心理学部

学部概要

首都圏初の心理学部として開設された伝統と実績

「自分や他人の性格を知りたい」、「人間関係をもっとうまく築きたい」、「悩みを抱えた人の助けになりたい」、「ストレスに負けないように生活したい」などは、だれもが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。このようなみなさんの身近にある疑問について、心のしくみや働きを理解し、生活に役立てていく学問が心理学です。
立正大学心理学部は、2002年に首都圏初の心理学部として誕生し、これまでに多くの人材を育成してきた歴史と伝統があります。立正大学心理学部には、悩みや問題を抱える人を支援するための専門的な知識や技能を学ぶ「臨床心理学科」と、人間関係や社会の背景にある心の法則について研究する「対人・社会心理学科」の二つの学科があります。
臨床心理学科では心理カウンセラーの育成に力を入れており、カウンセリングや心理アセスメントなどの実践的な内容を学ぶことができます。これまでに約500名が臨床心理士指定大学院に進学しています。対人・社会心理学科は対人コミュニケーション力の育成に力を入れており、プレゼンテーションスキル、リーダーシップトレーニング、ストレスマネジメントなどを学ぶことができます。これらの学びをいかして、接客やヒューマンサービスに関わる職種、人材管理などの部門に数多く就職しています。

教育の特徴

文学部や教育学部などに設置されている心理学科では、心理学以外の科目も学ぶことになりますが、本学は”心理学科”ではなく”心理学部”であるため、カリキュラムの多くが心理学科目で構成されており、心理学を広く深く学ぶことができます。
臨床心理学科では、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働など心理支援の幅広い領域に関する知識と技能を学びます。臨床心理学科には、臨床心理士として実際の現場で活躍している専任教員が、首都圏の大学では最も多く在籍しています。そのため、実習や演習などをとおして実践的な心のケアについて学べることも大きな特徴のひとつです。
対人・社会心理学科は、人間関係や社会現象の背景にある“心”の法則を研究する全国初の学科です。学びの内容としては、対人コミュニケーションスキルを身につけることを目的とした科目や、自分の心の特徴や状態に関する分野、1対1の人間関係に関する分野、集団に関する分野、文化に関する分野といった対人・社会心理学の専門科目などが用意されています。これらの学びをとおして、人間力、対人力、社会人力、国際人力を養います。
両学科とも教員数が多いため、少人数のゼミナールで指導を行うなど、学生教育のサポート体制が整っています。また心理学の研究方法を身につけたり、カウンセラーとしての態度を経験的に理解したり、人間関係における実践的なスキルを習得したりするため、アクティブ・ラーニングを積極的に取り入れています。臨床心理学科では、カウンセリング場面をロールプレイングしたり、実際の心理検査を使用して自分の性格を分析したりするなど、体験をとおした学びを重視しています。対人・社会心理学科では、学生がグループ活動をとおして役割と協調性について学ぶリーダーシップトレーニングや、パソコンを用いた効果的なプレゼンテーションスキルを身につけるプレゼンスキルトレーニングなど、社会で活躍するためのスキルを学ぶ授業があります。

社会のニーズに対応した学修内容と、少人数の丁寧な指導

心理に関する支援を行うための専門的な資格である公認心理師の養成や、国際化時代に対応した英会話プログラムなど、社会のニーズを積極的に取り入れています。
また、臨床心理学科には、医療臨床心理学・学校臨床心理学・福祉臨床心理学・産業臨床心理学などを専門的に研究している教員が数多くいます。さらに、対人・社会心理学科には、ステレオタイプの心理学、恋愛心理学、マインドコントロールの心理学、消費者心理学など、他大学では学ぶ機会の少ない分野を研究している教員がいます。このため、自分の学びたい心理学を、少人数のゼミ形式で学修することができます。

  • 公認心理師養成カリキュラムに対応予定

    日本初の心理に関する支援の専門職(心理カウンセリングや心理検査の実施などの業務にあたる職業)の国家資格である公認心理師を養成するカリキュラムに、2018年度から対応する予定です。臨床心理学科、対人・社会心理学科の両科で公認心理師の資格取得をめざしたサポート充実のための準備を進めています。

  • 少人数のゼミによる初年度教育

    大学での学びに早く適応できるように、1年次に少人数のゼミで授業を行っています。学生どうしが主体的に授業に参加できる内容であるため、学生どうしの交流が活発になりますし、教員との距離が近いため、1年次から丁寧な指導で深く学ぶことができます。

  • 海外の学生との英会話学修

    心理学部独自の国際交流プログラムに、海外の学生との英会話学修があります。フィリピンのミンダナオ国際大学と連携し、Skypeを用いて英会話を学修します。英語力の向上だけではなく、異文化の価値観についても知ることができます。

  • 充実した実験・実習環境

    地域の方々を対象にカウンセリングを実際に行っている「心理臨床センター」や、心理学の専門的な研究を行う設備が整っている「心理学実験室」、「社会心理調査実習室」など、教育や研究に必要な設備が充実しています。都心にある利便性の高いキャンパスでありながら、実習や実験などを行う設備も整っています。

人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的 / 教育目標 / 三つの方針

心理学部は、心理学の専門的知識・技能を備え、広く社会に貢献できる有為な人材を養成することを人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的とします。

その実現のため、以下のように「教育目標」ならびに「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」、「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」および「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」を一体的に定め、公表します。