公認心理師Q&A
日本で初めての心理に関する支援を行う国家資格です。 公認心理師とは、心理学に関する専門的知識や技能を持ち、相談者へのカウンセリングや、心の健康を維持・促進するための予防教育を行うなど、さまざまな分野で活躍できる専門家です。
公認心理師は国家資格であるのに対して、臨床心理士は民間資格です。 公認心理師は大学で所定の単位を修得した後に、大学院で所定の単位を修得するか、法令で定められた機関で実習をすることによって受験資格が得られます。臨床心理士は大学での学びに指定はなく、臨床心理士養成大学院で所定の単位を修得することで受験資格が得られます。 立正大学心理学研究科臨床心理学専攻には、公認心理師と臨床心理士の両方の受験資格が得られるカリキュラムが用意されています。
医療・保健、教育、産業・労働、司法・犯罪、福祉といった幅広い分野での活躍が期待されています。 国家資格として始まって間もないため、公認心理師有資格者のみができる業務は現在はありませんが、文部科学省のスクールカウンセラーの選考条件の1つに「公認心理師」があげられたり、厚生労働省の「平成30年度診療報酬改定」に「公認心理師」があげられるなど、法令の整備が進んでいます。
片方の資格のみを取得することは可能ですが、現在は専門家の多くが両方の資格を取得しています。心理学部臨床心理学科の教員15名も両方の資格を有しています。
臨床心理学科、対人・社会心理学科ともに公認心理師になるために必要な科目に対応したカリキュラムになっています。
下記のピックアップにある「公認心理師カリキュラム」に法令で定められた科目がすべて掲載されていますので、参考にしてください。
公認心理師試験に合格して、登録をすることで公認心理師になることができます。公認心理師の受験資格は、大学で所定の単位を修得することが条件になっていますが、それのみで得ることはできません。その後、大学院で所定の単位を修得するか、法令で定められた機関で実習することで受験資格が得られます。
臨床心理学科の1年生の約70%、対人・社会心理学科の1年生の約5%が公認心理師を目指しています。
1年次、2年次の開講科目はすべての学生が履修できます(一部の科目では教室規模により履修抽選を行う場合もありますが、複数のクラスを設けるなどの配慮をしています)。それらの成績が、3年次以降の科目の履修についての一定の要件となっています。
時間割などの都合上、公認心理師になるために必要な科目と、教職に必要な科目の両方を全て履修することは困難です。
公認心理師試験の受験資格は、大学での学びのみでは得られません。大学院への進学が公認心理師になるための一般的なルートのため、大学院入試への受験対策を大学3年生の頃からはじめる学生が多いです。