心理学研究科について

立正大学大学院心理学研究科のご紹介

研究科長メッセージ

立正大学大学院の心理学研究科では、変化する現代社会に寄与する高度な専門性と創造性を有する専門家の養成を目指しています。その代表を務める小澤康司教授からのメッセージをご紹介します。

心理学研究科長 小澤 康司 教授

時代が求める「こころ」の課題を深く理解し、対応できる人をめざして

地球の温暖化や新型コロナ感染症の拡大、各地の紛争や戦争等により、産業構造や働き方など社会の急激な変化が進行しています。将来を見通すことも人生を生き抜くこともますます困難な社会となってきました。このような現代社会の変容に際し、心理学領域は創造的な社会の形成や対人援助サービスに資する領域として大きな期待が寄せられています。また、時代の変化の中で、大学院教育に求められるものは専門的知識の修得から独創的、創造的知識の開発へと大きく変わりつつあります。立正大学大学院心理学研究科は、2004年に開設されて以来、この領域に多くの人材を輩出し、社会に貢献して参りました。
本研究科は、修士課程の臨床心理学専攻、対人・社会心理学専攻、応用心理学専攻(2024年度より学生募集停止)の3専攻と、博士後期課程の心理学専攻から構成されております。
臨床心理学専攻は、2018年度からはカリキュラムを整備し、国家資格「公認心理師」受験資格に対応し、また公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の「臨床心理士」第1種指定校としても認可されて、高度な心理援助職の専門家養成を行っています。
対人・社会心理学専攻では、心理学の専門知識と社会調査能力を身につけ、社会や産業の領域で広く活躍する高度専門職の人材育成をめざしております。
応用心理学専攻では高度情報化、少子高齢化社会の中で幅広く活躍する人材の育成を目指しています。
博士後期課程心理学専攻では、博士号取得のための個別指導に重点を置いています。また、学生自らが研究成果を国内外の学会や学術誌に発表するための指導を行い、将来自立した研究者や高度な専門的知識と能力を持った実践家の育成にも努めています。
時代の要請に対応できるよう、心理学研究科は今後も一層の充実を目指して参ります。

心理学研究科の特色

心理学の高度な知識と実践を融合。様々な課題に柔軟に対応できる研究者・実践家を育てるための特色をご紹介します。

修士課程

臨床心理学専攻

現代社会で求められる高度な専門知識と能力を探究

本専攻では臨床心理学の専門家としての基盤となる知識・技能・態度の習得をめざす。必須5科目とともに、A群(臨床心理学研究法、心理統計法他)B群(人格心理学、発達臨床心理学)C群(犯罪心理学、家族心理学他)D群(精神医学、障害児・者心理学他)E群(臨床福祉心理学他)の5つに分かれる選択必修科目群から科目を選択し、特色ある専門分野を身につけた職業人を目指す。また、2018年度から国家資格の公認心理師にも対応するカリキュラム整備もしている。

応用心理学専攻(2024年度より学生募集停止)

心理学的観点と教育学的観点から人間について探求

本専攻は、行動心理学および認知心理学の2領域からなる基本的な心理過程の解明を目指す分野と、教育学領域からなる人間生活の現実的問題の解明をはかる応用分野の2分野から構成される。そして、各領域は相互に密接に関係しており、一体となって、心理学および教育学研究にあたる。学生は、認知・行動・教育の各専門領域の1つを任意に選択し、それぞれの演習科目・関連講義科目を履修する。

対人・社会心理学専攻

社会現象を科学的に分析し実社会に活かす力を修得

本専攻では、自己や対人関係に関する「対人領域」、集団力学や産業組織や社会問題に関する「社会領域」、高度な社会調査技術を習得する「スキル領域」の履修を通じて、対人・社会心理学の専門知識と高度な社会調査や統計解析の技能を社会の多分野に応用できる人材の育成を目指す。

博士後期課程

心理学専攻

課題に柔軟に対応できる専門知識を持った人材を育成する

本課程は、複雑かつ多岐にわたる社会問題に対応するために、心理学の高度な知識と実践を融合し、様々な課題に柔軟に対応できる研究者・実践家を養成していくことを目指している。大きく臨床、応用、対人・社会の3つの心理学の領域で構成され、各領域にはいずれも院生のさまざまな志向に応じられるように専門教員を配し、個別性の高い指導内容が組まれている。

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