館長あいさつ
かつての図書館は、「汗牛充棟」(かんぎゅうじゅうとう—「本が極めて多く、牛車にて運ぶと人も牛も汗をかき、家の中に積みあげれば棟木にまで届く」)のイメージがありました。大学図書館にて、蔵書100万冊が目標とされたのは、大学における教育と研究の充実を図るためでした。立正大学図書館も、蔵書100万冊をクリアーしています。図書館は、大学の財産のひとつですが、それはみなさんに利用・活用されてこそ意味があります。2020年の新型コロナウィルス感染拡大以降、図書館は「非来館型サービス」としてオンラインによる対応を拡充してきました。
現在の図書館は、ひとり静かに読書をする場にとどまりません。ご存じのように、図書館は、学術情報課として館内はオープン端末があり、電子書籍や電子ジャーナルを閲覧するためのPCの貸出も行っており、ICT(情報通信技術)の要となっております。
大学図書館のホームページに記載がありますように、「活用する」の見出しには、「ラーニングコモンズ」と「レファレンスサービス」が並んでいます。聞いたことはありますか。
図書館の重要な役割として「ラーニングコモンズ」(グループ学修スペースとして、討論を行う、あるいは、レポート・研究資料・卒業論文を作成する活動)と、「レファレンスサービス」(図書館のプロフェッショナルたちが、みなさんの探している資料や図書をどのようにして見つけるのかアシストします)の2つがあげられます。
学生生活を充実させるのは、「図書館を使いこなす」と言っても過言ではありません。館長として、みなさんたちの学修を支援し、ともに成長する場としての図書館づくりを目指していきたいと存じます。