称名寺貝塚出土土器
吉田格氏(立正大学専門部地歴科(1941年卒)・1920~2006)寄贈のコレクションで、旧石器・縄文時代の資料です。
吉田格氏は縄文文化研究の著名な学者であり、とくに縄文時代早期(約B.C.8,500)の花輪台(はなわだい)式、後期(約B.C.2,500)の称名寺(しょうみょうじ)式は、吉田氏によって設定された型式標準資料として学界に周知されています。
また、旧石器時代においては、関東地方でもっとも早く発掘された旧石器時代後期の遺跡熊ノ郷(くまのごう)遺跡・殿ヶ谷戸(とのがやと)遺跡・西之台(にしのだい)B遺跡などの資料が展示されています。
その他に、本草(ほんそう)学者・伊藤圭介(いとう・けいすけ)(日本最初の理学博士)蒐集(しゅうしゅう)の石器は、『日本産物誌』(1837年)に収められているもので、嘉永(かえい)5(1852)年の箱書きを持つ収蔵箱に収められている石器とともに極めて貴重な資料として吉田格コレクションに収められています。