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館長あいさつ

 「図書館の魅力」とは何でしょうか。本離れが進んでいると言われる昨今ですが、「図書館の魅力」「本の魅力」は決して色褪せていないと思います。

 最近では、町の小規模小売書店の廃業が相次ぎ、市町村においても図書館が合併等によってその数を減らしているところがあります。しかし、だからこそ大学における知の保存・発信者としての図書館の役割は、ますます大きくなってきていると痛感します。書架の間を散策すると思わぬ本に出会うことがあります。それが人生を左右する重要な知との触れあいとなることもあるかもしれません。それは開架図書における魅力です。図書館は、大学における知の源泉のひとつであると考えています。書籍はこれまでに私たち人類が培ってきた知を認知し、後世に伝達する極めて重要な財といえます。これは、書籍の魅力です。

 立正大学図書館では、紙媒体の書籍のみではなく電子媒体の各種資料も収蔵しています。電子媒体は、容積をとらず、検索も容易であることから大変便利です。しかしながら、思いがけないことでデータが消失したり、あるいはその記録を再生する機械が製造されなくなったりすることもあります。その意味では、紙媒体の資料は千年以上もの時を超えてひとびとの思索を現代の私たちに伝えてくれる希有な存在といえます。

 立正大学図書館では、多くのデータベースの活用が可能です。また、その情報を調べるための端末や仲間と
研究をするためのブースも用意しています。AIの活用が進んできている昨今ですが、
現時点においてはAIが作成した内容の真偽を判断する能力を培っておかないと大きな間違いを犯すことになります。
そのためにも、自分自身で情報を確かなデータベースから取得するという経験を積むことが重要です。
また、図書館は新しい知の形を模索しています。熊谷図書館では「次世代ラーニングコモンズ」があり、
3Dプリンターやトイドローンなどの活用も可能です。
これら新旧さまざまな知と触れ合えることが図書館の魅力です。

 先人が積み上げてきた知を体得し次世代に伝えていく一助として、多くの方に図書館が活用されることを願っています。
また、そのような図書館運営の役に微力ながら役に立つことが出来ればたいへん光栄なことであると考えています。


令和7年4月1日
図書館長 髙橋 美由紀

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