お知らせ詳細
2022.01.20 コラム
日本の英語教育の焦点が、読解力を始めとする受動的な能力から、コミュニケーションを行うことを目的とした4技能(読む・書く・話す・聞く)を総合的に育成することに移行しています。
これからの社会に求められる英語能力を意識し、2022年度から心理学部では、英語カリキュラムを《コミュニケーション》と《専門性》を中心にした6科目に再編成します。
学年/学期 |
科目名 |
概要 |
---|---|---|
1年/1期 |
English for Everyday Psychology |
日常生活における身近な心理学的な現象について学びながら、4技能を磨いていく |
1年/1期 |
Strategic English |
言いたいことが伝わらない等、困った場面に出遭ったとき、どう対応すればよいという英語のストラテジーを学んでいく |
1年/2期 |
Communicative English |
身近なテーマを通して対話と文章とで英語表現がどう異なるのかを学び、話す能力・書く能力を強化していく |
1年/2期 |
English Presentations |
学術的な場面のみならず、仕事においても必要とされる英語によるプレゼンテーションの運用の仕方を学んでいく |
2年/1期 |
Academic English for Psychology Ⅰ |
英語で心理学に関する専門的なコミュニケーションができるように、英語で心理学に関する専門的な文章を読み進んで各テーマの応用的な会話の練習に努める |
2年/2期 |
Academic English for Psychology Ⅱ |
英語で心理学に関する専門的なコミュニケーションができるように、英語で心理学に関する専門的な文章を読み進んで各テーマの応用的な会話の練習に努める |
国際社会に参加するために、読解能力のみならず、他者とコミュニケーションを取り、英語を積極的に活用する能力が求められます。その養成に向け、新しい科目ではロールプレイや謎解きといった活動を通して、アクティブに英語を活用し、実践的な英語に触れる機会を与えていきます。ただただ座って受身的に学ぶのではなく、自ら毎回コミュニケーションを取れるよう、しっかりサポートしていきます。
新しいカリキュラムでは、心理学の専門科目との連動を図っており、専門的なコンテンツを積極的に取り入れます。英語で心理学なんて難しそう…、と思う人が多いかもしれません。それも意識し、立正大学心理学部の新しい英語科目では、英語で一から心理学について学ぶのではなく、日本語で学んできたテーマを扱うことで、学習のハードルを下げ、サポートしつつ学生が受講しやすくなるよう、工夫していきます。
専門科目で取り扱うテーマをピックアップするのには、市販の教材では対応できません。立正大学心理学部では一部の科目(Strategic English、Communicative English、Academic English for Psychology I・II)で独自の教材を作成し、活用していきます。専門科目で取り扱うテーマを考慮しながら、そのテーマについて学ぶにあたって必要な英語能力とは何かを考えた上で作成した教材です。立正大学のキャンパスマップや他の授業の話も出るため、きっと身近に感じられ、興味の持ちやすいはずです。
心理学を意識した英語カリキュラムを展開している大学は、おそらく他にはありません。
立正大学心理学部にしかないカリキュラム・教材というのが、本学部の大きな魅力となるでしょう。
この野心的なプログラムがよりよいものとなるよう、一緒に努力してまいります。
ウンサーシュッツ・ジャンカーラ 准教授
対人・社会心理学科