10 草庵焼打

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版画 聖語 翻刻

【 解 説 】 日蓮聖人が幕府を誡めるために『立正安国論』を執筆し、文応元年(1260)7月に幕府の実権を握っていた北条時頼に献じましたが、念仏僧たちが中心になって時頼に対して訴えたため何の答えもありませんでした。さらには8月27日に鎌倉名越の松葉ヶ谷に講えた草庵で日蓮聖人は夜討ちにあい、命を奪われそうになったのでした。この場面では、白い猿に手を引かれ、危うく難を逃れた様子が描かれています。