キャリアレポート（第０２回：業界・企業研究フェアをオンライン開催）

キャリアサポートセンター最大規模イベント「業界・企業研究フェア」開催

　就活スケジュールにおいて、3月1日は就活解禁日とされ、企業が採用情報を公開し、エントリーを受付できる日となっています。毎年キャリアサポートセンターでは、解禁前の2月に主催するイベントとしては最大規模となる「業界・企業研究フェア」を開催しています。このイベントでは、多くの企業・団体を招き、各業界の動向や今後の展望など「生の情報」を得ることができます。
　例年は品川・熊谷の両キャンパスで開催していますが、令和2年度はコロナ禍、特に今回は緊急事態宣言期間のため、移動の制限や帰省中の学生もいる状況を考慮し、初めてオンラインによるライブ形式で開催しました。日程は例年両キャンパスとも2日間ですが、今年度は約2週間という長期間で開催し、幅広い業界から計177企業・団体の参加がありました。

　「業界・企業研究フェア」は、学生と企業が直接対面でお互いの雰囲気や反応を感じながら理解を深めることができる良い機会となっていますが、今年度はオンラインでの開催であるため、これらのメリットが損なわれる事を懸念していました。しかし、今年度キャリアサポートセンターのイベントを全てオンラインで開催していたこと、そして採用側もインターンシップ等オンライン主体に移ってきたこともあり、学生もオンライン方式での説明に慣れてきていたようです。「チャット機能」という、直接発言するより敷居の低いオンラインならではのツールの効果もあり、学生から採用担当者への質問が例年より活発に出され、時間が足りなくなるといった場面も多く見られました。
　一方、他のブースの様子が見えないオンライン開催は、知らなかった業界や企業に興味を持つという機会が少なくなりがちです。今回はより多くの業界・企業に目を向けてもらえるよう、各ブースに分かれる前にキャリアサポートセンターから各企業の概要を説明するということを試みました。結果として延べ参加者数は前年度の約1.5倍に増え、また学生へのアンケートでも満足度は総じて高いものとなりました。

 
企業による説明の様子

　今回のイベントを通じて、就活の手段としてオンラインが浸透していることを感じるとともに、本格化する就職活動への学生の意欲の高さを感じることができました。
　マイナビの調査によると、令和3(2022)年度卒の採用計画において、採用予定数を減らす企業と増やす企業がそれぞれ1割程度となり、それ以外の企業は今年度並みという回答でした。今回の「業界・企業研究フェア」出席企業へのアンケートでも7割が今年度同等、残りの企業で増減が半々程度と、採用意欲が極端に下がるという傾向はみられませんでした。キャリアサポートセンターは、その時々の環境変化にも柔軟に対応し、学生一人ひとりが納得のいく進路を決定できるよう就職活動をサポートして参ります。