藤井良彦著「メンデルスゾーンの形而上学 —また一つの哲学史」(東信堂)

目次

序 論

第一章 メンデルスゾーンの「懸賞論文」(1762年)
 第一節 形而上学の方法について
 第二節 「豊饒な概念」について
 第三節 形而上学の明証性について
 第四節 神の存在の存在論的な証明
 第五節 デカルト的な証明とデザイン証明
 第六節 ヘルツの訪問

第二章 カントの『証明根拠』に関する書評(1764年)
 第一節 「単に可能的な概念」というパラフレーズ
 第二節 「或る物が可能的である」という証明根拠
 第三節 「端的に必然的な或る物が現存する」ことの証明
 第四節 メンデルスゾーンの反論

第三章 ヘルツ宛の手紙(1778年)
 第一節 「ア・プリオリに論証された神の現存在」
 第二節 ヘルツの反論
 
第四章 メンデルスゾーンのスピノザ解釈
 第一節 『哲学対話』(1755年)におけるスピノザ解釈
 第二節 ヘーゲル派の哲学史家によるメンデルスゾーン批判について
 第三節 プラーテン宛の書簡(1769年)におけるスピノザ解釈
 
第五章 『朝の時間』(1785年)
 第一節 『朝の時間』の「予備知識」
 第二節 「感性的な認識の明証性」について
 第三節 認識の三重の源泉
 第四節 論文「蓋然性について」(1756年)
 第五節 三種の認識
 第六節 メンデルスゾーンの像論
 第七節 ランベルトの影響

第六章 『朝の時間』第五講〜第七講
 第一節 「或る物」としての「形而上学的な自我」について
 第二節 「自己を定位する」こと
 第三節 観念論者との対話
 第四節 対話の続き

第七章 『朝の時間』第八講〜第十二講
 第一節 学としての形而上学
 第二節 ア・プリオリな証明方法とア・ポステリオリな証明方法
 第三節 「思弁的な理性」に抗うために
 第四節 像論の転回

第八章 『朝の時間』第十三講〜第十五講
 第一節 「スピノザ主義」論駁
 第二節 レッシングの「純化されたスピノザ主義」
 第三節 メンデルスゾーンの自我論的な像論
 第四節 レッシングの残像

第九章 『朝の時間』第十六講〜第十七講
 第一節 第十六講
 第二節 神の現存在のための「新しい証明」
 第三節 「新しい学的な証明」の検討

結 論

※本書は、「立正大学大学院文学研究科博士論文出版助成」を受けて刊行されました。

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