ大学に来て友達と喋りながら課題したり、私の終わらない課題を見守ってもらったりしていました(同じ課題のはずなのにネ💦)。2年生の時も3年生の時もその傾向は一向に変わらず、夏休みと春休みは友達の中で1番遅く始まっていました!(笑)まあでも授業は4年間で1回も休まなかったので友達が休んだ日の授業資料を見せるとかはしていました…!こんな感じでとにかく周りと助け合いながら大学生活を過ごしました!
 ちなみにゼミに入るまで“卒論❓”って感じだったし、何ならゼミにはいってもあんまり実感なくて、すごくのんびりしていました。大学院入試で1ヶ月以上卒論がストップ✋することも考えず、確実に賢いとは言えない後半追い込みスケジュールでやっていました。そのせいで4年生のお正月には「なんでもっと早くやんなかったの私!」と自分にキレながら卒論をやりました!(本当にみんなにはこうなってほしくない気持ちがあります。)



 こんな感じのスケジュールでした。ゼミによってはもっと早い提出を求められていた子もいたのでもう少しゆとりを持って進めるのがおすすめです!◎
 なんでこんなに研究テーマに迷っていたのか、テーマ決定などについては次の項目でお話しします💁‍♀️


きっかけ

 元々私は子どもや幼少期から青年期の支援に携わりたいと思っていたのでその年代に関する研究をして、何か将来生かせるようにしたいなと思っていました。その年代の研究なんて色々あるじゃん!と思っていたし、正直ゼミに入るまで全く考えていませんでした。これは私の興味関心が広く浅くだったのもあって、“興味はある”けど、“研究とうまく繋がらない”とか、何をどう深めれば良いのかも分からないし、そこまで詳しく調べたいかと言われると“うーん、別にそこまでじゃないんだよな…”というところをぐるぐるしていたから、というのが大きいと思います。(ぐるぐるしているとどんどん調べる気がなくなっていって途中で放棄するを何度繰り返したことか…)
 しかし私は3年生くらいになり、ゼミに入ってからはぼんやりヤングケアラーについてやりたいなと思うようになりました。

 この文章を読んでいる皆様は広く浅くの興味関心だった人がなんでそんな突然ヤングケアラーについて研究したいと考え出したのかと思うかもしれません。私がヤングケアラーの研究したいと考え出した理由は主に2つです。授業でヤングケアラーという存在を知ったこと、そして身近に当てはまりそうな子がいたことです。おそらくどちらか1つだけでは研究しようとは思わなかったと思います。
 2つがあったからこそ、ヤングケアラーの人たちを支援するためにも研究したいと思うようになりました。そのために、最終的には“支援に繋げられるような研究がしたい!”を目標として卒業論文の作成が始まりました…!


そこから中々進まない日々・・・

 さて、ヤングケアラーについて研究するぞ!と意気込んだのは良いものの私はそこから中々進みませんでした。というのも“じゃあヤングケアラーの何をどう研究するの?”となったからです。
 私はまずヤングケアラーの自尊感情について調べたい!となりましたが、先行研究に似たようなものがあり、断念😢。そこから迷走に迷走を重ね中々進展しませんでしたが、先行研究では調べられていなくて、自分も調べたいなと思うことをなんとか必死に見つけ出しました!何度も先生に「松井さんが何を調べたいかだよね」と言われました。調べたいことはあっても先行研究で似たようなのがあったり、これを調べて何になるのかとなったり・・・。そしてゼミの先生と相談した結果、“ヤングケアラーの経験を肯定的だととらえているのか、否定的にとらえているのか、何故そう捉えているのか”ということを調査することにしました。(このテーマにたどり着くまで紆余曲折ありましたが詳しい途中の記憶がすっぽり抜けてます💦)
 どう研究するのかに関してはヤングケアラーを量的調査で研究するのは学生の卒業論文だと現実的に不可能だよね、となったためインタビュー調査を行おうとなりました。(量的に調査をするとなると100人位に集めないといけない) インタビュー調査をして質的に分析を行う方向性で行きましょうと先生との話し合いで決まりました!


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 太文字のところは書くのにかなり時間がかかったところです…!少しでも参考になればと思い載せましたが、調査の仕方や指導教員によっても書き方は変わってくると思うので指導教員の方針に従ってください!


困ったら先生・友達を頼ろう!

 私が卒論を執筆して思ったことは“行き詰まったら先生に行き詰まったことを報告したほうが良い!”ということです。行き詰まったときに行っても何も報告できない!と思われるかもしれません。しかし、行き詰っている時に1人で考えていても私はほとんど進みませんでした。(なんでか時間だけは溶けていきます。) 悩むことも大事ですが、行き詰まったら相談に行ってみると、“なぜそこで行き詰まってるのか”を言語化する機会となり意外とすんなり進むということもあります。(進まない時もあります💦) ですので、困ったら先生に1度相談に行ってみましょう!👯
 先生に行く前に一旦お友達と話してみるのも良いと思います!先生に話そうと思っていたことを1回話したら解決することもあるかもしれないし、やっぱりわからなくて先生に聞きに行くかと覚悟が決まることもあります。また、進捗をたまに確認しあってみると友達が進んでいたら“自分もやらなきゃ!”という気持ちになるかもしれないし、進んでなかったら“私と同じくらいの進捗の人がいるんだ”と安心するかも!


体調管理には気を付けよう!

 私は卒論提出を締め切り日の前日に行いました。(みんなはもっと余裕もってね)というのも大学院の入試が終わって体調を崩し、お正月に体調を崩しという感じだったので本調子じゃない期間が長くあったからです。(院入試の緊張感がほどけて一気に・・・って感じでした)
 大学院に受験しない人も季節の変わり目や冬は体調崩しやすい時期なのでそれもふまえて早めにやっておくと超焦ってやらなくてよくなると思います!
 そこまであんまりやっていなかった自分が悪いのは大前提として、体調崩すとか時間あるから旅行行くとか遊び倒すことも考えて早めにやっておいて損はないです!(そのほうが良い卒論が書けると思います…)


インタビュー調査をしたいなと考えている人へ

 少ないと思いますがインタビュー調査したい!質的調査をしたい!という人もいらっしゃると思うので私がやってみての感想とかちょっとしたアドバイスを少しではありますが書き綴ります…!

≪やることリスト↓≫


 地味に1番大変だったのは逐語録作成です💦ひたすらに自分の声を聞きながら打ち込む作業は気が遠くなります。(これって終わるんだろうか?と思いながら進めていました…。)
 ゼミの先生と相談しながら進めていくのが確実です😊


卒論執筆を振り返ってみて

 真っ先に思うのは(ちょこちょこ書いていますが)“もっと早くやればよかった~~~!!!”です。本当に終わらないかと思ってキレながら半泣きで必死に文字を打ち込んだあの時間、忘れられません。あと終わった後の解放感も忘れられません。今更ですがもっと早くからやっていたらもっと良い卒業論文ができたのに…と度々思います。
 よかったこととしては興味のあるテーマで研究したため、心が折れそうでも「やってやるぞ!」の気持ちが出てきたことです。ただ、最初の身近な興味関心の部分から社会的意義につなげるのが難しかったなあとも思います。そこに関しては先行研究を読んでこういう感じで結び付ければ良いのか!と学びを得て何とかなりました。皆さんも興味のあることをまず調べてみるから始めてみるのが良いんじゃないかなと思います!(おそらくそっちのほうがやる気が出ます)
 たくさんの「もっとこうすればよかったな」だらけですが、無事?に書き終えて提出できたので一件落着といた感じです。良い卒論にしたい皆さんはこまめに先生と相談して、執筆始めたらちょこちょこ見せましょう。先生も進捗を確認できるし、自分はわからないところが解消されてより良い卒論になるしwin-winだと思います。


卒論の深掘り

 先ほど少し書いたヤングケアラー経験を肯定的に位置付けしている人に調査をしていた先行研究の考察は“親子としての関わりが継続的にある”、“家族と協力しながらケアを担える環境である”、“家族の状況を話せる存在がいる”、“ケアの受け手自身の支えになる存在が家族外にいる”、“自身のやりたいことに集中できる環境がある”といったことが挙げられていました。私はこれらの先行研究をもとに家族との関わりやそもそもの量などによって変わるんじゃないかなあという仮説を立てて研究を進めました。

 上述した通り、私の卒論はインタビュー調査を行いました。アンケート調査で協力してくださる方を募り、友人から紹介してもらいで3人に協力していただきました。5人は集めたかったのですが、“どう頑張ってもむりだ!”となり、先生に相談したところ「3人でも大丈夫」とおっしゃってくださったので3人分の録音データを逐語録にし、整理して考察を執筆しました。60~90分程のデータを文字起こしするのは大変で、タイピングが遅いのもあり、イヤホンで聞いてスマホのフリック入力でやっていました。対象者は①ヤングケアラー経験が過去にあること、②2023年度末時点で18歳以上であることの2つでしたがインタビュー調査なので時間をとってしまうことと、あんまり話したくないなと思っている人もいらっしゃるので中々人が集まらず大苦戦でした。

 ちなみに私の先行研究で使用した先行研究のほとんどが論文だったのですが、もっと図書館においてある本を使えば“問題”の欄が豊富できれいになったのかなと大学院生になってから思いました。ヤングケアラーって比較的新しく、最近注目されるようになった分野なのであんまりないだろうと勝手に思い込んでました…。失敗!

 最後に立正大学にあるおすすめのヤングケアラーに関する本を紹介します!(この本が図書館にあるって知らなくて購入しました。ヤングケアラーに興味を持っている人はぜひ読んでみてほしい)
↓クリックしたらOPACに飛ぶようになっています🎀
ヤングケアラー : 介護を担う子ども・若者の現実


修論の深堀り

 私の修士論文は“家庭内で似たようなお手伝いやケアの役割を担っていた者を対象として、家族機能と当時から現在までのプロセスに着目し、捉え方を研究したい ”がクリニカルクエスチョンです。これを明らかにするために2つの研究で進めたいと考えています。1つめは量的な調査で、2つめは質的な調査で進めていこうと考えています。どちらも共通して、最終的にはどのような要因によってとらえ方は変わるんだろうか、それを支援するにはどうすればよいんだろうかという考察をしたいなと考えているところです!
 とはいえ、他の人に比べて私はのんびりペースなので正直焦っています!あと全然協力してくださる方がいなかったらどうしよう!と不安で仕方がないですが、何とか形にできるように調査と論文執筆これからたくさん頑張らなきゃなあと思っています。(思うだけね)

 おまけまで読んでいただいてありがとうございました!卒論頑張ってください!応援しています!🙌

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