学生協働 ぶっくま
■ ぶっくまとは
ぶっくまとは、熊谷図書館の活性化および利用者のために日々働く熊谷図書館の学生アルバイトです。
2019年度に発足し、「ぶっくま」という名称は、本(BOOK)×熊谷(KUMAGAYA)から、
利用者に親しみを持ってもらうことを願い学生によって名づけられました。
同時に、くまをモチーフとしたマスコットキャラクター「ぶっくまちゃん」が、学生によるデザイン案から投票により誕生しました。
2022年現在は、社会福祉学部、地球環境科学部、データサイエンス学部の1~4年生が合計12名所属し、
職員とともに多岐にわたる業務を行っています。
◆活動目標
「図書館業務を通じて社会人としての姿勢や態度を身につけつつ、情報リテラシー能力の向上をはかり、
社会に出てから戸惑うことなく活躍できること」
ぶっくまは単なるアルバイトではなく、インターンシップ的な要素を含め「学生協働」として責任を持った活動を行っています。
「学生協働」とは、大学図書館において学生(利用者)が職員とともに図書館業務を担う活動です。大学図書館の活性化や図書館利用の促進に加え、
本学では上述の通り、学生の「社会人基礎力」や「情報リテラシー能力」の育成も含めた形で活動を進めています。
令和5年度卒業生からのメッセージ
私たちが入学した年は、コロナの影響でサークルや部活が休止していて、授業もオンラインでした。そんな中で、2年生になってぶっくまの活動が始まり、職員やスタッフ、先輩や友だちなど、たくさんの人と関われることが本当に嬉しかったです。
オープンキャンパスやイベントが開催できるようになってからは、学外の方との交流も増え、その分多くのことを学ぶことができました。
他のアルバイトでは中々出来ない貴重な経験をたくさんさせていただきました。この経験を活かして、立派な社会人になれるように頑張っていきたいです。本当にありがとうございました。
ぶっくまでは図書業務だけでなく広報活動、人事活動、事務作業、力仕事、イベントの司会等と普通のアルバイトでは出来ない多くの経験をさせてもらいました。
ぶっくまのメンバーは先輩後輩という意識より仲間意識が高く、お互いの得意不得意をカバーし全員ができるように常に成長し合ってきました。それをサポートしてくださった職員の皆様は、学生の意思を尊重し、新しいことに挑戦する機会を沢山与えていただいたり、研修や懇親会と図書館で働く全員と交流する場を設けてくださりました。スタッフの皆様も困っているときには声を掛けてくださったり、世間話をしたりなどぶっくま1人ででも楽しく作業ができました。 私にとっては大学生活の思い出の半分以上がぶっくまでの活動です。ここで経験し培ったスキルを社会に出ても存分に発揮したいと思います!
最後に、職員の皆様、スタッフの皆様、そしてぶっくまのメンバー、約2年半、本当にありがとうございました。引き続き皆様のご活躍をお祈りしています!
私のぶっくま生活を振り返ると、1年生のときは、大学生活がオンラインとなり、通常の大学生活とは異なったスタートでした。2年生の時にぶっくまに応募して、面接を受けました。その時に一年生と同時に採用でした。この時の一年生の印象は、「できる人たちがたくさんいるなぁ。すごいなぁ。」でした。3年生のときに印象的だった業務は、滑川図書館とのPOP教室です。これは、いままでのぶっくまの総力を結集して行った業務だったので印象に残っています。4年生のときは、実際にぶっくまの採用面接を担当しました。採用面接では、短い時間で相手のことを聞き出さないといけないので大変でしたが、この経験が後の教員採用試験などの面接で非常に参考になりました。そして、3年間の活動を通して学んだことは、チームワークの大切さです。このチームワークを発揮するためには円滑なコミュニケーションや信頼関係が重要です。ぶっくまの業務外では一緒に雑談をしたり、食事をしたり、散歩をして楽しく充実した日々を過ごすことができました。この3年間の積み重ねは今後の人生でかけがえのないものになると思います。そして、このかけがえのないものは、図書館の職員やスタッフの大きな支えがあったからこそ実現したと考えています。最後に、あまり頼りない先輩だったとは思いますが、ぶっくまを始め、職員やスタッフの皆様には大変お世話になりました。そして、本当にありがとうございました。皆様の活躍を期待しています。
令和4年度卒業生からのメッセージ
1年生で学生協働に参加した時には想像をしていなかったほど、たくさんの経験をさせていただきました。 特に3年生のオープンキャンパス業務は、人前で話すことが苦手な私にとって挑戦でした。精一杯だった一年目に比べて二年目は、図書館の説明をしたり、所属している学科や資格について相談に乗ったりすることも楽しめるようになりました。 このような機会がなればずっと苦手意識をもったまま避け続けていたと思います。 地域連携の取組みはキャンパスの立地を活かすことのできるもので印象に残っています。 「大学内の図書館」としての機能だけでなく、「地域とともに」どうあるべきなのか考えるきっかけとなりました。町立図書館との距離が近くなり熊谷キャンパスの図書館ならではの活動ができたことがとても嬉しかったです。 ぶっくまのメンバーは様々な分野に長けているので、本当に助けてもらうことが多々ありました。そして活動を行うごとにその技術や考え方から刺激を受けていました。 学年問わず意見を交わし合いお互いを認め合うことができ、いい意味で遠慮しない関係です。
4年間の活動を通し「物事を様々な角度から見る力」の大切さを改めて学ぶことができました。ぶっくまの活動では話し合う機会が多く様々な意見を共有することで、自分にはない物事の見方や捉え方を発見することができたり、多角的に物事を見ることで新しい発想やアイデアを生み出すことができたと思います。ぶっくまの4年間の活動は私自身を大きく成長させてくれた大切な経験だと感じました。 ぶっくまの皆さんは様々な分野に長けているので、分からないことがあったり様々な課題に直面しても、乗り越えられると思います。皆さんのこれからの活動を心から応援しています。4年間お世話になりました。
■ ぶっくまの業務・学生協働としての活動
現在はルーティン業務を4つに分類し各チーム担当者が主体となり業務を進めています。
◆図書業務
図書館の基本となる業務です。資料の特性や配架の仕組みを覚えながら、利用者が求める資料を円滑に利用できるよう取り組んでいます。◆広報・SNS業務
利用者に有益な情報を発信できるよう努めています。◆IPM業務
IPMとは「総合的有害生物管理(Integrated Pest Management)」を表す語です。図書館内の適切な資料保存環境維持のため以下の業務に取り組んでいます。
- 温湿度記録…湿度が上昇するとカビの発生要因となり、資料保存環境に悪影響を与えます。
日々の図書館内の温湿度を月ごとのデータとして記録し、適切な資料管理に努めます。 - 環境調査…図書館内に資料保存の脅威となる文化財害虫が生息していないか、トラップを設置して確認します。
定期的に回収・設置を行い、生息状況の管理や害虫対策を行います。
◆展示・掲示業務
図書館内やRiLLFore内の展示および掲示物の管理を定期的に行っています。熊谷図書館の施設やサービスを紹介する映像を制作しています。作成した映像は4~5月に図書館が主催する「図書館利用案内」において使用しています。ナレーションの録音や専用ソフトを用いた映像編集などを行い、ICT機器のスキルを互いに高め合っています。
◆2019年度図書館展示「学科別入門本POP展示」/RiLLFore展示「What is 大阪?」
各テーマに沿って資料の選定と本のポップ作成を行い、展示物と合わせて装飾物の作成も行いました。
◆2021年度RiLLFore企画展示「時空を超えた旅へ —貴重資料×デジタル技術—」
ブース内展示資料の選定、テーマに沿った展示物の調査・作成を行いました。また、ARやミシン、レーザーカッター等の次世代機器を活用した展示品の作成や会場設営をはじめ、開催期間中の学外者の案内や缶バッジ製作体験を担当しました。
2022年度より近隣の滑川町立図書館との連携活動を進めています。
2022年8月に滑川町の小中学生を対象とした「大学生と作ろう!本のポップ教室」を開催しました。
企画立案を始め、スライドの作成や当日の司会などをすべてぶっくまが担当しました。
熊谷図書館としては初めての地域連携活動でしたが、各自が得意分野を活かし業務を行うことが出来ました。また、地方自治体との交流を通して、業務経験値が向上しただけでなく、コミュニケーション能力や積極性、主体性の向上に繋がる非常に有益な活動となりました。
2019年度よりオープンキャンパスでの図書館ツアーや個別対応を担当しています。 熊谷図書館の説明だけでなく、授業や課外活動、学生生活に関する相談にも乗ることで、学生目線に立ち立正大学を紹介・案内しています。