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立正大学では、公認心理師を目指す学生が4年生で「心理実習」を受講します。この授業では、公認心理師が働く医療や教育等の現場を見学するなどを通して、公認心理師の活動を具体的に理解することが狙いです。

実習先の一つの機関である立正大学付属立正中学校・高等学校

下の図は「心理実習」の初回授業で使用した資料です。初回では,公認心理師 (カウンセラー)にはどんな能力や要素が必要か、学生同士でディスカッションを行いました。教員が知識・技術・態度の3つの要素を提案します。

「1つ選ぶとしたら、どれが最も大切な要素だと思いますか?」と問いかけた後、まずは数名のグループになって学生に考えてもらい、どんな意見が出たのか全体で共有します。実際にやってみると、どれか1つの要素に意見が集まることはなく、学生それぞれの個性によって大切だと思う要素が異なっていました。

教員としてはカウンセラー像がそれぞれ異なることが非常に興味深く、また学生も様々な視点から検討することで、改めてカウンセラーを目指す自分の視点や価値観に対して気づきがあったようでした。
公認心理師を目指す学生には、この「心理実習」を通して、公認心理師についての学びを深めていきながらも、周囲の学生と交流して自分と他者に対する理解も深めていってほしいと思います。

執筆

武部 匡也 助教

臨床心理学科

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