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先生に聞いてみた(第08回:データサイエンス学部 相馬亘教授)

2021/08/10

  • # 立正大学
  • # データサイエンス学部

『量子コンピュータ』を用いた解析に挑戦中!
初心者でもRPG感覚で学べるプログラミングスキル

相馬先生はどんな研究をしているの?

 私が京都大学でポストドクターをしていた2000年頃、指導教官がふとしたきっかけで、高額所得個人データCD-ROMを見つけてきて解析し、とても綺麗な分布に従っている図を見せてくれました。私はその図を見て、所得分布全体の様子はどうなっているかという興味を持ち、高所得層と中低所得層ともに、綺麗な関数系で説明できることを発見しました。日本の所得分布データを可能な限り集めて、個人所得分布にはある種の普遍性があることを発見しました。これが、私とデータサイエンスとの出会いです。

 その後、研究グループのメンバーと、興味を持った様々なテーマを多元に研究しています。最近では、多様なデータを解析する新しい数学の研究、スーパーコンピュータ「富岳」や量子コンピュータを用いた解析にも挑戦中です。


データや情報を集めるコツはある?

 いつでも自分のセンサーを敏感にしておくことです。国内外のテレビ、新聞、SNSなどで目や耳にしたことを、それって本当?データで裏付けられているの?科学的なの?どうやって検証すれば良いの?などと考えを巡らし、疑問に思えばすぐに調べることだと思います。
 ただし、インターネット検索やSNSはユーザーの好みに合うように最適化されていますから、自分と同質な偏った情報だけに触れることになります。そのため、自分の考えのみが正義だと錯覚する可能性があることには、充分に注意する必要があります。


プログラミングスキルは身につく?
 昔と違って現在では、多くのユーザーは、白紙の状態から自分でアルゴリズムを考えながらコードを書くことはほとんどありません。例えるならば、ブロックで遊んでいる感覚です。

 初めは、程々の物を作れる基本ブロックで遊んでいます。そのうち、他の色のブロックが必要とか、特殊な機能を備えたブロックが必要になって、それを使ってブロックを作るといった感じです。
 また、ロールプレイングゲームに例える人もいます。レベルが上がるに従って様々なアイテムや能力を手に入れて、戦闘力、防御力、魔法を高めていく感じです。勉強と思わないで、遊びながら鍛えるという感覚を持つことが大事です。





相馬 亘 教授
データサイエンス学部 データサイエンス学科

1996年に金沢大学大学院の自然科学研究科博士課程を修了。その後、京都大学や独立行政法人情報通信研究機構などでの研究員を経て、2009年より日本大学理工学部の准教授に就任。およそ20年前、『データサイエンス』という分野が注目される以前から様々なデータを集めて解析し、数値シミュレーションによって未来を予測する研究を行っていた。現在は、データごとに行っている個別の研究を統合し、人類や地球の未来をリアルタイムで予測する研究へと発展させている。

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