人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的 / 教育目標 / 三つの方針

人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的

仏教学部は、仏教の知的体系と人間探求に関する教養および専門的知識を修得し、広く社会に貢献しうる人材を養成すること、およびそのために必要な教育研究を行うことを、人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的とします。

その実現のため、以下のように「教育目標」ならびに「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」、「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」および「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」を一体的に定め、公表します。

教育目標

仏教学部は、その学士課程教育プログラム(正課外のものも含む。)を通じ、持続可能でより良い豊かな和平社会を築くための一個の重心・芯となるべき人材として、仏教学分野における「モラリスト×エキスパート」を養成することを教育の目標とします。

三つの方針

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

仏教学部は、各学科の課程を修め、下記の能力・資質を身につけた者に学位を授与します。

  • 関心・意欲・態度
    • 仏教に説かれる人間の生き方についての洞察を活かし自己の向上に努めることができる。
    • 仏教に説かれる慈悲の精神に基づき社会に貢献しようとすることができる。
  • 思考・判断・表現
    • 仏教に関する幅広い知識に基づき、多様な観点から思考・判断することができる。
  • 知識・理解
    • 仏教に関する幅広い知識を身につけている。
  • 技能
    • 仏教に関する諸資料を読みとることができる。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

仏教学部は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる能力・資質を身につけるために、教養的科目、専門科目およびその他必要とする科目を体系的に編成し、講義・演習・実習を適切に組み合わせた授業を開講します。

  • 学修意欲を喚起するために、授業内容を多様化します。
  • 思考・判断・表現の能力を養うため、多様な授業形態を展開します。
  • 多様な視点に基づく科目を体系的に配置します。
  • アクティブラーニングを念頭においた演習系科目を段階的に配置します。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

仏教学部では、学部の教育目標に共感し、仏教学部での学修に取り組んでいくために必要な、以下に示す能力等を身につけている者の入学を期待します。

  • 正義を尊ぶ高い倫理観を持ち、仏教を通じて自己形成と社会貢献を志している者。
  • 仏教を中心とした歴史・思想・文化・芸術・宗教などに深い関心を持っている者。
  • 学問に対する向上的意志を有している者。

なお、仏教学部では、仏教学科(歴史・思想コース/文化遺産・芸術コース)・宗学科(法華仏教コース/日本宗教・文化コース)の入学者を学部として一律に選抜する方式をとっています。

学力の三要素に即した求める人物像

  • 主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度
    • 仏教を中心とした歴史・思想・文化・芸術・宗教について学修する意欲を有している者。
      仏教学部入学志望者には、仏教学部での学修に積極的に取り組み、専門性を身につけていこうとする強い関心・意欲が何より求められます。特にインド・中国・日本を中心とした世界の歴史・思想・哲学・文化・芸術・宗教、あるいは日蓮聖人や日蓮宗の教義や歴史などへの関心と学びに対する意欲が求められます。
    • 仏教の教えに立脚し、広く社会に貢献する意欲を有している者。
      仏教学部での学びにおいて得られる知識と経験は、社会貢献に役立てることができます。そのための意欲を有することが求められます。
    • 多様性を尊重し、自ら協働できる者。
      仏教学部における学びは、文化の相互理解に資するため、他者とのかかわりを通した経験が不可欠です。古典文献や古文書史料の講読、美術作品の鑑賞や制作をとおして、様々な思想や文化の適正な理解を志向します。さらに、ディスカッションやグループワークなどによる学びの機会を設け、あらゆる価値観を認め合いながら、他者と積極的に協働する意欲が求められます。
  • 思考力・判断力・表現力
    • 現代日本語の表現力を身につけている者。
      仏教学部における学びでは、教科書や様々な学術書、論文を読むことが不可欠です。また学びの課程では、プレゼンテーションやディスカッション、レポート執筆などをとおして、自分の意見を他者へ適切に伝えることが求められます。そのため、高等学校の「国語」におけるこうした文章理解のための読解力、意見を伝えるための表現力が求められます。
    • 得た知識・技能を基に自ら思考を深め、問題解決に向けて適切に判断し、自らの考えを表現できる者。
      仏教学部における学びでは、古典文献・古文書史料・外国語文献の読解や、仏像や仏画の制作をとおして得られる専門的な知識や技能に基づいて自己と他者および社会をみつめ直すことで、この世界の様々な問題とその背景について考察する力が求められます。そのため、高等学校の「世界史」および「日本史」・「外国語」の知識の習得、あるいは「芸術」の基本的な考え方を身につけていることが求められます。
  • 知識・技能
    • 以下に示すような、仏教学部での学修の専門的知識の修得に必要な基礎的学力となる現代日本語、古文、漢文、外国語の読解力を身につけている者、さらに日本および世界の歴史と生活・文化の地域的な特色に関して理解している者。

高等学校等で習得すべき具体的内容

  • 国語
    • 仏教学部における学びでは、日本語による教科書や様々な学術書、論文の他、古典文献や古文書史料の読解を行います。また学びの課程では、プレゼンテーションやディスカッション、レポート執筆などをとおして、自分の意見を他者へ適切に伝えることが求められます。そのため、現代日本語、古文、漢文の読解力・表現力などの基礎力を有していることが求められます。
  • 地理歴史
    • 過去から現代までの様々な地域における仏教の歴史や文化が、仏教学部における学びを深く理解するための重要な知識となります。そのため、日本および世界の歴史と生活・文化の地域的な特色を理解する能力が求められます。
  • 公民
    • 仏教が一つの宗教として古代インドに誕生し、その後、日本に伝播して社会制度とかかわりながら発展し、現代においては欧米世界にも広く浸透していることを理解する必要があります。そのため、社会を主体的に考察し人間としての生き方を学び、人間と社会にかかわる事がらについて理解する能力が求められます。
  • 外国語
    • 仏教学部における学びでは、外国語文献を読む機会も多くあります。また、現代社会における仏教への関心はアジアのみならず欧米世界にも広まっています。そのため、仏教を中心とした歴史や文化に関するより多くの知識を獲得するための英語のリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングについての基本的能力が求められます。
  • 芸術
    • 仏教学部の学びでは、言語資料だけではなく、文化遺産としての彫刻や絵画、寺院建築等の非言語資料を学びの対象とする機会もあります。そのため、美術、工芸、書道などの芸術を鑑賞し感受する力が求められます。

入学前に求められる学習活動、学習歴

上記のように、仏教学部の学びでは、様々な領域の基礎的な学力を身につけていることが必要です。
そこでまずは、高等学校等での正課の学びにしっかりと取り組み、「国語」に関する基本的な能力を身につけることが何より重要です。さらに世界や日本の「歴史」または「芸術」に積極的に関心を持ち、それらと仏教をはじめとした宗教・文化とのかかわりなどについて理解を深めておくことも、仏教学部での学びのために役立ちます。
また、学業だけでなく、様々な体験をとおして、世界に顕在化している社会問題に関心を向けるなど、日ごろから自己や他者、また社会について自分なりに考えを深めることも重要です。こうした取り組みは、入学後の学びに活かすことができます。

仏教学部 宗学科[法華仏教コース・日本仏教コース]

人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的

仏教学部宗学科は、日蓮聖人の三大誓願をもととする立正精神に立脚し、自らの向上に努めるとともに、他者への慈しみの心を有する菩薩の自覚をもって、広く社会に貢献できる人材を養成すること、およびそのために必要な教育研究を行うことを、人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的とします。

その実現のため、以下のように「教育目標」ならびに「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」、「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」および「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」を一体的に定め、公表します。

※ 「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」は、学部統一のため、上記に記載。

教育目標

仏教学部宗学科は、その学士課程教育プログラム(正課外のものも含む。)を通じ、持続可能でより良い豊かな和平社会を築くための一個の重心・芯となるべき人材として、仏教学(法華仏教・日本仏教)分野における「モラリスト×エキスパート」を養成することを教育の目標とします。

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

仏教学部宗学科の課程を修め、下記の能力・資質を身につけた者に学位を授与します。

  • 関心・意欲・態度
    • 他者に対する慈しみと敬いの心を持って接することができる。
  • 法華仏教コース
    • 日蓮聖人の思想と行動や日本仏教の思想を学び、使命感をもって社会の諸問題に対応することができる。
    • 幅広い教養を身に付けるとともに、現代社会が直面する諸問題に関心を持っている。
  • 日本仏教コース
    • 日蓮聖人や日本仏教の思想を学び、使命感をもって社会の諸問題に対応することができる。
    • 幅広い教養を身に付けるとともに、現代社会が直面する諸問題に関心を持っている。
  • 思考・判断・表現
    • 法華経の精神に基づき、自身を見つめて人間としての生き方について思考・判断ができる。
    • 自らの考えを文章や口頭を通じて表現することができる。
  • 知識・理解
    • 法華仏教コース
      • 日蓮聖人の宗教思想と社会的実践についての知識を身につけている。
    • 日本仏教コース
      • 日本仏教を基礎とした日本の思想・歴史・文化についての知識を身につけている。
  • 技能
    • 法華仏教コース
      • 法華仏教に関する資料を読みとることができる。
    • 日本仏教コース
      • 日本仏教に関する資料を読みとることができる。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

仏教学部宗学科は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる能力・資質を身につけるために、教養的科目、専門科目およびその他必要とする科目を体系的に編成し、講義・演習・実習を適切に組み合わせた授業を開講します。

  • 人間の生き方と現代社会の諸問題、歴史学的な探求とその解明方法、精神文化の諸相と宗教的価値観などについて広く深く学修し、コミュニケーション能力を高めて他者理解をはかり、社会的諸課題を解決する能力を養成し、宗学を総合的に体得することができるように編成します。
  • 社会的視点を養成するため現地を見学する科目を設置します。
  • 実践的な知識を学ぶための科目を設置します。
  • 少人数でのコミュニケーションワークを取り入れた科目を設置します。
  • 理解力、分析力、問題解決能力、発表能力を養成するために、ゼミナールおよび卒業論文を必修科目として設置します。
  • 古文・漢文の基礎を復習し、法華仏教・日本仏教の基礎的な科目から発展的科目へと段階的に配置します。
  • 法華仏教コース
    • 日蓮聖人の生涯と思想、日蓮教団の思想と歴史の展開、法華経の思想と文化などを学修する科目を基礎的な科目から発展的科目へと理解が深まるよう段階的に配置します。
  • 日本仏教コース
    • 日本仏教全般の思想・歴史や美術・文化の様相を体系的に学修する科目を配置します。

仏教学部 仏教学科[思想・歴史コース・文化・芸術コース]

人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的

仏教学部仏教学科は、世界に伝播した仏教の思想と歴史およびそれに関連する文化と芸術について多様な視点から学修研究を行うことを通じて、現代人として有すべき全人的教養と国際的視野をそなえ広く社会に貢献しうる人材を養成すること、およびそのために必要な教育研究を行うことを、人材養成に関する目的その他の教育研究上の目的とします。

その実現のため、以下のように「教育目標」ならびに「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」、「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」および「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」を一体的に定め、公表します。
※「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」は、学部統一のため、上記に記載。

教育目標

仏教学部仏教学科は、その学士課程教育プログラム(正課外のものも含む。)を通じ、持続可能でより良い豊かな和平社会を築くための一個の重心・芯となるべき人材として、仏教学(思想・歴史、文化・芸術)分野における「モラリスト×エキスパート」を養成することを教育の目標とします。

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
  • 関心・意欲・態度
    • 仏教に関する諸事象について、創意をもって学修することができる。
    • 文化・社会の課題に積極的に関与し、自主的に問題解決に向けて取り組むことができる。
    • 自らのあり方・生き方を正視し、向上させようと努力することができる。
  • 思考・判断・表現
    • 思想・歴史コース
      • 仏教的なものの見方ができる。
      • 歴史的なものの見方ができる。
      • 文化・芸術を理解することができる。
    • 文化・芸術コース
      • 世界の多様な文化を理解することができる。
      • 芸術を理解し表現することができる。
      • 仏教的・歴史的なものの見方ができる。
  • 知識・理解
    • 仏教を文化・社会・自然と関係付けて理解する幅広い教養を身につけている。
  • 思想・歴史コース
    • 思想・歴史を中心とする仏教学の基礎的専門知識を身につけている。
  • 文化・芸術コース
    • 文化・芸術を中心とする仏教学の基礎的専門知識を身につけている。/li>
  • 技能
    • 仏教に関する資料を読みとることができる。
  • 文化・芸術コース
    • 仏教文化・芸術に関する資料を読みとることができる。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

仏教学部仏教学科は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる能力・資質を身につけるために、教養的科目、専門科目およびその他必要とする科目を体系的に編成し、講義・演習・実習を適切に組み合わせた授業を開講します。

  • 知的関心を掘り起こすものとしての多様な領域にわたる講義科目を設置します。
  • 知的関心から体験的に学修するものとしての実習・研修系科目を設置します。
  • 学生の学的関心や考えを表明し、意見交換を行う場としてのゼミ系科目を設置します。
  • 社会的視点を養成するため現地を見学する科目を設置します。
  • 思考力・判断力・表現力を養うため、講義・演習・実習・ゼミ等、多様な形態の科目を適切に配置します。
  • 基礎・演習系、言語・スキル系、基礎・基幹系、言語系、思想・思想史系、各宗派教学・教団史系、文化史・文化財系、芸術実習系、宗教学系、現代宗教系、伝統文化系、日蓮教学系、他学部開講科目といった分類に基づく体系性を有するカリキュラムを編成します。
  • 仏教学基礎演習、ゼミナール等の演習系科目を段階的に配置し、アクティブラーニングを念頭においた授業を展開します。