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先生に聞いてみた(第11回:データサイエンス学部 大井達雄教授)

2021/10/10

  • # 立正大学
  • # データサイエンス学部

データサイエンスから見る観光統計と企業不動産!
経済的な発展と新たな課題を考える

大井先生が研究している学問ってなに?
 研究テーマは大きく分けて2つあります。まずは観光統計を使用してデータ分析や政策提言を行っています。例えば,観光客が使ったお金が地域経済の活性化にどのくらい役立っているのか,または携帯電話の位置情報から人気スポットを把握し,効果的な観光振興を考えることなどがあります。
 もう1つは企業不動産マネジメント研究です。企業が所有や賃借している不動産の有効利用を考えています。例えば,新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務が進んだこともあり,最近ではオフィス需要の減少が指摘されています。しかしながら,オフィスが完全になくなることはありません。今後は従業員にとって働きやすい環境が備わったオフィスがもとめられます。

データサイエンスの分野は観光にどう活かすの?
 2010年代は日本に多くの外国人観光客が訪れました。みなさんもご存じだと思います。多くの外国人観光客が有名な観光地に大挙して訪れることによって,さまざまな弊害も発生しています。具体的には,観光バスによる交通渋滞の発生,ごみの増加,自然破壊や文化財の損傷などがあげられます。

 今後は,それぞれの観光地が観光客の適正な受け入れ規模を把握することがもとめられます。一部の有名な観光地では携帯電話の位置情報を解析することで適正規模を策定し,さらに混雑情報を提供することで分散化を図る取り組みが行われています。新型コロナウイルス感染症の影響もあり,多様な技術を通じて,データの活用が進むことが予想されます。

先生が考える学生におすすめの観光地は?
 個人的にスペインがおすすめです。スペインは世界有数の観光立国でもあり,世界遺産や自然遺産も数多くあります。食べ物では魚介類や生ハムなどが美味しく,地域や時期によりますが,物価が安いのも魅力的です。
 ただし,新型コロナウイルス感染症が終息するまでは海外旅行に躊躇する学生も多くいらっしゃると思います。そのような場合は,地元の観光地を訪ねてください。地元の歴史や文化,または観光資源の良さを知らない人も多いです。地元での観光行動を通じて,郷土愛を醸成していただければと思います。

 いずれにせよ,在学中,できるだけたくさん旅行をしてください。教室では学ぶことのできない知識や経験を得ることができます。





大井 達雄 教授
データサイエンス学部 データサイエンス学科

兵庫県出身。1999年に立命館大学大学院経営学研究科博士後期課程を修了し,その後,鈴鹿国際大学,藍野大学や和歌山大学で教鞭をとる。20214月から立正大学データサイエンス学部教授に着任する。観光や不動産に関するデータ分析を中心に研究を行っている。

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