26 本尊図顕

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版画 聖語 翻刻

【 解 説 】 日蓮聖人は文永10年(1273)7月8日、佐渡の一谷において、初めて大曼荼羅本尊を図顕しました。自らの宗教世界を曼荼羅本尊という形で日蓮聖人は表現し、中央に題目「南無妙法蓮華経」を認め左右には十界の諸尊を勧請した大曼荼羅本尊と、紙面中央に題目のみで左右に十界の諸尊を勧請しない首題本尊とがあります。これまでわずかに曼荼羅本尊を図顕していましたが、大曼荼羅本尊として整えられたのはこの時が初めてでした。