学生協働 ぶっくま
「ぶっくま」とは 📚🐻
活動目標
「図書館業務を通じて社会人としての姿勢や態度を身につけつつ、情報リテラシー能力の向上をはかり社会に出てから戸惑うことなく活躍できること」
立正大学熊谷図書館学生協働団体「ぶっくま」は、4年間の活動において各種スキル(社会人基礎力、情報リテラシー能力、コミュニケーション能力など)の育成・向上を目指しながら、インターンシップ的な要素を含めた形で活動を行っている学生協働団体(学生スタッフ)です。本学熊谷図書館では2019年度に発足し、本(BOOK)×熊谷(KUMAGAYA)から、"利用者に親しみを持ってもらえるように"と、当時在籍していた学生らにより「ぶっくま」と名付けられました。くまをモチーフとしたマスコットキャラクター「ぶっくまちゃん」は、学生によるデザイン案から投票により誕生し、活動時に着用するエプロンやクリアファイルなどのデザインに多く使われています。
「学生協働」とは、大学図書館において学生(利用者)が職員とともに図書館業務を担う活動であり、図書館の活性化や図書館利用の促進に加え、本学では上述の通り「社会人基礎力」や「情報リテラシー能力」などの育成を含めた形で活動を進めています。近年では地方自治体(滑川町、小川町、熊谷市)や他大学(SALA)との連携や交流なども幅広く行っています。
令和5(2023)年度卒業生
🌸社会福祉学部社会福祉学科 Kさん🌸
私たちが入学した年は、コロナの影響でサークルや課外活動が休止しており授業もオンラインでした。そんな中で、2年生になってぶっくまの活動が始まり、職員やスタッフ、先輩や友だちなど、多くの人と関われることが本当に嬉しかったです。
オープンキャンパスやイベントが開催できるようになってからは、学外の方との交流も増え、その分多くのことを学ぶことができました。
他のアルバイトではなかなか出来ない貴重な経験をたくさんさせていただきました。この経験を活かして、立派な社会人になれるように頑張っていきたいです。本当にありがとうございました。
🌸地球環境科学部環境システム学科 Nさん🌸
ぶっくまでは図書業務だけでなく広報活動、採用活動、事務作業、力仕事、イベントの司会などと、普通のアルバイトでは出来ない多くの経験をさせてもらいました。
ぶっくまのメンバーは、"先輩後輩という意識"より"仲間意識"が高く、お互いの得意不得意をカバーし全員ができるように常に成長し合ってきました。それをサポートしてくださった職員の皆様は、学生の意思を尊重し、新しいことに挑戦する機会を沢山与えていただいたり、研修会や懇親会の開催など図書館で働く全員と交流する場を設けてくださいました。
スタッフの皆様も困っているときには声を掛けてくださったり世間話をしたりなど、楽しく活動できる環境を整えてくださいました。
私にとっては大学生活の思い出の半分以上がぶっくまでの活動です。ここで経験し培ったスキルを社会に出ても存分に発揮したいと思います!
最後に、職員の皆様、スタッフの皆様、そしてぶっくまのメンバー、約2年半、本当にありがとうございました。引き続き皆様のご活躍をお祈りしています!
🌸地球環境科学部環境システム学科 Iさん🌸
私のぶっくま生活を振り返ると、1年生の時は、大学生活がオンラインとなり、通常の大学生活とは異なったスタートでした。2年生の時にぶっくまに応募して面接を受けました。1年生と同時の採用で、当時1年生は「できる人たちがたくさんいるなぁ。すごいなぁ。」という印象でした。3年生の時に特に印象的だった業務は、滑川町立図書館との「大学生と作ろう!本のポップ教室」です。これは、今までのぶっくまの総力を結集して行った業務だったので印象に残っています。4年生の時は、実際にぶっくまの採用面接を担当しました。採用面接では短い時間で相手のことを聞き出さないといけないので大変でしたが、この経験が後の教員採用試験などの面接で非常に参考になりました。
そして、3年間の活動を通して学んだことは、チームワークの大切さです。チームワークを発揮するためには円滑なコミュニケーションや信頼関係が重要です。ぶっくまの業務外では一緒に雑談をしたり食事をしたり散歩をして、楽しく充実した日々を過ごすことができました。この3年間の積み重ねは今後の人生でかけがえのないものになると思います。そして、このかけがえのないものは、図書館の職員やスタッフの大きな支えがあったからこそ実現したと考えています。
最後に、あまり頼りない先輩だったとは思いますが、ぶっくまを始め、職員やスタッフの皆様には大変お世話になりました。そして、本当にありがとうございました。皆様の活躍を期待しています。
令和4(2022)年度卒業生
🌸社会福祉学部社会福祉学科 Kさん🌸
1年生で学生協働に参加した時には想像をしていなかったほど、たくさんの経験をさせていただきました。
特に3年生のオープンキャンパス業務は、人前で話すことが苦手な私にとって挑戦でした。精一杯だった一年目に比べて二年目は、図書館の説明をしたり、所属している学科や資格について相談に乗ったりすることも楽しめるようになりました。
このような機会がなればずっと苦手意識をもったまま避け続けていたと思います。
地域連携の取組みはキャンパスの立地を活かすことのできるもので印象に残っています。
「大学内の図書館」としての機能だけでなく、「地域とともに」どうあるべきなのか考えるきっかけとなりました。町立図書館との距離が近くなり熊谷キャンパスの図書館ならではの活動ができたことがとても嬉しかったです。
ぶっくまのメンバーは様々な分野に長けているので、本当に助けてもらうことが多々ありました。そして活動を行うごとにその技術や考え方から刺激を受けていました。
学年問わず意見を交わし合いお互いを認め合うことができ、いい意味で遠慮しない関係です。
🌸社会福祉学部社会福祉学科 Iさん🌸
4年間の活動を通し「物事を様々な角度から見る力」の大切さを改めて学ぶことができました。ぶっくまの活動では話し合う機会が多く様々な意見を共有することで、自分にはない物事の見方や捉え方を発見することができたり、多角的に物事を見ることで新しい発想やアイデアを生み出すことができたと思います。ぶっくまの4年間の活動は私自身を大きく成長させてくれた大切な経験だと感じました。
ぶっくまの皆さんは様々な分野に長けているので、分からないことがあったり様々な課題に直面しても、乗り越えられると思います。皆さんのこれからの活動を心から応援しています。4年間お世話になりました。
ぶっくまの具体的な活動
現在はルーティン業務を3つに分類し各チーム担当者が主体となり業務を進めています。
図書業務
図書館の基本となる業務です。資料の特性や配架の仕組みを覚えながら、利用者が求める資料を円滑に利用できるよう取り組んでいます。広報・SNS業務
利用者に有益な情報を発信できるよう努めています。IPM(資料保存)業務
IPMとは「総合的有害生物管理(Integrated Pest Management)」を表す語です。図書館内の適切な資料保存環境維持のため以下の業務に取り組んでいます。
- 温湿度記録…湿度が上昇するとカビの発生要因となり、資料保存環境に悪影響を与えます。
日々の図書館内の温湿度を月ごとのデータとして記録し、適切な資料管理に努めます。 - 捕虫トラップ調査…図書館内に資料保存の脅威となる文化財害虫が生息していないか、トラップを設置して確認します。
定期的に回収・設置を行い、生息状況の管理や害虫対策を行います。
2022年度より近隣の地方自治体との連携を開始し、現在では比企郡滑川町、比企郡小川町、熊谷市におけるイベントの実施運営や取り組みを積極的に進めています。地方自治体職員との活動は学生にとっても貴重な経験になり視野の広がりにも繋がっています。
滑川町(滑川町立図書館)
小川町(小川町立図書館)
2024年度より連携に向けた活動を行っており、2025年度に本格的に連携を開始いたします。2019年度よりオープンキャンパスでの図書館ツアーや個別対応、缶バッジ製作体験会を担当しています。会場設営やスライド作成、司会進行などはもちろんですが、図書館に関する説明のみならず、授業・課外活動・受験勉強・学生生活など、受験生が抱える悩みにも答え、学生目線で立正大学の魅力を伝えています。
2023年度より開始したぶっくまGP(Global Project)は、熊谷国際交流課と連携し年2回実施している、日本語プログラム留学生に向けたイベントです。施設やパソコンに関する基本的な利用案内と、熊谷図書館で所蔵している各種ボードゲーム(Team3など)を活用した交流を進めています。
SALAとは、埼玉県大学・短期大学図書館協議会(Saitama Academic Library Association)の通称で、2024年度より学生協働団体間での連携活動を開始いたしました。現在は、城西大学、駿河台大学、聖学院大学、獨協大学、文教大学などと連携・交流を進めています。