16 松葉ヶ谷召捕

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版画 聖語 翻刻

【 解 説 】 文永8年(1271)9月12日午後4時ごろ、侍所の所司である平左衛門尉頼綱は、武装した兵士数百人を引き連れて、鎌倉名越にある松葉谷の草庵を襲いました。この襲撃で日蓮聖人は捕えられ佐渡流罪の名目のもと、途中の竜口刑場で頸を刎ねられようとしたのです。弟子・信者たちも災難をこうむり、日蓮聖人のみならず組織自体を壊滅させるために仕組まれた事件でもありました。この場面は日蓮聖人が兵士たちの手によって、まさに召し捕らわれようとする様子が描かれています。