お知らせ詳細

立正大学心理臨床センターは2002年に開設された、地域に開かれたこころの健康の相談機関であり、こころの支援の専門家を養成する施設でもあります。専門の資格をもつ教員と専門相談員、心理専門職を目指す大学院生が、様々なお悩みの相談に応じています。大人の面接室のほか、プレイルームというお子さんが遊びを通してカウンセリグを行うお部屋も備えています。お陰さまで大変多くの皆さまにご利用いただき、時期によっては来談いただくまでに少しお時間をいただく場合もございます。

心理面接室
センターに訪れた方とカウンセリングについてのご相談をお受けします。リラックスしてお話いただける環境となっております。

プレイルーム
主に子どものセラピーで使われます。子どもが遊べるおもちゃや、箱庭を作ったり、絵を描いたり、セラピストとの遊びをとおして子どもの心の発達を支援します。

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、心のバランスを崩す方が増えています。OECD(経済協力開発機構)が実施した心の健康に関する国際調査統計では、新型コロナウイルス感染症の流行前と比べて、世界中で抑うつ状態と回答した方の数が2倍以上となり、特に若者たちに抑うつの傾向が顕著であると報告されました。日本においても、災害時の学校生活に適応できずに、登校できなくなった子どもたち、地域のつながりが無くなり、孤独な子育てに心のバランスを崩される方、様々な事情で仕事を退職され精神的に不調になった方など、多くの方が心の不調を訴えています。

私たちは、感染への不安を抱えながら、制限された生活を送り、感染症に関する不穏なニュースを耳にすることが、日常のようになりました。しかし、気がつかないうちに心は疲弊します。心の健康が悪化し、幸せを感じにくくなり、憂うつな気分が続くことは、新型コロナウイルス感染症がもたらす被害の中で最も多くの方に影響すると言われています。私たちは、このような時にこそ、「心の健康」を意識して、社会の中で、お互いを支え合い、健やかな日々を過ごすことを大切にする必要があるのです。

心理臨床センターでも2020年4月以降は、コロナウイルス感染症流行下においても、地域の皆さまとのつながりを保ち、必要な方に十分な心の支援を行えるように、待合室や面接室内に徹底した感染防止策を実施しています。多くの皆さまのこころのサポートに資するべく、これからも工夫や努力を重ねていきたいと思っています。

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