第1次中期計画の概要
立正大学学園第1次中期計画(2018~2022年度)では、学園の方向性として以下のように策定し、個々のアクションプランに落とし込み取り組みを実行してきました。なお、本中期計画を進めていくことによる各指標の数値の推移イメージを設定することで、成果検証の要素の一つとしています。

個別アクションプランの達成状況
第1次中期計画では、5分野41個のアクションプランを掲げ、それぞれの責任主体のもと年度ごとの事業計画に落とし込み進めてきました。2020年度には中間見直しをおこない、学内状況や社会情勢の変化を背景としてアクションプランの中止が決定された事業も発生しました。さらに、前述の通り、新型コロナウィルスの影響等による実行プラン遂行の遅延により計画内容を見直した事業等もありました。その結果、当初の目標(アクションプランの遂行)が計画通り達成されたと判断できるプランがある一方、未達となったプランもありました。各アクションプランの進捗状況は下記の通りです。
実施結果(最終評価)
評価 | 社会貢献 | 教育 | 研究 | 運営・基盤整備 | 付属中学・高等学校 | 計 |
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S(期待を上回る達成) | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
A(達成) | 1 | 3 | 1 | 5 | 1 | 11 |
B(概ね達成) | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 5 |
C(一部未達) | 0 | 2 | 1 | 3 | 1 | 7 |
F(未達) | 2 | 4 | 4 | 1 | 0 | 11 |
中止 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 |
計 | 10 | 11 | 6 | 11 | 2 | 40 |
分野ごとの総括
1.社会貢献 【評価:△】
方向性 | 具体的な取組 | 総括 |
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社会的ミッションを第一に置いた、教育研究・組織運営における社会との関わり合いの内在化・実践家 |
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2.教育 【評価:○】
方向性 | 具体的な取組 | 総括 |
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出口・学修成果を強く意識した「モラリスト×エキスパート」教育を中心とした、教育プログラムの全学的・組織的マネジメント・推進体制の確立 |
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3.研究 【評価:×】
方向性 | 具体的な取組 | 総括 |
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人間・社会・地球(環境)を有機的につなぎ、異知の融合によるイノベーションをもたらすための、研究の高度化・組織化 |
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4.運営・基盤整備 【評価:△】
方向性 | 具体的な取組 | 総括 |
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社会化・特色化を進めるための実効的なガバナンス体制・研修制度および財務基盤の構築ならびに施設・設備の整備 |
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5.付属中学・高等学校 【評価:○】
方向性 | 具体的な取組 | 総括 |
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「行学二道」の教育を柱とした「道徳教育」「人間力育成」の推進21世紀を担う「グローバル教育」を中心とした教育プログラムの確立 |
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全体総括
新型コロナウィルスの流行は、本学園にとっても様々な影響を及ぼし、アクションプランによっては当初予定されていた取組みの大幅な遅延や変更を余儀なくされました。その結果、2018年度時点で想定されていた数値イメージと実績値を比較すると下回る結果となったものが多くなりました。 また、計画策定当初の方向性や施策が大きく変更となり、アクションプランの計画変更や中止となった事業も多数発生しました。 こうした要因により、多くの課題を次の第2次中期計画(および長期構想としての「立正グランドデザイン」)へ持ち越すこととなりました。 一方で、品川キャンパスの施設整備事業、新学部設置、「全学教育推進センター」の設置による教育改革、自治体との社会連携・貢献活動など、本学園の資源を活用した取組みは、一定の成果として挙げられます。 引き続き、積み残した事業については第2次中期計画を中心に具体的に取り組むことに加え、今回成果のあった事業に関しても、さらに改善を加え事業を進めてまいります。