博士後期課程 心理学専攻

教育研究方針とカリキュラムの特色

教育・研究方針

博士後期課程の心理学専攻は、少子高齢社会、高度情報技術化社会に伴って複雑かつ多岐にわたる社会問題に対応するために、心理学の高度の知識と実践を融合させ、さまざまな課題に柔軟に対応できる専門性を持った人材の養成を以下の2つの目的を通じて達成する。

修士課程を修了し、臨床心理学の領域における資格取得を目指すものが、実務・応用に耐え得るより深化した専門的知識と技術を涵養する。
同じく修士課程を修了し、応用心理学や対人・社会心理学の領域において、主に将来には大学・研究所などの高等教育・研究機関で専門の研究者・教育者を目指すものを養成する。

カリキュラムの特色

博士後期課程の心理学専攻は、大きく臨床と応用、対人・社会の3つの心理学の領域で構成されている。臨床心理学領域としては、「臨床心理学特殊研究」「発達臨床心理学特殊研究」「異常心理学特殊研究」「障害児・者心理学特殊研究」等の科目を配置し、従来の狭い臨床の域を超えた、発達軸を考慮し医療・福祉等の多職種連携を意識したカリキュラム編成をしている。

また、応用心理学領域では、「発達社会心理学特殊研究」「行動心理学特殊研究」等の科目を通じ、基礎から産業などの応用領域における先端的理論及び方法論などが学習できるカリキュラムとなっている。

対人・社会心理学領域では、「発達社会心理学特殊研究」「集団心理学特殊研究」等の科目を学習し、対人・社会心理学の広範な領域(自己・対人・社会・文化)についても学ぶことが可能なカリキュラムを編成している。

これらの科目のうち、所定の単位を履修し、さらに各院生の志向性に応じて選定した研究テーマに基づき、個別の研究指導を3年間にわたって受け、学会機関誌への論文投稿が採択されることや所定の研究業績を挙げることによって、博士論文提出資格が得られる。

研究指導体制

各領域にはいずれも院生のさまざまな志向に応じられるような専門教員を配し、個別性の高い内容を取り込み、「研究演習」の科目を通して、指導する。
「研究演習」は臨床心理・社会心理・対人心理・行動心理等の各領域における専門教員が担当する。

臨床心理領域の院生教育のためには、プレイルームや行動観察室などを研究に活用することができる。

また、応用心理、対人・社会心理領域では各種の心理測定用機器を備えた実験室、ネットワーク化されたコンピューター室など実験・調査・研究が可能な環境が整備されている。

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