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古書資料館とは


 立正大学古書資料館は、江戸時代の和古書を中心に、貴重書、特殊資料(巻子本・折本・函物等)、洋古書を所蔵する、古書の専門図書館です。蔵書の約8割を開架で提供しており、利用者の皆様は、古書を扱うためのマナーを守りながら、書架から資料を直接取り出し、閲覧することが出来ます。
 2014年に古書資料館を開館するまで、立正大学においても、和古書は大学図書館の閉架書庫の奥の和装本コーナーに大切に保管していました。そのため、利用可能な資料としての存在が見えにくく、閲覧利用する際も、事前に予約するなど色々な制約と手続きがあり、利用まで何段階かのステップを経なければなりませんでした。それが古書利用への距離感の一因となっていたとも考えられます。古書を大切に保管して次世代に伝えることも図書館の重要な責務ですが、その一方で、長年常に問い続けてきた古書への思いがありました。それは「資料は何のためにあるのか」、「図書館の役割とは何か」、「図書館における保存とは何か」という図書館の基本的な問題です。問題意識を持って、古書資料館を開架利用中心にした場合の課題を、「資料の保存環境は維持できるか」「開架ならではの新しいサービスをどのように提供するか」の2点に絞り検討を重ね、「保存」と「利用」という一見相反する命題に悩みながらも、「資料を現在と未来に保証し、これまで以上に利用の可能性を高めていくことの両立」を目指して、2014年、開架中心の古書資料館誕生に至りました。
 筆跡や紙質等、原資料ならではの情報をご活用いただくと同時に、原資料の持つ歴史のかおりをご堪能いただけましたら幸いです。

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