第一章 玉鬘十帖の「筋」
第一節 「帚木」三帖から「玉鬘」十帖へ -成立論について-
第二節 三稜の筋
第三節 玉鬘とヒルコ伝承
第二章 端役たちの活躍
第一節 玉鬘をめぐる夢の役割
第二節 夕顔の右近の考察
第三節 花散里の後見としての役割
第四節 六条院入りにおける市女の活躍
第三章 玉鬘十帖における語りと叙述の方法
第一節 「初音」巻の考察
第二節 語り手のアイロニー
第三節 玉鬘十帖における語り手の評言
第四節 「篝火」巻論 -「恋のけぶり」をめぐって-
※本書は、「立正大学大学院文学研究科博士論文出版助成」を受けて刊行されました。