キャリアレポート（第０６回：３年ぶりに対面開催の 「業界・企業研究フェア」）

一時はオンラインが定着するも
最後は対面が求められる就職活動

　就職活動においては、2019年度末からのコロナ禍により、説明会、セミナー、面接など従来対面で行うのが当たり前であった多くの場面で感染予防の観点からオンラインツールが導入されるようになり、学生にとって交通費が掛からず参加しやすい、対面に比べてリラックスしやすいといったメリットもあり、急速に普及しました。3年目を迎えた令和4年度においても、割合としては減少しているものの説明会や一次選考など、選考初期の段階ではオンライン中心の傾向が続いています。
　このようにコロナ禍で定着したオンラインによる就職活動ですが、採用する側の人事担当者に伺うと「対面形式と比べて画面以外の所作や細かい雰囲気が分かりづらい」、「出来れば対面形式により学生の反応を直に感じたい」といった声をお聞きすることがあります。最終面接については75％が対面のみで行う、という調査データもありますので、コロナ禍においても対面による選考のニーズは高いものと思われ ます。（※1）
　※1　東京商工会議所『2023年新卒者の採用・インターンシップに関する調査』より

業界・企業研究フェアを対面形式で開催

　私たちキャリアサポートセンターでは、授業のオンライン化と共に2020年度および2021年度はガイダンス、セミナー、面接対策など、各種の就職活動支援イベントをオンライン形式としてきましたが、2022年度は対面授業再開に伴い学内での対面形式を主として、オンライン配信も行うハイブリッド形式を取り入れながら実施してきました。
　その中で毎年2月には、3年生が3月1日の就活解禁を迎えるにあたり、多くの業界や企業・団体の人事担当者の方から立正生向けに自社の業界を中心に説明をして頂く「業界・企業研究フェア」を開催しています。過去2年間はオンラインで実施しましたが、令和4年度（2024年卒生対象）は3年ぶりに対面形式で、約240社を招いて開催致しました。
　この「業界・企業研究フェア」は、学生にとっては志望する業界・企業から直接話を聞くことができる貴重な機会で、これを機にエントリーし、内定に繋がることも多くあります。実際に過去のこのイベントで現在の会社と出会って入社に至り、今日のセミナーで多くの後輩に話を聞いてほしいという熱い想いで来校されたOB・OGの方もいました。