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先生に聞いてみた(第13回:法学部 岩切大地教授)
2023/10/10
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# 立正大学
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# 法学部
学生と関わることで
得られる新しい考え方や議論が研究意欲を掻き立てる
岩切先生が憲法学を研究したいと志したきっかけは?
憲法学を研究しようと志したのは大学3年生の時でした。それまでは国際機関で働き、1つの国のためというより全世界のために仕事をしたいと一応思っていました。しかし、3年生の時に受けた憲法学の授業で転機がありました。憲法は条文で書かれていますが、その背景には歴史や考え方の違いがあり、国ごとの正義の定義が変わってくることに気が付きました。憲法学をどの視点から考察するか、様々な関わり方や考え方があることに魅力を感じ研究の道に進むことにしました。
現在は違憲審査制に注目して、憲法それ自体を軸に研究をしています。違憲審査制とは個人の人権を守り、国家・社会のあり方について憲法の規定に違反していないか審査する制度です。憲法のない国、イギリスと比較をしながら「そもそも憲法とは何だろう」「捉え方ってもっと他にあるのではないか」と問題意識を持って研究を行っています。
憲法学の魅力は?
私が研究を続けられるのは、単純に楽しいと思えるからです。様々な文献を読んだりいろいろな人と議論をしたりする中で新たな発想を得られることが、研究を続けることのできる原動力になっています(進捗はなかなか微々たるものではあり、反省の日々ではありますが…)。また、学生が授業やゼミなどで行う質問や発言も、大いに気づきのきっかけになり、このことも非常に楽しんでいます。
最近では学生がチャットGPTと著作権に関して調べていて「こういう風に関心を持つ学生がいるんだ」と学生から刺激を受けることがありました。現時点ではAIが著作物を解析データとして読み込む時、日本ではタダでデータを使用することができます。そのデータを解析してAIが生成した画像や文章などには著作権が生まれるのか。その着眼点は面白いなと思いましたね。
岩切先生が教員として大切にしていることは?
法学部生なら法学、他学部生ならそれぞれ専門分野を学んでほしいという思いはもちろんありますが、同じくらいに「読み書き」ができるようになってほしいですね。文献を根拠や結論を分析し客観的に読む、そして1つの文献にとらわれず他の文献と比較する。そこから自分の考えを言葉で文章化する。これは非常に基本的なことですが、慣れていないとできないですし、社会に出た時にとても大切なことだと思います。
そのためには大学生のうちにクラブ活動やアルバイト含め、様々な人と関わる経験を積んでほしいです。一生涯の仲間との出会いや様々な価値観に触れることができます。その経験は他人の考え方を知るきっかけになり、分析する力=読み書きの基礎力が自然と身に付きます。ある意味、社会で生活することが憲法学の学びにつながっているんです。
岩切 大地 教授
法学部 法学科
上智大学法学部卒業後、慶應義塾大学大学院の博士課程を単位取得退学。 2009年に本学の法学部に着任し、憲法学を軸に研究を行っている。
趣味/パブクローリング(パブをはしごすること)。ビールが好きで大学近隣のパブも開拓中です。
好きな食べ物/ポテサラ。基本的に芋系が好き。いもけんぴが大好物ですが、すぐに1袋食べてしまうので距離を置いています(笑)。
勉強場所/雰囲気のよいカフェ。
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