輝く人（第０４回：経営学部経営学科4年　筒井利音さん）

キャリア育成奨学生として活躍 生理の貧困解決に向けて奮闘中

　筒井さんは、本学のキャリア育成奨学生として、3年生まで本学の広報課でアルバイト勤務をした4年生です。キャリア育成奨学生とは、在学中の奨学金を給付し、学内アルバイトなどの育成プログラムを通して、教育目標である「モラリスト×エキスパート」を体現した人材を社会に輩出するために特別に選考された学生です。

学内での生理用品の無料配布という新しい試み

　これまで、学内イベントやフォーラムなど、様々なイベントを企画してきた筒井さんですが、現在企画している事業は、『無料で生理用品を利用できるディスペンサーを学内のトイレに設置する』というものです。企画趣旨について筒井さんは、「学生にとって生理用品にかかる費用は決して安くなく、性別による経済格差を解決したいと考えています。また、SDGsの目標でもある『すべての人に健康と福祉を』や『ジェンダー平等を実現しよう』などの社会的課題へ大学として貢献することで、立正大学のPRにもつながると思いました。」と話します。

プレゼンテーションで企画の必要性を説明

　企画にあたり、授業で学んだ『ビジネスで社会課題を解決する』という点を意識して会社を探し、わずか1週間ほどで学内の学生600人以上からアンケートを集め、大学の関係部署へ必要性を訴えるプレゼンテーションを行うなど、強い熱意と志を持って活動をしました。その甲斐もあり、現在は学内でサービス設置について検討を進めています。一人の学生の活躍によって、大学で生理の貧困に関する一つの課題が解消される事も、そう遠い話ではないかもしれません。

写真：経営学部経営学科4年　筒井 利音さん