キャリアレポート（第０４回：最大規模イベント 「業界・企業研究フェア」）

最大規模イベント「業界・企業研究フェア」

早期化が進む近年の就活 

最近の就活においては、動き出しの早い学生と遅い学生に分かれる「二極化」が進んでいます。　2・3年次の早期に企業と繋がりを持った学生は、インターンシップの実習を通じて多くの気づきを得られるだけでなく、エントリーシートの作成や面接等の選考を一足早く経験するため、結果として就活への意識が高まり比較的順調に進む傾向にあります。それに対し、就活解禁となる3年次の3月頃から活動をスタートした学生は、どうしても早期から活動をしている学生に比べて就業意識や業界・企業への理解が不足し、就活が長期化する傾向がしばしば見られます。

　就活サイトの調査によると、2023年3月卒業予定の学生について、2022年1月1日時点で筆記試験や面接など「本選考を受けた」という回答が49.2％と、ほぼ2人に1人は本選考を経験済みという結果が出ています。2年前の同じ調査では35.2％でしたので、就活の早期化が急速に進んでいると言えます。

  一方で当初志望した業界と、内定を得て実際に承諾した業界とでは約4割が一致しないというデータもあり、就活を進める中でかなりの割合で志望業界が変化することが伺えます。早期化が進む中にあっては業界や企業の研究を早めに行い、選考過程で問われる「志望動機」を固める（深める）ことが、業界の不一致を防ぎ、 最終的に納得のいく業界・企業選びに繋がると言えるでしょう。

業界・企業研究フェアをオンラインで開催

 この業界・企業研究のためキャリアサポートセンターでは、毎年解禁前の2月に多くの企業・団体を招いて業種や企業の説明をして頂く「業界・企業研究フェア」を実施しています。昨年は年度初めから続くコロナ禍により初めてオンラインで開催し、今年度は対面形式で開催できればと考えていましたが、いまだ収束が見込めない状況のため再びオンライン開催とし、3日間で139社を招いて実施しました。
　昨年度は初めてオンライン開催となり大学・企業・学生ともに試行錯誤しながら実施しましたが、今年度は良い意味でオンライン慣れし、各ブースとも学生がメモを取りながら真剣に話を聞く傾聴姿勢や、活発な質疑応答などに対して参加企業から高い評価を頂き、昨年度に続き盛況のうちに終了しました。
　この後3月1日の解禁日を迎えるとキャリアサポートセンターやリクナビ・マイナビ等のナビサイト、地方自治体など様々な団体があらためて合同企業説明会を開催し、名実ともに本格的な就活のスタートとなります。