立正大学図書館開館100周年特設サイト

ごあいさつ
立正大学図書館は、2026年4月に開館100周年を迎えました。1926年4月の開館から現在まで、社会の様々な出来事とともに、図書館の役割も変化し、本館もそれに伴って成長して参りました。2014年に開館した古書資料館における独自の取り組みは、IFLA(国際図書館連盟)でも高い評価をいただいています。来館者への情報提供はもとより、公開講座、地域連携にも積極的に取り組んでいます。
書物関連業界における大きな変化にはITの進展があります。書物による情報は紙という媒体のみではなく、電子書籍として流通するようになり、私たちはデーターベース化された知識をAIによって瞬時に手に入れることが出来るようになりました。しかし、データーベース化の前には、原典となる情報源が必要であり、またその信憑性を担保する必要があります。図書館は、新時代におけるそのような役割も担います。原典の重要性という意味では、100年前も現在でも紙という媒体に記録された書物の価値は不変です。
1926年の開館記念展示では、当時本学の教授であった山上丶泉先生所蔵の錦絵が公開されました。今回の100周年記念では、ご親族から先生が収蔵された錦絵などが2024年に寄贈され、「丶泉文庫」の展示もおこないます。まさに100周年の展示にふさわしいといえるでしょう。
本館は、日蓮宗をはじめとした仏教関連の豊富な資料とともに、国内外の貴重書も収蔵しています。2025年に『源氏物語』(室町中期古写本)が新たに蔵書に加わりました。既に所蔵している古活字版『源氏物語』(伝嵯峨本、端本 1冊)、絵入整版本『源氏物語』(万治3年刊)とあわせて、書誌学的観点からみた写本から版本に継承される歴史的展開を具体的に形として示すことも予定しています。
立正大学図書館はこれからも時代の要請に応じた活動を通してみなさまに「知」を届ける場としての活動を続けていきたいと願っています。
2026年4月吉日
立正大学図書館長 髙橋 美由紀
展示

立正大学図書館開館100周年記念
第1回特別展
山上丶泉と錦絵 ー100年前の開館記念展を振り返るー
【展示期間】
2026年6月4日(木)~7月20日(月・祝)
【展示場所】
8号館 B1 古書資料館 (10:30~16:30)
11号館 1F 展示コーナー(10:00~18:30)
13号館 B2 特別展示室 (10:30~16:30)
立正大学図書館は、2026年(令和8年)に開館100周年という記念すべき節目を迎えました。
今からちょうど100年前の1926年(大正15年)、当館の開館を祝して開催された記念展において、来場者の目を楽しませたのは、山上丶泉(やまがみ・ちゅせん)が所蔵していた珠玉の錦絵コレクション(珠廼舎 丶泉文庫)でした。
山上丶泉(1880-1951年/名:智海)は日蓮宗の僧侶であり、歌人・国文学者でもあった人物です。僧階は僧正まで上り、本学の教授などを歴任しました。詩人・歌人としては、投稿雑誌『中学文壇』の主筆を務め、短歌結社「かぐのみ社」を創立しました。また、古書・錦絵の収集家としても知られ、開館記念展に際しては所蔵品を惜しみなく公開し、当館の門出に彩りを添えました。
このたび、ご子孫のご厚意により、丶泉文庫の錦絵類をご寄贈いただきました。奇跡的な巡り合わせにより、開館100周年という節目の年に、長年守り伝えられてきた錦絵を再び展示することが叶いました。100年前に思いを馳せながら、ご鑑賞いただければ幸いです。
本展では、丶泉の様々な側面に注目し、会場ごとに以下のような展示を行います。
・【13号館】丶泉と錦絵:100年前の図書館開館記念展を振り返る
・【11号館】僧侶としての丶泉と和装本
・【8号館】教員・歌人としての丶泉
立正大学図書館が歩んできた歴史と、寄贈によって結ばれた「知の継承」の物語を感じていただければ幸いです。




