立正大学データサイエンス学部

Faculty of DATA SCIENCE

Michiko


Watanabe


理学博⼠
渡辺 美智子
わたなべ みちこ
専攻(担当分野)
統計科学(データ処理、サービスデータサイエンス)
教授

略歴

1979年 九州大学理学部数学科卒業
1981年 九州大学大学院総合理工学研究科情報システム学専攻修士課程修了
1981年 九州大学理学部附属基礎情報学研究施設文部教官助手
1989年 関西大学経済学部講師
1989年 関西大学経済学部助教授
1991年 東洋大学経済学部助教授
1997年 東洋大学経済学部教授
2012年 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授
2021年 現職

研究テーマ

観察・記録データに基づく因果分析モデル、とくに、潜在変数を含んだ構造分析モデルの実データへの適用事例の開発、とくに、マーケティングやヘルスケア領域での潜在クラスモデルによる類型化と予測モデル構築とシステム化の研究を行う。並行して、初等中等教育から大学等高等教育、社会人のリカレント教育に至る統計・データサイエンス教育の体系化と評価フレームの研究に関心を持つ。

担当科目、ゼミ

アスリートのためのデータサイエンス、多変量解析入門、サービスデータサイエンス、データ処理入門、デジタル社会のデータリテラシー、計量マーケティング、ゼミナールI~IV、卒業研究、卒業論文

教員から学生へのメッセージ

データの背景を理解し、具体的なデータ処理や分析を通して意味のあるパターンを見出だす作業、見出したパターンをどう社会実装できるのかを考えることは、一見、ハードルが高そうに思えますが、結構、易しく面白い領域です。データサイエンスの題材は、スポーツをはじめ、身の回りの興味・関心に応じて多岐に渡りますので、それぞれにハマるデータを見つけることができるでしょう。データアナリティクスの世界をぜひ探検してみましょう。

研究業績等

<<教育>>
・渡辺(2018):大学における統計科学・データサイエンス教育の課題と展望、単著、『教育数理科学教育の現代的展開』(東北大学出版会発行、高等教育ライブラリ13) 
・渡辺(2020):高校でのデータサイエンス教育必修化と統計検定(DS 基礎試験)による分析力評価、単著、日本統計協会発行「統計」第71巻第3号 13-16
・渡辺(2013):知識基盤社会における統計教育の新しい枠組み∼科学的探究・問題解決・意思決定に至る統計思考力∼(日本統計学会賞受賞者特別寄稿論文)、単著、日本統計学会誌. 第 42 巻, 第 2 号
・渡辺(2018):人工知能ネイティブ世代の統計教育の意義と役割、単著、「教育研究」、2018年11月号、1-5

<<統計科学>>
・渡辺(2008):第2章「EMアルゴリズム」、『21世紀の統計科学Ⅲ 数理・計算の統計科学』東大出版 p239-269
・渡辺(2003): The EM Algorithm and Related Statistical Models、共編著、"Marcel Dekker Inc. New York,
CRCnetBASE, CRC press"
・渡辺(2001):第3章「因果関係と構造を把握するための統計手法—潜在クラス分析法-」、『経営科学のニューフロンティア-マーケティングの数理モデル』朝倉書店 p73-115
・渡辺(2019):ヘルスデータサイエンティスト協会におけるリアルワールドデータ利活用とアナリティクス人材の育成、共著、横断型基幹科学技術研究団体連合会誌「横幹」第13巻第1号 4-14.
・渡辺(2019):患者状態像の推移に着目した後期高齢者肺炎症例における入院長期化要因の探索、共著、日本医療・病院管理学会誌56 巻 (2019) 3 号、13-25.
・Tatsuhiko Anzai Kunihiko Takahashi PhD Michiko Watanabe(2019) Adverse reaction reports of neuroleptic malignant syndrome induced by atypical antipsychotic agents in the Japanese Adverse Drug Event Report (JADER) database、Psychiatry and Clinical Neurosciences 73: 27–33, 2019
・Tatsuhiko Anzai, Kunihiko Takahashi, Michiko Watanabe, Mayumi Mochizuki & Atsuko Murashima Adverse event reports in patients taking psychiatric medication during pregnancy from spontaneous reports in Japan and the United States: an approach using latent class analysis,BMC Psychiatry volume 20, Article number: 118 (2020)

<<教科書>>
・渡辺(2018):『身近な統計'18(改訂新版)(DVD付き)』共著  放送大学教育振興会
・渡辺(2016):『今日から役立つ統計学の教科書』監修 ナツメ社
・渡辺(2013):『身近にある統計(改訂版) —事例から学ぶやさしい統計の活用方法—』単著、品質月間No.368、日本科学技術連盟, 日本規格協会
・渡辺(2017):『レッツ! データサイエンス 親子で学ぶ! 統計学はじめて図鑑』共著、日本図書センター他

所属学会

日本統計学会、応用統計学会、日本科学教育学会、国際統計協会、国際統計教育協会、他