立正大学データサイエンス学部

Faculty of DATA SCIENCE

Yutaka


Harada


博⼠(犯罪学)
原田 豊
はらだ ゆたか
専攻(担当分野)
犯罪社会学
教授

略歴

1979年 東京大学文学部卒業
1979~2019年 科学警察研究所
1986~1988年 フルブライト奨学金によりペンシルベニア大学に留学
2000年 ペンシルベニア大学より博士号取得(Ph.D. in Criminology)
2019年 立正大学法学部教授
2021年 現職

研究テーマ

犯罪や非行の問題を社会学の観点や手法によって理解し、被害の未然防止に役立てることを研究テーマとしています。とくに、犯罪・非行の経歴の縦断的分析、GISを用いた犯罪の地理的分析など、先進的な分析方法を用いた実証研究に取り組んできました。最近は、地域の安全点検地図づくりを支援するソフトウェア『聞き書きマップ』の作成と公開などを通して、研究成果の市民への還元にも努めています。

担当科目、ゼミ

社会学概説、計量犯罪学、空間情報システム学、フィールドワーク、ゼミナール

教員から学生へのメッセージ

犯罪の被害を受けたいと思う人はいないでしょう。では、どうすれば、被害を受ける危険を減らせるのでしょうか? 私が取り組んできた実証的な犯罪研究は、科学的なデータ分析の助けを借りて、こうした問いに答えようとするものです。研究成果を「現場に届ける」こともめざしています。ただし、本人は中学2年の夏休みまで大阪府民だった隠れ関西人。おもろい議論は大歓迎です。教室の中でも外でも、諸君のツッコミに期待しています!

研究業績等

原田 豊, 2021,「「時空間計量犯罪学」から「予防犯罪学」へ — 一人の『青少年問題』投稿者の「あのころ」と「今」」『青少年問題』681: 24-29.
原田 豊, 2020,「東京都下の5年間のデータによるひったくりの被害リスクの推定」『理論と方法』 35(1): 62-75.
原田 豊, 2020,「『犯罪多発地区』の多様な相 — Felson and Eckertの"Overt Crime Areas"論を鍵として — 」『犯罪社会学研究』(45): 46-56.
原田 豊, 2020,「再犯防止対策の推進に向けた犯罪白書への期待 — 令和2年版犯罪白書を読んで —」『罪と罰』 58(1): 5-16.
原田 豊, 2019,「子どもを犯罪から守る —『聞き書きマップ』の取り組み」『健康教室』 2019年(7月号): 27-29.

所属学会

日本社会学会、日本犯罪社会学会、数理社会学会、地理情報システム学会、アメリカ犯罪学会