理事長挨拶

学校法人立正大学学園 理事長 望月兼雄

立正大学学園は2022年に開校150年を迎えます。1872年に日蓮宗の「小教院」(宗教院)として創設されたのが始まりです。さらにその源を遡れば1580年に日蓮宗の学問研究教育機関として開設された「飯高檀林」が起源になります。このような歴史のある本校は、立正大学学園として品川キャンパス・熊谷キャンパス、そして立正大学付属中学校・高等学校が整備され充実した教育環境が整っています。

このような環境の中で、学校法人立正大学学園寄付行為第3条の「真実を求め人類社会の和平の実現を念願する立正精神に基づく教育を行い、有能な人材を育成すること」を目的として、様々な教育研究活動はもちろんのこと、さらに立正精神に基づくブランディング・プロジェクトも展開しています。まさに時代に適応した知識と技術を習得し、「モラリスト×エキスパート」を養成して社会に送り出す、そして未来のための社会貢献に取り組んでいます。

150周年記念事業に関しては、スポーツ振興として全国レベルの大学駅伝大会への挑戦・品川キャンパスでは立正ミュージアムなどの施設を備えた新校舎の建設、熊谷キャンパスの再整備とともに社会連携、協働型の実践的な新学部の設置・立正大学の永年の歴史と伝統を史料化する「立正大学正史」の編纂など、また立正中学・高等学校の教育環境の充実を推進してまいります。この目的のためには、校友会や同窓会また橘会などの関連団体とのますますの連携や協力、また立正大学学園と日蓮宗門との連携をはかり、お互いの協力体制を充実していかなければなりません。この150周年記念事業は本校の永続的な発展を目指している事業です。皆さまにはこの趣旨をご理解いただき、ご協力賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

人生100年時代といわれている社会に求められる大学創り、そして人材を育成することは大事ですが、その中に立正大学の法華経に基づいた「建学の精神」がなくてはならないと思います。これからも経済界や産業界に必要な人材を輩出することに尽力し適正な学校運営・経営をはかっていく所存でございます。また本学生には学問の面白さや技術を身につけて、本校で学ぶ自分に価値を見つけていただきたいと思います。この度、立正大学学園理事長としての重責を負うことになりました。誠心誠意尽くしてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。