お知らせ詳細

対人・社会心理学科の名物科目に、3年次に履修する「社会心理調査実習Ⅰ」「社会心理調査実習Ⅱ」があります。名物科目という理由は、対人・社会心理学科の卒業生に「調査実習」と言えば、「あー調査実習やったなー、がんばったよね」と口をそろえて言うことでしょう!

こちらのプレゼン映像は、2018年度の社会心理調査実習で最優秀賞(毎年発表会を行い、最優秀賞などを受講生と教員による投票によって決めます)を受賞したグループの発表です。

また、報告書は30ページ程度になりますが、その概略をまとめた資料もご覧ください。

この科目では、1年かけて同じ5名前後のグループで、何を自分たちで調べたいかのアイデアだしから、調査目的の設定、調査票の作成、調査実施、統計ソフトを用いた統計解析、プレゼンテーション、報告書執筆・・・と、調査実施に関する一連の実習を行います。こうした実習なので、自分たちで考えを整理し、論文などを読んでテーマを磨いていきます。調査を実施した後も、自分たちでデータ解析をして、その意味を読み取っていきます。つまり、教員はヒントを出したりサポートをしたりしますが、学生自分たちで取り組まないとゴールにたどり着きません。また、答えはデータ解析の結果を読み取ることで出てきますので、はじめから答えがあるものではなく、真のアクティブラーニングです。
この1年間で、対人・社会心理学科の学生は、それまで学んできた研究法やデータ解析の知識を実際に使いこなせるようになります。また、実際に社会や身近に起きていると感じたことが本当に起きているのか、それはなぜかをデータから解き明かすスキルが身につきます。
さらに、グループで物事を進めていくなかでは、いろいろなメンバーがいるので、打ち合わせの日程調整や、意見をどう集約するかなど、さまざまな現実的な課題に直面します。この調査実習で獲得できる隠れたスキルとして、チームで物事を進めていくための対人関係調整や意見調整のスキル、また、スケジュール管理のスキルも身につくのが特徴です。
発表会のプレゼンは、グループの汗と涙の結晶で、それまでのプロセスには試行錯誤がたくさんあったはずです。

執筆

髙橋 尚也 教授

対人・社会心理学科
修士課程対人・社会心理学専攻

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