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立正大学図書館開館100周年記念 第2回特別展 デジタル展示 

立正大学図書館100年の歩みー年表と資料で振り返るー

ごあいさつ

 このたび、立正大学図書館開館100周年記念第2回特別展を開催します。100年という流れの中で図書館を支える道具類やひとびと、そして図書館のありかたもさまざまに移り変わってきました。今回の展示は、その変遷をたどります。
  現在、立正大学図書館では、図書の貸し出し以外にも多くのデータベースで情報を提供し、学問・研究に役立てる環境を整備しています。また、図書館ホームページではデジタル展示も公開しています。では、100年前はどうだったでしょうか。
 電子データやパソコンが無い時代は、本を探すにしてもOPACではなく、図書カードを用いました。図書カードも手書きでした。本はバーコードで管理されているのではなく、蔵書印が押されていました。変わっていないのは図書ラベルが貼ってあることでしょうか。それも整理の方法が変化しています。
 図書館では、1926年の開館とともに図書館報『アタラクシア』を発行して参りました。2012年からは『シリーズ・アタラクシア』として2014年に開館した古書資料館や図書館に関する情報を発信しています。因みにアタラクシアとは、古代ギリシア哲学の用語で、何にも動かされない心の平静さを意味します。2011年からは図書館を支える学生協働団体として、りぶたまが発足し、現在も活発に活動を続けています。2017年~2018年にかけては、古書資料館の存在を国内外に伝えるため、図書館総合展に参加しポスターセッション部門で優秀賞・最優秀賞を受賞、IFLA(国際図書館連盟)の年次大会ポスターセッションにも参加しました。2020年には、コロナ禍での図書館のあり方を模索し、図書館・古書資料館バーチャルツアー公開、非来館型サービスの拡充、なかでもオンラインレファレンスサービスの取り組みは、第23回図書館総合展でも評価され、第7回レファレンス大賞において文部科学大臣賞を受賞しています。
 このように、現在の図書館はAIやITも活用しながら、知の源泉として皆さまがアタラクシアを得ることができる存在でありたいと常に願っています。
 最後になりますが、今回の展示にご協力をいただきました皆さまがたに深くお礼を申し上げ、謝辞とさせていただきます。

2026年10月吉日

立正大学図書館長 髙橋 美由紀

概要

本展について

第2回特別展「立正大学図書館100年の歩み—年表と資料で振り返る—」
展示コンセプト

 立正大学図書館は、大正15年(1926)の開館から令和の今日に至るまで、100年にわたり大学の心臓部としての役割を担い続けてまいりました。本展では、当館の歩みを象徴する年表や資料・写真、実務を支えてきた道具類を一挙に公開いたします。

 会場ごとに以下をテーマに展示を行います。
・【13号館】立正大学図書館100年の歴史
・【11号館】立正大学図書館の舞台裏
・【8号館】立正大学図書館以前の図書整理

 13号館では、年表とともに、当時のポスターや写真パネル、図書館の刊行物などによって100年の軌跡を辿ります。展示資料の中には、石橋湛山図書館長名の図書返却依頼書や近年受賞したレファレンス大賞の賞状なども含まれています。
 11号館では、図書館業務を陰で支え続けてきた道具などにスポットを当てます。歴代の和装本原簿や手書きの目録カード、かつて使われた閲覧票や図書帯出証のほか、本の修復用具や温湿度計などを展示します。
 8号館では、大学図書館として開館する以前の図書整理に焦点を当てます。蔵書票や古い分類ラベル、図書課印・文庫印が押された資料など、和漢古書の現物を展示します。
 大学に関わったすべての方々と共に歩み、育んできた当館100年の歴史を、3つの会場にてぜひご堪能ください。

展示担当一同


展示概要

【展示期間】
 2026年10月1日(木)~11月12日(木)

【展示場所】
 8号館 B1 古書資料館 (10:30~16:30)
 11号館 1F 展示コーナー(10:00~18:30)
 11号館 1F RiLLPort
 13号館 B2 特別展示室 (10:30~16:30)
 13号館 B1 ロータスギャラリーB

資料一覧

8号館B1 古書資料館 立正大学図書館以前の図書整理

「大檀林図書部」蔵書票

蔵書票添付資料:大日経義釈演鈔 5巻5冊
        山田嘉兵衛 明暦元年(1655)

日蓮宗の教育機関であった日蓮宗大檀林(1884-1904)の蔵書票。蔵書票は、所有者の氏名などを図案化した小紙片で、本に貼り付ける蔵書印の一種。「(門外不出)大檀林/図書部」とあり、上部の円形スペースに書入れた千字文の漢字により、蔵書を整理していたと考えられる。千字文は、重複しない千の漢字で書かれた中国の韻文で、寺院の蔵書整理にも用いられた。

日蓮宗大学の分類印

押印資料:邪正問答 2巻2冊 / 〔日暁著〕
     京都 村上勘兵衛 貞享元年(1684)刊 後印本

巻頭に、「日蓮宗大学/部(宗)/号(136)/冊(2,1)」(括弧内墨書)という分類整理に関する印が押されている。部の「宗」は宗乗、号は整理番号を表している。宗乗は、自身の宗派の教義のことなので、日蓮宗大学の場合、宗乗は日蓮宗を指す。当時は、宗乗・台乗・余乗・和漢などに蔵書分類し、宗乗=A、台乗=Cのようにアルファベットを当てたりした。台乗は天台宗、余乗はその他の宗派をいう。同じ宗乗でも、分類の見直しによる再整理があったためか、同じ資料内に異なる号番号が記載されている場合がある。

日蓮宗大学の分類ラベル(1)

ラベル添付資料:如来秘蔵録 1冊
        文政12年(1829)跋 瑞光寺藏板
        京都 村上勘兵衛 後印本 

日蓮宗大学の頃は、右上に分類整理ラベルを添付していた。ラベルの四隅には「日宗大学」、「部(A)/号(392ニ)/冊(1)」(括弧内ペン書き)とある。部の「A」は宗乗を指す。号番号の後ろの「ニ」は、同一書名の書物を区別するための記号である。同時期に整理された同一書名の書物には同じ号番号が割り振られたが、それらはイロハの五十音によって区別されていた。

日蓮宗大学の分類ラベル(2)

ラベル添付資料:本朝法華伝 5巻5冊
        江戸 村上又三郎
        京都 村上勘兵衛 享保4年(1719)刊 後印本

号が二段に分かれ、部・号・冊が4段に分かれているラベルが使われている。イロハの五十音を記載しやすくしたもので、部・号・冊3段のラベル(8-3)の後に用いられたものか。ただし、4段のラベルの使用率は3段と比べてかなり少ない。ラベルの部の記号は「C」だが、これは台乗でなく余乗だと推定される。台乗にCが用いられたのは大正5年に起こった日蓮宗大学の火災以前で、火災後の再整理により、宗乗=A、台乗=B、余乗=Cとなったと考えられる。

「日蓮宗教院章」印記

押印資料:皇朝尚書和解 2巻2冊 / 大槻東陽編輯
     東京 鳥屋儀三郎・袋屋亀次郎 明治7年(1874)

序文の1丁表の右上に、「宗教院会計課」と「日蓮宗/教院章」の印が並べて押されている。立正大学の起点とされる日蓮宗小教院は、明治6年(1873)に日蓮宗宗教院、同8年(1875)に日蓮宗大教院へと改名された。先の印は、日蓮宗宗教院時代に押されたものと考えられる。「日蓮宗/教院章」の印が押された資料は、古書資料館に複数あるが、その数はあまり多くない。

「日蓮宗大檀林図書記」印記

押印資料:緇門崇行録 / (明)袾宏輯 1冊
     安政5年(1858)重刊 東京 山口屋佐七 〔明治期〕印

扉などに「日蓮宗/大檀林/図書記」の印記が見られる。日蓮宗大檀林時代に押された印。日蓮宗大檀林は、明治17年(1884)から明治37年(1904)に置かれた日蓮宗の僧侶を養成する機関で、立正大学となる以前の旧名の一つ。この頃、図書課(部)が置かれていた。

「日蓮宗大檀林図書課」印記

押印資料:法華安心録 1冊
     京都 小佐治半右衛門宗貞 元禄13年(1700)

巻頭などに「日蓮宗/大檀林/図書課」の印記が見られる。「日蓮宗/大檀林/図書記」(8-6)の印と同じく、日蓮宗大檀林の印。「図書記」印よりは一回り小さい。「図書記」と「図書課」で使い分けがあったのか、もしくは、「図書記」印の後に用いられるようになかった印かは不明。

「日蓮宗大檀林」 「東京芝弐本榎 日蓮宗大檀林」印記

押印資料:釈浄土群疑論 7巻7冊 / (唐)懐感撰
     無刊記

目録の1丁目に「日蓮宗/大檀林」と「東京芝弐本榎/日蓮宗大檀林」の印記が見られる。長方形の印には、所在地が記されている。大檀林は二本榎の承教寺(現・港区高輪)内に置かれていた。見返しには、「明治三十二年二月求之/大檀林」という墨書きがあるため、明治32年(1899)に購入された資料であることが分かる。二つの印は、日蓮宗大檀林の後期に押されていたと推定される。

「日蓮宗大学林蔵書」印記

押印資料:正善論 2巻2冊 / 慧秀日長〔編〕
     明和3年(1766)跋

序の1丁表に「(日蓮宗/大学林)蔵書」の印記が見られる。日蓮宗大学林は、明治37年(1904)に専門学校令の認可を受けて設立された。大学林はから、明治40年(1907)に日蓮宗大学へと改称されたため、日蓮宗大学林の呼称は4年間しか用いられていない。そのためか、大学林の印の種類は少ない。

「日蓮宗大学□蔵書」印記

押印資料:録内扶老 15巻(存14巻)14冊
     無刊記

序の1丁表に「(日蓮宗/大学 )蔵書」の印記が見られる。「日蓮宗大学林蔵書」(8-9)の印と同じデザインだが、「林」の部分が縦二本線のように見える。印の劣化であれば、一文字だけ読み取れなくなるのは不自然。明治40年(1907)に日蓮宗大学へと改称された後、大学林時代の印を再利用するため、「林」の一部を削って使用したためか。

「日蓮宗大学図書課印」印記

押印資料:元祖蓮公薩埵略伝 / 承慧撰 1冊
     〔東京〕 遠藤是妙 明治43年(1910)写

巻頭に「日蓮宗/大学図/書課印」の印記が見られる。日蓮宗大学は、明治40年(1907)に日蓮宗大学林から改称された専門学校(旧制)。大正13年(1924)5月17日に、大学令による認可を受けて立正大学へと昇格した。専門学校としての日蓮宗大学林は翌14年(1925)に立正大学専門部となった。大正5年(1916)の火災の影響でかなりの蔵書が焼失したが、「日蓮宗大学図書課印」が押された資料は多く残っている。

「東京市外大崎町 日蓮宗大学図書課」印記

押印資料:方円俳諧集 3巻(存2巻)付録1巻 3冊
     京都 柏屋四郎兵衛〔ほか〕 天保12年(1841)

巻頭に「東京市外大崎町/日蓮宗大学図書課」の印記が見られる。方形の印(8-11)とは異なり、所在地の記載がある。大檀林は二本榎の承教寺内に置かれたが、日蓮宗大学林以降は大崎へと移され、立正大学へと昇格した後も変わっていない。

「大正□年□月□□贈 立正大学図書館」印記

押印資料:録外御書 25巻25冊
     無刊記

印記の空白部分に寄贈年月と寄贈書者を墨書きしたもの。墨書き部分も合わせ、「大正(十三)年(九)月/(釈覚円師)贈/立正大学/図書館」とある。この印は、大正13年(1924)5月17日に大学令による認可を受け、立正大学となって間もない時期に寄贈された資料に押されていることが分かる。印記に図書館とあるが、大正13年時点では正式な図書館は完成していなかった。図書館の落成は大正15年(1926)のこと。

『蔵書目録』(「宗乗貴重書類」)

1冊 26.4×19.4cm
東京 浩々洞出版部 明治40年(1907)刊 明治40年代に記入

明治40年に浩々洞出版部が刊行した『蔵書目録』という台帳に記載された日蓮宗大学時代の原簿。『蔵書目録』の編者兼発行者は原子広宣、販売は無我山房。立正大学図書館が所蔵する原簿の中で最も古いもの。「宗乗貴重書類」と題されたメモ書きが合わせて綴じられている。貴重書とれるのは、新居日薩(1830-1888)の没後に、その功績を記念して集められた文庫(新居文庫)に含まれるもの。

通利抄

日重著
存3冊(第1冊欠) 29.2×19.9cm
慶長12年(1607)自筆

京都本満寺の一如院日重が、慶長12年(1607)11月中旬、59歳の時に書した日蓮遺文類聚集の草稿。第1冊を欠く。第2冊末尾には日重の奥書と印記がある。第4冊の表紙に「通利御書要下」、扉に「通利抄」、巻頭に「続沙弥通利集」の題名が見える。明治26年(1893)から寄贈を募った新居文庫の一点で、「宗乗貴重書類」に本書の記録がある(『古今善本録』参照)。

「本間教頭遺書」寄贈書目録

掲載誌:『大崎学報』10号(1909年7月)

日蓮宗大学林の教頭を務めた本間海解(1857-1908)の旧蔵書は、没後の明治42年(1909)に、遺弟総代となった小林海忍の名で、当時の図書課に寄贈された。『大崎学報』10号の「彙報」欄には、寄贈書の総数と目録(「内訳目次」)が掲載されている。その数は内典(仏書)221部1059冊とある。目録は、「当家部」「台家部」などに分類されている。

一代五時記

日朝〔著〕
18巻2冊 26.8×19.3cm
〔明治期〕写

身延山久遠寺11世を務めた行学院日朝による文明3年(1471)の著作。釈迦の説法を記した諸経を五つの時期に分けて捉える一代五時説に基づいた書。刊記の写したから、明暦2年(1656)版に基づく写本であることが分かる。印記の「感上/文庫」は日感上人(本間海解)文庫の略。「寄贈書目録」(8-15)の「一代五時記 (写) 合二巻」に相当する書と考えられる。

岩瀬志妙寄贈目録

掲載誌:『大崎学報』16号(1911年1月)

法受山妙厳寺(千葉県大多喜町平沢)の住職なった岩瀬志妙は、檀徒総代との連名で、明治43年(1910)に同寺の旧蔵書を日蓮宗大学図書課へと寄贈した。その総数と目録は、『大崎学報』16号などに載る。総数は掲載誌によってわずかに異なるが、『大崎学報』には、280部1,434冊、欠本35部535冊とある。

十念辨玄談

大玄述
1冊 24.7×16.7cm
〔江戸後期〕写

『十念辨玄談』『論註十念辨』『論註十念辨余説』からなる写本。三縁山増上寺45世の成誉大玄(1680-1756)の著作。小林日董の蔵書印である「時中/日董」の印記が見られる。寄贈者は書かれていないが、『献納目録』(8-18)には「十念弁玄談 写本 一冊」の記載がある。なお、本屋の仕入印が見られるため、日董の自筆本ではないと考えられる。

小林日董遺書献納目録

小谷松是勇編
1冊 23.0×15.8cm  ※文書館所蔵
明治38年(1905)自筆

小林日董(1848-1905)の旧蔵書が、日蓮宗大学林に寄贈された際の目録。日董は、現在、立正大学初代学長に位置づけられる人物。弟子の小谷松是勇が、明治38年8月、日董の四七日忌の日に製作したとある。総数は1933冊。寄贈の記録は、『日宗新報』932号(1905年8月)にも載るが、その目録は当時の雑誌類に掲載されていない。現在は、本学文書館に収蔵されている。

法華秀句

最澄撰
3巻5冊 27.3×19.1㎝
〔江戸初期〕刊 古活字版

最澄の著作で、法相宗の学僧徳一の主張を論破した書の一つ。刊記はないが、江戸初期の古活字版と推定される。序首の下に押された図書館印と墨書きの組合せから、岩瀬志妙の寄贈書だと分かる。「寄贈目録」(8-20)には、「法華秀句 三部 十五」とあるが、これは5冊本の『法華秀句』が3点あったことを意味する。他に、承応2年(1653)の整版本も現存する。

11号館 1F 展示コーナー 立正大学図書館の舞台裏

日蓮宗大学の目録・原簿

3冊

立正大学の前身である日蓮宗大学時代(1907-1924)の目録・原簿。いずれの用紙にも「日蓮宗大学図書課」と印刷されている。『図書台帖宗乗部稿』(右)は日蓮宗関係書の台帳(原簿)、『和漢書目録』(左)は仏書以外の和漢書の目録、『洋装五十音目録』(中)は背表紙のある洋装本の目録である。当時は、和装本と洋装本で蔵書を分けていたことが分かる。

リネオカード(図書目録)

ファイル1点

リネオカードシステムによる図書目録。リネオカードは、記録整理に用いられる特殊なカードで、岩垂至『会計実務誌』(同文館、1934年)などにも紹介されている。カード上部の耳を利用して、台紙に挿入・配列する。配列後は、耳を軸として、容易にカードを反転することができた。図書目録の場合、書名が見出しとなり、カードの表裏に詳細情報が記録される。

図書館印ほか

当館で使用していた図書館印。かつては蔵書自体に図書館印を押していたが、現在では和装本の帙以外には押印していない。その他、受入・整理作業や除籍作業等の実務において使用する印も合わせて展示した。

目録カード

書名や著者名、配架場所を示す請求記号などを記載した紙の検索カード。かつては図書館で目的の本を探すために広く使われていたが、現在はコンピュータや蔵書検索システム(OPAC)の普及に伴い、新たに作成されることや、日常的な検索で使われることはなくなった。

閲覧票

5種 5枚

書庫本を閲覧する際に記入する用紙。現在は、書誌情報と請求記号をプリントアウトするため、使われなくなった。閲覧票は時期によってデザインが異なる。左側2番目のものは、昭和35年(1960)の「図書館案内」に掲載されている。同3番目は昭和43年(1968)に竣工した5号館図書館の利用案内に見られる。右側2番目は平成16年(2004)頃まで使用されていた。

立正大学図書館図書帯出証

1枚

図書を貸し出す際に記入した用紙。下部には切り取り線がある。左側の貸出冊数と貸出期間は、昭和2年度(1927)の『立正大学一覧』に載る「図書館規則」の内容と一致する。同規則は、大正15年(1926)の図書館開館時から使用されたものだろう。この帯出証の使用時期は明確でないが、開館時の規則が改訂される前に使われていたと考えられる。

目録カード仕分器

1台

カードBoxから取り出したカードや新しく作成・修正したカードを、一時的に分類順や書名順に並び替えてストックしておくための専用トレイ。

目録カードBox

1個

図書館が所蔵する本の書名や著者名、分類等の情報が書かれた目録カードを収納し、検索するための小さな引き出し(キャビネット)。蔵書検索システム(OPAC)がなかった時代、このカードBoxから、著者名順や書名順、分類順に並んだ目録カードを1枚ずつめくって目的の本を探した。
※目録カードBoxからの本の探索をぜひ体験してみてください。

製本用 手機械

1台

手締め機やパッキングプレスとも呼ばれる製本道具のひとつ。本の背固めや紙の癖を直す際などに使用されていた。

帯出図書延引始末書

1枚
昭和13年(1938)12月 学生自筆

昭和13年12月9日に図書館長に提出されたと考えられる始末書。貸し出した図書(「帯出図書」)の返却が一日遅れたことを謝罪する内容が書かれている。提出者は仏教学科の3年生で、昭和14年(1939)の卒業者として記録に残る。現在、当館では、返却の遅れには貸出禁止のペナルティーが課されるが、当時は始末書が必要だったことが分かる。

キハラ製貸出カード

4種 4枚

図書のブックポケットに入っていた貸出カード。PCによるシステム管理が行われる前の時代に使用されたもの。カードに帯出者氏名・貸出日・返却予定日を記載してポケットから抜き、返却された後に返却日を書いてポケットに戻すことで貸出・返却を管理した。4種とも、図書館用品を扱ったキハラ製だが、右下隅の記載(「木原正三堂製」「K・S」「KS」「キハラ」)が異なる。

簡易補修用具一式

筆 ビニールのり ラベルはがし ページヘルパー Bコート 付箋

資料の破損状態に合わせて館内で簡易補修を行っている。簡易補修では、ビニールのりやページヘルパーを用いることが多い。資料に直接補修を施すことが難しい場合は、破損状態が記載された短冊を貼付することで、資料状態を利用者へ共有している。

装備用具一式

磁気テープ 地印 禁帯出ラベル 別置ラベル 請求ラベル  

装備を行うことで資料の貸出しや管理がスムーズになり、劣化や損傷、情報の散逸を防ぐことができる。当館では、盗難防止用の磁気テープや、配架場所を示す地印、各種ラベル、水で薄めたのり等を用いて、専用のマニュアルを参照し、複数担当者で装備を行っている。

調湿剤

1個

貴重書や古書の展示に際しては、ケース内に湿度変化を緩和・調整する調湿剤を設置し、資料環境の保全に努めている。

トラップ

1個

館内にいる文化財害虫の発生状況を確認するための粘着トラップ。11号館図書館・5号館保存書庫・8号館古書資料館の各所で月に1回設置・回収し、調査する。トラップは虫の侵入経路や潜伏場所となりやすい出入口や壁際、部屋の隅に設置している。回収後は調査結果をもとに防除対策として、清掃をはじめとした環境整備を行うことで、資料の適切な保存に努めている。

資料保存用具一式

帙:1帙 マイクロフィルム:1個 デジタルデータ(DVD):1枚

資料を後世に残すため、当館では多様な保存方法が講じられている。和本などの古い資料は、光や埃から守るために帙(ちつ)と呼ばれる専用のケースに収めて保管している。1980年(昭和55)には橘父兄会の寄付により古典籍資料の帙を作製し、現在でも新規受入の古典籍を対象に作製を続けている。また、専用フィルムに縮小して数百年の長期保存を可能にするマイクロフィルムや、デジタルデータとしても記録している。

13号館 B2 特別展示室 立正大学図書館100年の歴史

ポスター1枚 53.8×39.7cm
〔東京〕 〔立正大学中学同窓会〕 〔大正15年(1926)〕制作

大正15年2月16日に行われた図書館落成式のポスター。落成式は、705回目の日蓮降誕会(「第七百五回聖祖降誕会」)に合わせて行われた。2月16日は日蓮の生誕日に当たる。主催は、立正大学と立正中学の同窓会だった。会は昼の部と夜の部に分けられており、講演や映画上映なども行われた。ポスターの下部には、当日のプログラムが貼られている。

戦後の大正15年図書館外観

掲載誌:『立正学報』1巻3号 昭和31年(1956)10月

昭和31年に刊行された『立正学報』1巻3号の表紙には、当時の図書館の写真が使われている。大正15年図書館は、4階建て地下室付きの書庫と、3階建て閲覧室からなる建物だった。書庫の屋上には立正大学の看板があり、閲覧室の建物の前には、建設当時に見られなかった木が植えられている。

初期「図書館規則」 

掲載誌:『立正大学一覧』 昭和2年度(1927)版・昭和17年度(1942)版
※昭和2年度版は文書館所蔵 

現在の学生ハンドブックに相当する『立正大学一覧』掲載の図書館規則。展示資料は昭和2年度版と同17年度版。本学が所蔵するものとしては、昭和2年度版が最も古い。当時の図書館規則によると、館内閲覧は1度に2部5冊、館外帯出は3部10冊までとされた。部と冊の記載があるのは、一つの書物が複数冊からなる和装本の所蔵が多かったためと考えられる。

アタラクシア : 立正大学図書館報

vol.1-5 5冊
東京 立正大学図書館 昭和24年(1949)-昭和26年(1951)

立正大学図書館報

1, 2, 6号 3冊 (文書館所蔵)
東京 立正大学図書館 昭和31年(1956)6月-昭和32年(1957)5月

『アタラクシア』(13-4)の後に刊行されたガリ版刷りの図書館報。製本された『アタラクシア』と異なり、紙を重ねて折っただけのパンフレット形式だが、当時の図書館の方針や統計データ、利用に関する情報などを載せる。当館には、1-7号のコピーがあるが、現物は所蔵していない。展示資料は、文書館が所蔵する1, 2, 6号の現物。

リーディング・ルームの様子

掲載誌:『立正大学報』4巻2号 昭和34年(1959)10月

『立正大学報』4巻2号に掲載されたリーディング・ルームの写真。大正15年図書館は閉架式であったため、開架式の図書館が望まれていた。そこで、新館(昭和34年9月5日竣工)の210教室に閲覧用分室としてリーディング・ルームが設置された。そこには、約3,500冊の指定書・参考書・教養書が置かれ、図書館員の出納を介さず、自由に利用することができた。

昭和24年度 図書館出勤簿 

1冊 (文書館所蔵)
〔東京〕 〔立正大学図書館〕 〔昭和24年(1949)4月-昭和25年(1950)3月〕記載

昭和24年度の図書館出勤簿。出勤日には印が押されている。出勤簿には、職員7名と「図書指導員」2名が載る。1ページ目には、大正15年(1926)より勤務していた司書、桜井良策の名がある。図書指導員は、野村耀昌と宮崎英修。両名とも教員で、後に立正大学教授となっている。本資料も含め、他の年度の出勤簿は、学内の文書館が所蔵している。

図書返却依頼書 

石橋湛山〔著〕
1枚 (封筒入り)
〔東京〕 立正大学図書館 昭和28年(1953)5月

石橋湛山は、昭和27年(1952)に立正大学学長に就任したことで知られるが、図書館長を兼任した。本資料は教員宛に出されたもので、蔵書の全般的な整理を行うため、図書の返却を呼びかけている。文中には、「特に図書館は学術研究の場として極めて重要なるもの」とあり、湛山が大学図書館の役割を重要視していたことが分かる。

CIE・駐留軍寄贈図書

Education in the New Japan. v.1-2, Tokyo, General Headquarters, Supreme Commander for the Allied Powers, 1948.
F. Lee Benns. European History since 1870. 2nd ed, New York, F.S. Crofts, 1942.

立正大学に経済学部と英米文学科が設置されるに当たり、図書館では、「CIE」と「駐留軍」から関連書の寄贈を受けた。本資料はその時の寄贈書。CIEは、GHQ(占領軍総司令部)の一部であった民間情報教育局のこと。CIEからは昭和22年(1947)に米国図書570冊・雑誌615冊、昭和27年(1952)に40冊、駐留軍からは昭和27年に235冊の寄贈があったとされる。

図書館利用案内

1点 (文書館所蔵)
東京 立正大学図書館 〔昭和43年(1968)頃〕

「新図書館全景」として5号館図書館の写真を載せた利用案内。5号館竣工から間もない時期に作られたと推測される。利用案内は大崎・熊谷キャンパス兼用で、熊谷図書館の案内図も載るが、現在利用されている熊谷図書館(昭和54年竣工)の図とは異なる。なお、当時の5号館前は、公園のような広場となっていたことが分かる。

図書館扁額

1点  16.0×84.5×2.9cm (文書館所蔵)

5号館図書館で使われていた扁額。昭和43年(1968)頃に撮影された写真から、図書館事務室内の館長室前に掲げられていたと推定される。製作者や製作時期など、詳しいことは分かっていない。5号館図書館の開館に合わせて製作されたものか、大正15年図書館の頃から使われていたものかも不明である。現在は、学内の文書館に所蔵されている。

汗牛

野村無象(野村耀昌)作
100.1×43.0×2.8cm
木彫に彩色

本学仏教学部教授であった野村耀昌先生による作品。雅号を「野村無象」と名乗り、書家・篆刻作家としても活躍され、本作は品川図書館に展示されていた。書かれている「汗牛」(かんぎゅう)という刻字は、「汗牛充棟」(かんぎゅうじゅうとう)という四字熟語に由来している。書籍を車に載せて引かせると牛は汗をかき、家の中に積み上げると屋根の棟木に届くまでいっぱいになるという意味で、転じて蔵書が非常に多いことを指す言葉である。

立正大学図書館年報

昭和46, 51・52, 56, 57年度 4冊
東京 立正大学図書館 昭和47年(1972)-昭和58年(1983)

『立正大学図書館報』(13-5)の後に刊行された図書館の年報。昭和57年度以降は作成されていないが、当時、図書館がどのような取り組みを行っていたかが分かる。たとえば、旧古書実務研修会のメンバーが中心となって作成した「立正大学図書館蔵貴重書解題〔Ⅱ〕」(昭和57年度)は、現在でも有用な記録である。

立正大学熊谷図書館

1冊 (文書館所蔵)
〔東京〕 〔立正大学図書館〕 〔昭和54年(1979)〕

立正大学熊谷キャンパスに新たに建設された図書館を紹介した小冊子。地上3階・地下1階の建物で、昭和54年7月31日に竣工した。外観や閲覧室などの写真や平面図のほか、各室の面積なども載る。なお、座席数は「325席(キャレル55席)」、収蔵能力は「15万冊(将来20万冊)」と記載されている。

11号館図書館平面図

1階, 3階図面 2枚
平成15年(2003)計画

現在、図書館が置かれている11号館の1/200平面図。11号館は、地上11階・地下3階の建物だが、図書館スペースは1-3階と地下1-3階部分に当たる。地下2・3階は書庫で、それ以外の開架スペースには、学生の利用できるパソコンが複数配置されている。特に2・3階は、端末室と図書館が一体化した形となっている。この点が5号館図書館と大きく異なる。

シリーズ・アタラクシア 解題目録等

自館資料を紹介する図書館の刊行物。『シリーズ・アタラクシア』は、昭和26年(1951)に中断した『アタラクシア』(13-4)の名を受け継ぎ、平成25年から刊行しているシリーズ。解題目録には、田中啓爾文庫や明代南伝大蔵経、河口慧海文庫などに関するものがある。そのほか、図録として『立正大学図書館 古今善本録』を令和5年(2023)に刊行した。

古書資料館通信 

vol.1-15 15冊
東京 立正大学図書館 平成27年(2015)-令和7年(2025)

令和6年(2024)に開館した古書資料館の刊行物。年度2回を目安に刊行されている。古書資料館は、図書館が所蔵する和漢古書を別置して開館した専門図書館。通信では、「立正大学図書館略史(品川キャンパス)」と題して、図書館の歴史や寄贈された文庫などを中心に所蔵資料を紹介している。

図書館総合展レファレンス大賞 文部科学大臣賞賞状(品川学術情報課)

賞状1点
令和3年(2021)

第23回図書館総合展の第7回図書館レファレンス大賞にて、立正大学図書館品川学術情報課の「コロナ禍における非来館型サービスの拡充とTeamsを活用した調査体制の構築」が文部科学大臣賞を受賞。2020年10月より開始したオンラインレファレンスサービスに伴うレファレンス業務体制の新たな構築が優秀な取り組みと認められ、賞状が授与された。

図書館総合展レファレンス大賞 賞状(立正大学図書館・古書資料館)2種

賞状2点
令和3年(2021)

第23回図書館総合展の第7回図書館レファレンス大賞にて、古書資料館の実践事例「コロナ禍における「開架で古書」「古書に親しむ講座」の実践から広がるレファレンスサービス」が奨励賞を受賞。同展にて、コロナ禍における立正大学図書館の取り組みがコロナ感染対応図書館優良表彰を受賞。賞状が授与された。第24回の総合展では、各取り組みについて講演を行った。

利用案内に関する印刷物

右側には、「あおぎり」と呼ばれる図書館利用案内3点と、昭和35年(1960)の「図書館案内」1冊を展示した。「あおぎり」の現存数は少なく、現時点では、展示した昭和38年(1963)2号、同39年(1964)7号、同49年(1974)4号が確認されている。左側に並んでいるのは、近年に制作された利用案内(古書資料館を含む)である。

図書館総合展ポスターセッション 賞状・盾(古書資料館)2種

賞状2点・盾2点
平成29年(2017)-平成30年(2018)

古書資料館は第19回・第20回図書館総合展にてポスターセッションに出展。2017年は「ようこそ!触れて親しむ古書資料館へ」と題したポスターで優秀賞(2位)に、2018年は「和古書の魅力を世界へ和古書の魅力をあなたも」と題したポスターで最優秀賞(1位)に選ばれ、賞状と盾が授与された。

図書館総合展ポスターセッション ポスター(古書資料館)2種

ポスター2枚
平成29年(2017)-平成30年(2018)

第19回・第20回図書館総合展にて古書資料館が出展したポスター。図書館総合展は、読書・学習・研究環境に関する最新の技術と知見が集まる国内最大の図書館関連イベントである。多彩なイベントやブースが並ぶ中、立正大学古書資料館は、2017年・2018年と2年にわたり、ポスターセッションに参加した。

IFLAポスターセッション ポスター(古書資料館)

ポスター1枚
平成30年(2018)

2018年にマレーシアで開催された第84回IFLA(国際図書館連盟)年次報告大会にて古書資料館が出展したポスター(「Wa-Kosho! Learn and discover by seeing, touching and feeling」)。世界100か国以上から多数の図書館関係者が参加する国際的な舞台で、立正大学図書館の緑色の法被を着用し、古書資料館の特色や取り組みをPRした。

立正大学図書館年表

黒田陽子制作
横断幕1枚 200.0×560.0.cm
令和8年(2026)

一世紀に渡る本学図書館の歩みを記した。大正、昭和、平成、令和と時代に応じて様々な出来事や組織の変遷を経て現在に至ることが見て取れる。古書資料館の開設、コロナ禍での対応等、他に類を見ない試みにも挑んできた。大きなピリオドを迎えた今、過去100年の知を紐解き、未来へつなぐというのもまた図書館の役割である。

ポスター・チラシ(2009-2026年前期)のグリッドコラージュ

黒田陽子制作
横断幕1枚 230.0×230.0cm
令和8年(2026)

過去に開催した貴重書展、企画展等の広報用に制作されたポスターやチラシをコラージュしたもの。資料保存等のテーマ以外は、本学の貴重本の世界へ誘う入口として所蔵資料をモチーフとしたデザインが多い。ぜひ目を凝らしてご覧いただき、時代を超えても色褪せないテーマや資料に興味を持っていただければ幸いである。

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